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全国医療情報プラットフォーム

厚生労働省がイメージする
全国医療情報プラットフォームの模式図です。

全国医療情報プラットフォームのイメージ

2023年度からのオンライン資格確認システム導入の医療施設の原則義務化
そしてネットワーク基盤を用いて
全国医療情報プラットフォームの創設
電子カルテ情報の標準化
などの計画を打ち出しています。

2021年度から
マイナポータルから特定健診やレセプト情報の閲覧やデータ利用は
開始されています。

2023年から始まる「電子処方箋」では、
医療施設と調剤薬局が処方箋と調剤情報を電子的にやり取りする。
この際に医療者の資格確認に
ICカードである「HPKIカード」を用いることになっています。
このカードは日本医師会認証局が運営しています。

2024年秋には
保険証はマイナ保険証へ一本化するなどの方針が示されています。

今後は退院要約、診療情報提供書、検診結果など、「3文書6情報
と呼ばれる重要な情報から、情報分野の国際標準規格HL7を用いて
全国医療情報プラットフォームでのやりとりが開始される予定です。

この記事を書いている今現在のニュースでは、
三菱のスペースジェットの開発の凍結から撤退が報じられています。
詳細は新聞から知りえる程度の情報しかわかりませんが、
このプロジェクト失敗は日本特有の問題が顕著に出ていると感じています。

まず実現の可能性についてですが、
医科診療所における電子カルテ普及率は50%を切っている状況で、
地域医療ネットワークの加入率はさらに低くなります。
これに加えてマイナ保険証の読み取り装置の義務化
HPKIカードを導入するとするとさらにハードルがあがります。
実際に医科診療所の院長の平均年齢は60歳であり、
これを気に閉院する医療機関が出てきているほどです。

プラットフォームの設計はまず最初の思想が大事です。
何にコアを置きどう結びつけるか?
これが明確でないままスタートしていることが大きな問題だと感じます。

我々は医療だけでなく介護も融合した
プラットフォームでなくては実用的なものにならないと考えます。

また電子カルテはすべての医療機関で使われているわけではなく、
電子カルテの仕様の統一はメリットがありますが、
医療と介護はそれ以外でも様々な形態があるため、
電子カルテを中心とした医療情報の保存や利活用は
私は現実的には無理があると思っています。
データはデータとしてクラウドに保存する、
その保存の方法の規格を統一するのであればある程度わかりますが、
その場合は
画像、採血などのデータ、病名(これはICDというものがあります)
などデータの種類ごとに応じた統一規格をつくる
そこまでが行政の仕事だと思っています。
次世代医療基盤法』が誤った方向や隘路に行かないことを願っています。

Pubcareは、
医療と介護の一丁目一番地が連携だという思想です。
医療と介護が両輪」介護サービス抜きで医療が成り立たない

そもそもマイナ保険証としていますが、
医療証は保険証だけでなく、様々なものがあります。
そもそも介護保険症はどうするのでしょうか。
在宅医療では医療保険証に介護保険証はもちろんのこと、
54や51と呼ぶ難病や特定疾病の受給者証なども使用しています。
このあたりがどうなるのかはまだ現時点では見えていません。
様々な医療証や介護保険証の問題

3文書6情報
情報は常に最新のものに更新されなければなりません。
いかに多くの情報に効率よくアクセスでき利活用できるかがカギで、
単に読み取るだけのものではDxは進みません。
医療者が常に患者情報を修正更新できることで初めて医療Dxが進みます。

Pubcare proの「帳票機能」はそこを考えた設計思想になっています。
現在、主治医意見書訪問看護指示書居宅療養管理指導書療養計画書
などの様々な帳票機能があります。
この辺りは圧倒的現場感からしか出てこない部分だと思います。
我々UVCの圧倒的強みです。

ここで一部の察しの良い方は、
データの利用上のいくつかの問題が起こることがわかると思います。
PHRを基本とするので、
利用者が医療者に情報開示をしないと使えないという問題です。
あるいは途中でPHRデータの共有を患者が遮断した場合です。
この場合は残ったデータ(クローン)を使う想定でいます。

我々のコアはユーザビリティー・ユーザーフレンドリーです。
UX/UIはとても大切だと思います。

開発や制度設計者の都合よりも
ユーザーの都合を考えたサービスでなくては、
絶対にユーザーは使わないし離れます。

それはどれだけ大きく競争力がある企業がやろうが、
行政が強制力をもってやっても同じことです。

使いやすさ、便利さを提供できるサービスを構築することが、
サービスの普及には最も大事で現実的です。
ICTは完全なものを追求してからリリースしていては速度に追いつけません、
その間に新しい技術革新が起こっていたり、
周囲の状況も変わっていたりします。
ある程度不完全な状況でも使用しながら改善していくことが必要です。
医療のアクセス・クオリティ・コストを向上改善、
利便性が高ければ皆が使いたいものになります。
オープンイノベーションや競争の原理が働くことで、
使い勝手の良いものが産まれていく。

一般ユーザー向けサービスサイト

医療従事者用サービスサイト

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