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かかりつけ医機能

今後国会で「かかりつけ医機能」について法案審議が行なわれます。
医師会としては
「診療所の医師が24時間、あらゆる機能を担うのは現実的に難しい」
としています。
かかりつけ医機能」についての議論内容は概ね以下のようになります。

かかりつけ医機能のイメージ
かかりつけ医の役割

厚生労働省はイギリスのGP制度をかねてからイメージしているようです。
GP(General Practitioner)

診療所はイメージとして3名ほどの医師で構成され、
外来や往診、オンライン診療を行い、病院と連携する形です。

かかりつけ医機能」については、
病床機能分化と合わせての議論になるものと思います。

我々のクリニックはCTもあり、常勤医も4名ほどに非常勤も居ます。
在宅医療もオンライン診療も行っています。
こういったクリニックを増やして病院と密に連携させ、
医療の機能を分化し効率性を高めるという考えです。

しかし、ほとんどの診療所は一人医師診療所であり、
恵まれていて、夫婦や親子など家族で運営している程度です。
開業医の平均年齢は60歳くらいです。
24時間365日患者対応し、在宅医療を行うこと。
現状では無理だと思いますし、サービスとしては成り立ちません。

Pubcareはここを解決したいと思います。
具体的なソリューションとしては、
PubcarePHRを起点に、かかりつけにEHRとして公開します。
「かかりつけ医」はEHRをしっかり管理してあげます。
EHRを利用して在宅医療で多職種の連携を勧めたり、
複数の医療機関で対応をすることも可能ですし、
オンライン診療を行うこともできます。
またEHRとして医療情報がしっかりしたものであれば、
PHRを利用すれば、
24時間356日(対応)
全国の医療機関でオンライン診療を受けることも可能になります。
またPubcare帳票機能を使えば在宅医療への参入も楽になり、
外来へ通院していた患者さんを在宅で診ることも可能になります。
在宅の24時間365日対応は、
オンライン診療とのハイブリットや、
P to N with D 患者が看護師といる場合のオンライン診療なども有効で、
こういった制度を活用すれば無理なく24時間365日対応が可能です。

また、医療の効率化にタスクシフトが論議されており、
現在看護協会が主張するNP Nurse Practitioner (診療看護師)制度
についても関係してくると考えられます。
在宅医療は看護師が主体となるといっても過言ではなく、
今後もより重要性が増してきます。
各々が特色を生かした棲み分けが必要で、
制度ありきの拙速な制度設計ではなく、
十分に役割分担のあとに初めて有効な制度設計が必要と考えます。

話を戻し、「かかりつけ医機能」と病床機能分化については
さらに将来的な構想があり、
病院が診療所を運営するという視点も入ってきます。
かんたんに言えば垂直統合です。
日本医師会が「かかりつけ医機能」に反対するのには、
診療所を支えている多くの人にとって、
現実的に困難だと思える内容になっているからです。
私の叔父は19床の有床診療所で、
手術室があり、
入院や手術、外来、往診を24時間365日独りでやっていました。
当時は携帯電話やポケットベルはなく、
外食や外出先からは、
定期的に10円玉を積み立てて、
公衆電話から診療所の看護師に指示を出していました。
これをICTでやる、しかも多職種や同職種で補完しながら行う。
それがVertical IntegrationHorizontal Integrationになります。
これに関しては次の記事に記します。

クリニックのコンビニチェーン化という言葉がありますが、
これがまさに大規模化とともに現実のものになろうとしています。

まったなしの医療制度改革に政府や官僚、
そして各種団体はどのようなどのような制度設計にしていくのか、
そのカギはICTの効率的利活用にあると思います。

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