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UXデザイナーとして、社内での評価のされ方を自らデザインする|UX Potatoイベントレポート

こんにちは、UX Potato(パーソルキャリア)の山崎です。

本記事は、12/18に開催された「UX×キャリア」をテーマに語り合うミートアップイベント「UX Potato」のイベントレポートです。

みんなどんな風にしてUXデザイナーになったのか?
これからどんなキャリアアップ、スキルアップを考えているのか?
自分の市場価値を高めていくためにUXをどう実践すればいいのか?

UXを実践してキャリアアップしていくことをテーマに、登壇者も参加者もフラットに語り合い学び合いました。

今回は、リサーチディレクター、UXリサーチャー、Webディレクターの3名の方々にそれぞれの立場から「UX×キャリア」を語っていただきました。
「リサーチャーとしての社内でのキャリアの築き方」や「勝手にUXリサーチをしていたら新規PJTにアサイン」されたり、「バリデーションエラーからUXを考える」など、多種多様盛りだくさんな内容でした!

前回に引き続き、登壇者の皆さんには、「あなたがはたらくを通じて、笑顔になれたエピソードは何か?」という質問もさせていただいておりますので、そちらもお楽しみください!

また、この記事を読み終わったら、ぜひ「あなたがはたらくを通じて、笑顔になれたエピソードは何か?」に答えてみてください!
そして「#uxpotato」を付けてtwitterに投稿いただくか、この記事をシェアする形で投稿いただけると、嬉しいです!

イベント概要について

「UX Potato vol.11」
・日時: 2019年12月18日(水) 19:45 〜 21:20
・費用: 無料 ※飲み物と軽食をご用意
・会場: パーソルキャリア株式会社 大手町オフィスラウンジ (東京都千代田区 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル5F)

オープニング

弊社(パーソルキャリア株式会社) 大木よりUX Potatoの趣旨や内容についての説明があり、その後乾杯。
今回も山盛りポテトと豪華なケータリングをご用意し、来場者の方々から「すごいですね!」「美味しい!」と色々声をかけていただきました(ありがたい!)

そして同じテーブルの方々と談笑しながらゆるやかにイベントがスタートします(UX Potatoはポテトをさくっとつまみながら参加出来る「ゆるさ」を大事にしています)

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今回登壇いただいた、左から小川 美樹子さん(株式会社LIFULL)、菅原 大介さん(元株式会社マクロミル)、清水 彩(パーソルキャリア株式会社)。

UXトーク①「ビジネスで成果を上げるリサーチキャリアの設計」元 株式会社マクロミル リサーチディレクター(マーケティングリサーチ書籍著者) 菅原 大介さん

元株式会社マクロミル菅原 大介さんから、ご自身の人生やキャリアを振り返りながら、「ビジネスで成果を上げるリサーチキャリアの設計」というテーマでお話いただきました。

リサーチャー共通のキャリア課題
自身のリサーチャーの経験から、リサーチの運用実績は評価がされづらいという課題感があります。
リサーチャーとしてキャリアを積むも、業務の幅がないとなかなか難しいのが現実です。

リサーチャーキャリアのバランスモデル3タイプ
そこで、社内で実績を積む、評価をしてもらうために、ビジネス職とのバランスの取り方を3タイプで定義しました。

① 調査屋
△アンケートをやっている人
作業要員となってしまうので要注意。

○プロダクトのアドバイザー
社内の顧客として、セールス・バイヤー・プロダクトマネージャーを意識して連携を取ると、商品ベースで相談が来るようになり、商品の売り方・作り方のアドバイザー的な存在になります。

② 企画屋
△アイデアマン
一見響きの良い言葉ですが、企画でフロント部門のピンチを救っている割に、事業活動そのものには貢献してないからという理由で評価が低かったり、業務KPIが他部門の指標と同一化して動き方がいびつになっていきます。

○プロモーション領域のデータマスター
社内の顧客として、マーケター・広報・営業企画を意識して連携を取ると、業務ベースで相談が来るようになり、プロモーション領域(日本企業はここに予算をさく)に絡むと現場のために動いたと評価されやすくなります。

③ 分析屋
△データいじり
社内業務委託的な位置づけになり、仕事の難しさを自分以外の人が理解しづらいので上司から評価されにくくなります。

○意思決定のディスカッションパートナー
社内の顧客として、経営企画・社長室・グロースハッカー・(VC)を意識して連携を取ると、課題ベースで相談が来るようになり、意思決定のディスカッションパートナー的な存在になり、直属の上司だけでなく社のボードメンバーから評価されます、

この3つのロールモデルを意識し、トライアンドエラーを重ねています。

「あなたがはたらくを通じて、笑顔になれたエピソードは?」

プロダクトのリリースがリサーチャーとしてもちろんやりがいがある瞬間ですが、
新卒メンバーといった若手の方にマーケット情報講習をし、営業先で取引先の担当者の方から「うちのターゲットこれです!」と喜んでもらえたり、
お客様に直接は言いにくいことでも調査データを持っていったら納得してもらえたという声を聞いた時に笑顔になれました。

LT後、社内からはこのような質問が。
「社内メンバーを巻き込むためにやっていたことはなんですか?」
こちらに対し、
「四半期ごとを目安に、社内勉強会を開催しています。1回60分ほどで、現場メンバーが参加しやすい時間設定で運営しています。」
と回答いただきました。

当日のLTの内容について、菅原さんのnoteにもまとめていただいていますので詳細はぜひそちらをご覧ください!

また、ビジネスに役立つリサーチの手法を広めたいという思いのもと、2019年10月に書籍を出されましたのでこちらも是非チェックしてみてください。

『売れるしくみをつくる マーケットリサーチ大全』

UXトーク②「WebコーダーからUXデザイナーへのスキルアップとその後」株式会社LIFULL 小川 美樹子さん

続いて株式会社LIFULL小川 美樹子さんの登壇では、自己紹介の際に「一風変わったキャリアをお伝えすることで、めちゃくちゃだけども何でもありなのではないか、と思って欲しい」というメッセージをいただきました。

勝手にUXリサーチをやっていた
UXリサーチに興味があり、
・自身の職務を実施しながら、担当PJTでユーザービリティ評価をやっていたら
・UXデザインをやりたいと伝えていた上司に、UXデザイナーとしてアサインされた
というキャリアの積み上げに自然となっていました。

日頃意識していたこと以下の3つになります。
・関係者に配慮しながら、「できること」をやる!
・自分がやりたいこと・やっていることを、周りに伝える!
・自分ができることで、人サポートする!

これからのキャリアについて
「利用者が戸惑わないサービスを作りたい」という思いがあります。
UXデザイナーやUXリサーチャーになりたいと思ったことは一度もなく、この思いを実現するために「このスキルが必要だ」と模索していたらそう呼ばれるようになりました。
もちろんこれからもこの思いを大事にしながらキャリア・スキルアップをしていきます。

どのようなスキルを身に付けていくかを考える際に参考にされていたドキュメントはこちらになります。是非ご参考ください。

『HCDコンピタンスマップ』

『高度デザイン人材育成研究会』

『プロダクトマネジメントトライアングル』

「あなたがはたらくを通じて、笑顔になれたエピソードは?」

最近では企画の方に相談される機会が増え、リサーチやユーザビリティテストを繰り返すうちに相談してきた方が自信を持って判断が出来るようになっていく、そのサポートにまわれている時に笑顔になります。

LT後、社内からは質問がいくつか挙がりました。そのうち、
「会社としてUXリサーチの風土がもともとあったのでしょうか?」
という質問に対し、
「もともとそういった風土があったわけではなく、現在でも全てのサービスやPJTでリサーチやユーザビリティテストができているわけではありませんが、増えてきてはいます。
一度に変えるのではなく、まずはUXリサーチをすることでサービスを良くしていこうとしている人が成果を出せるようにサポートをしようと思っています。」
と回答いただきました。

小川さんの登壇資料もslideshareにてシェアされていますので、是非チェックしてみてください。


UXトーク③「バリデーションから考えるUX」パーソルキャリア株式会社 清水 彩

最後に、弊社パーソルキャリアから清水 彩が登壇しました。

まずはパーソルキャリアの開発体制(マトリクス組織)について説明した後、実際のUXデザインの実績について発表しました。

動画によるバリデーションエラーの調査
弊社が運用している求人情報・転職サイト『doda』では、転職時に最適な情報をお届けするために会員登録の項目が他サイトと比べて多いことが特徴です。
わたしは会員登録画面最適化のPJTに参画しており、比較的離脱率の高いメールアドレス・パスワード入力画面について、まず仮設を立てた上で、clicktaleというヒートマップアクセス解析ツールを活用し、分析を行いました。

clicktaleでは画面ごとのバリデーションエラー発生率や、実際にユーザーがバリデーションエラーを体験している動画を見ることが出来ます。

実際の動画を少しお見せします。
(なかなか興味深い動画でしたが、こちらで公開出来ないのが大変残念です…)

分析の結果、ユーザーはわたしたちが思っている以上に強固なパスワードを登録したいことが分かりました。
「ユーザーの入力の手間を最小化する」ことに注力していたが、よりセキュリティを強化した情報を登録したいという、ユーザーの真のニーズを認識出来ていなかったので、改めてニーズに合った解決策を企画、開発を進めています。

この経験から、
課題を把握するために、仮説を確かなものにするために、
ユーザー体験を体験する(UXX)必要がある
と感じました。

ユーザー体験を体験してみる取り組み「他社のUXを体験してみよう」の会
PJTで日常的に、他社のUXを体験する会を開催しています。

STEP1. 同業他社・他業他社のサイトをコンバージョン直前まで体験
競合調査や分析ではなく、フラットな目で体験してみることが重要

STEP2. 「これはよいUXだ!」と思ったものをメンバー皆で書き出し
直感的によい、わるいと思ったものも自由に出し合う

STEP3. 「自社のサイトに置き換えたら?」を考えて施策の種出しをする
1時間の取り組みから実際に施策として実現したものはなんと3つもあるそう!

これらの取り組みにより、自社を見ているだけでは気づかない施策の種に出会える可能性があります。

(余談になりますが、清水とは同じ部署ですが担当しているPJTが違うため普段どのようなことに取り組んでいるかを今回知ることが出来ただけでなく、自分のPJTでも取り入れられる実感が湧いたことが大きな収穫でした!)

「あなたがはたらくを通じて、笑顔になれたエピソードは?」

最初に挙げた通り弊社はマトリクス組織ですが、部署関係なく全員で同じ目線で話しが出来ている瞬間に笑顔になれます。

LT後、来場者からの
「バリデーションエラー以外に普段課題を見出すために取り組んでいることについて教えてください」
という要望に対し、
「普段は数値を見てから企画することが多いですが、組織でワークを行ったり、リアルの場に行ってユーザーの声を聞いたり、色んな軸で探すことで色んな課題が見つかります」
と回答していました。

最後に、イベントの感想を

一昨年UX Potatoを始めてからもう11回目となりますが、どの回においても全く新しい気づきがあります。
今回は大きく
・UXリサーチャーとしてのキャリア、スキルアップについて少し道が開け、自信がついたこと
・いつもと少し違う視点で物事を見ると、ユーザーについての新しい発見が出来ること(データドリブンも大事)
の2点でした。
これだからUXデザインって面白い!UX Potatoは続けていきたい!
そう強く思いました。

今回登壇いただいた菅原大介さん、小川美樹子さん、清水彩さん、
来場いただいた方々、運営に携わってくださった方々、
本当にありがとうございました!

もしこの記事を読んで少しでも参考になると思っていただけましたら、周りの方にもシェアしてあげてください!

UXデザインの知識が無い、何から始めていいか分からない、UXデザインを学びたい、UXデザインを実践したいとお考えの方は、ぜひUX Potatoに遊びに来てみてください!
今後も随時開催するので、ぜひtwitterとnote、connpassをフォローしてお待ちください!
また、UX Potatoは登壇者やコラボ企業も募集しておりますので、ご興味ある方はお気軽にご連絡ください!

文:パーソルキャリア株式会社 UXデザイン部 山崎 佳奈
撮影:パーソルキャリア株式会社 UXデザイン部 川崎 みどり


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UX Potato(UXポテト)は、誰でも参加可能なUXのミートアップイベントです。人材サービスを手がけるパーソルキャリアと、UXリサーチの専門家集団ポップインサイトが共催で運営しています。イベントに関する情報はもちろん、UXに関するさまざまな役立つ情報を発信していく予定です。
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