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『サフラン』(森鴎外)

朗読教室ウツクシキ

【朗読教室ウツクシキ】
2022年12月オンライングループレッスン
*アドバンスコース
毎月一人の作家の一作品を取り上げてご紹介していくコースです。朗読だけでなく作家の人生や作品が作られた背景などを学び、テキストをより深く味わうことができます。都度自由参加ですが、1年で12人の作家について知ることができ、広大な文学の世界へ地道な朗読を積み重ねてアプローチしていきます。

12月のテキストは、『サフラン』(森鴎外)です。鴎外の書斎で、冬に青々とした葉が生い茂り、鴎外の気持ちをほんの少し動かした植物についての考察です。

|朗読テキストを考える|
ホーリーバジルという一年草の植物(別名:トゥルシー)が好きでここ数年育てていたのが、今年は住まいの修繕工事により種まきを躊躇しているうちに、5月の蒔き時期をすぎ、6月にやはりと思って蒔いたのが、苗ポットから一つも芽が出ず7月に諦めた、ということがありました。ホーリーバジルという名の通り、香りの強いこの植物に自分は随分気持ちをほぐされていたということが、今年の蒸し暑い中でひどく恋しく思ったことからも思い知らされました。
そうして暑い夏がようやく終わり秋が過ぎ、庭に出入りできるようになってふと隅を見ると、真夏に咲くはずのホーリーバジルが幾本も元気に咲いているではありませんか!
ネットで調べてみると、本来暑い地域では多年草であることも知りえました。例年より暖かな気候が作用してか、そして庭には蒔いた記憶もないのに昨年育てていたものから種がこぼれたのか、解明はできないけれどおそらくいろいろなことが本当にうまく作用し、年の瀬間近に懐かしい匂いを存分に嗅ぐことができました。

宇宙の間で、これまでサフランはサフランの生存をしていた。私は私の生存をしていた。これからも、サフランはサフランの生存をして行くであろう。私は私の生存をして行くであろう。ー本文よりー

庭にこぼれた(おそらく)種は、それまでホーリーバジルの生存をし、私も私の生存をしていました。
鴎外はそうして、意図せず真冬に葉が生い茂ってきたサフランへ日々水をやりながらも平行線をたどることを示唆しますが、私はホーリーバジルを見つけた瞬間、「庭に咲いてくれた、少し背中を押してもらった」と、交わったような気を思い起こしたのでした。

12月のアドバンスコース、年内最後は森鴎外の名随筆「サフラン」です。上記の引用通りさらっと流れるような名随筆で、2022年をクールに振り替えってみるのはいかがでしょうか。

|12月のアドバンスコース 『サフラン』(森鴎外)|
 12月23日(金)20:00〜21:30 (夜) 
 12月28日(水)15:00〜16:30 (昼)

 12月28日(水)20:00〜21:30 (夜)※年内最後です 

|お申し込み・詳細|
お申し込みはメールで受け付けております。
utukusikirodoku@gmail.com
詳細は下記WEBをご参照ください。
http://utukusiki.com/202212_online/

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