見出し画像

勉強♯1 小児麻痺とは?

クライアント(利用者さん)から「私の小児麻痺って治るの?」という質問がありました。

長く付き合っている病気なはずなのに、あまり病気の知識がないというのは、主治医がしっかり説明をしていないからなのか…?


●小児麻痺=ポリオ=急性灰白質髄炎
ポリオウイルスによって引き起こされ、手足に急性麻痺が現れる病気。

●過去の日本では社会的な問題になっていた。
1961年にポリオ生ワクチンが出て、患者数は激減。1980年に1人の発症者が出たのを最後に新たに発症した人は確認されていない。
しかし、医療が進んでいない発展途上国では流行は継続している。

●ポリオウイルスはエンテロウイルスの一種。手足口病を引き起こすウイルスの仲間。便中に含まれるウイルスの摂取(糞便感染)や接触感染で広がる。一度ポリオウイルスに感染すると、症状がなくても数週間ウイルスが便中に排泄され続ける。体内に侵入すると、咽頭や腸管で増殖する。その後、血流によって全身に蔓延し、脊髄前角細胞を障害する(→手足の麻痺。特に下肢の運動を司る神経細胞が障害されることが多い。)ことが多くなっている。

●無症状の場合もある為、感染者が知らないうちに排泄し続けて、周囲に感染が広がる可能性がある。

●確実な検査はPCR検査。
※新型肺炎(COVIDー19)と同じ。

●有効な治療法はない。残存機能を活かした身体機能維持に務める。
稀に呼吸器に影響がでるケースの場合は、呼吸器の使用も必要。

●ワクチンの予防接種が何より大事。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?