3ヶ月:季節を伝える音
梅雨が明け、いよいよ”京都の暑い夏”と言う物に向き合う季節になった。
私の住んでいる場所は、自然がとても溢れているので季節の移ろいを音で知ることができる。
鳥の声で溢れる5月から6月上旬、”私は白雪姫なのか?”と思いながら目が覚める。
梅雨に入ると、滝の中に住んでいるかもしれないと錯覚するほどの雨音。
カエルは、雨が降り始める直前から鳴き始めることを知り、洗濯物を濡らさずに済むようになった。
梅雨明けの少し前から、日暮らしが鳴き始め、梅雨明けと同時にセミが鳴き始める。
強風によって木々が揺れる音は、私の神経が昂らせる。
コンビニの帰り道、猪の鳴き音が聞こえ、興奮しているようだった。思わず、友人と全力で坂を駆け上る。
晴れが続く日々に、雨音を聞くと、”これで、畑に水をあげなくて済む”と、私は、いつもより長く眠るようになった。
これだけ、音から情報を得るようになると、音楽を聴く回数が減ってきていることに気がつく。朝は、ラジオをつけていたが、それも辞めた。
あまりに暑いので、朝早く起きることにし、ゴミ捨てをした流れで、畑を見に行ったり、作業する時間を早めたりするようになった。
満月の前後は、長めの寄り道をし、広大な静かな夜の田んぼを独り占めしている。
環境の変化に驚かず、慣れ始めたな〜とやっと感じるようになった。
引っ越してすぐに、あまりの忙しさにNetflixを解約したが、8月に入り、改めてNetflixを見始めた。
とてつもなく、 現在、Netflixに救われている。
自然のエンターテイメントも良いが、人間の作ったエンターテイメントも最高だ。自然ではゲラゲラ笑えないし、泣けない。うまい塩梅でこの新しい生活をDriveしていきたい。
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