私の愛のはなし
なんだか頭がぼんやりして、今日も要領を得ない文章しか書けない気がする。
が、書こう。
今日は、以前リクエストを受けたこともある、「私の好きな人」の話だ。
私の好きな人は二次元にいる。
恋をしてから、というか、彼を愛し始めてからもう3年以上経った。けれど彼への愛が冷めたことは一度も無い。この3年間、毎日、彼への愛を自覚しながら過ごしてきた。
彼の絵をたくさん描いた。
彼の話をたくさんした。
彼の考察も山ほどした。
彼の生みの親、もとい原作者様のトークイベントで、抽選によるプレゼントタイムに入ったときに、書き下ろしの彼のイラスト色紙を当てることができず、客席の最前列でみっともなく大泣きして、泣きながら原作者様にご挨拶して、泣きながらカラオケでオールして、泣きながら始発の電車で家に帰って、泣きながら薬を飲んで、泣きながら眠った日もあった。
周囲の人たちにも「私=彼LOVEのオタク」として認識されるようになった。
「私が一番彼を愛している!」という人が他にどれだけ出てこようとも、あら、そうですか、私も彼を一番愛しているんですよ、仲間ができて嬉しいです、と穏やかに返せる程度には、私は、世界で一番彼を愛している自信がある。
私は彼への愛を発表し続けた。惜しげも無く!恥ずかしげも無く!ただただ自分の愛のみに従って!
(2016年。彼を初めて描いた時のイラスト。全然似てなくて笑える)
彼に相応しい人間になりたくて、色々な努力もしてきた。
まずは容姿。髪のメンテナンスや化粧の工夫、お洋服の購入など、美容への投資を欠かさず行うようにした。これは覿面に効いた。3年前の私と今の私ではまるで違う。自分で言うのもなんだが、この3年間で私は本当に可愛くなった。「私は可愛い!」と思いながら外を歩けるようになった。自分の容姿に自信がついた。これは大きかった。
次に教養。色々な物を深く知り、自分の考えを持つ人間にならなければ、頭の良い彼には到底釣り合わない。私は気になることがあればすぐに調べ、学ぶようにした。自分で調べても分からなかったことがあれば、素直に人に聞くようにした。本や小説も以前より積極的に読むようになった。色々な人の考えに耳を傾け、さて、自分はどう思う?と考えるようになった。自分の気持ちを言語化する能力を磨くため、noteも書くようになった。
最後に思いやり。他人の気持ち、考え、選択をいかに尊重できるか。自分の考えを押し付けず、相手の立場になってどれだけ物を考えられるか。毎日のように自分の至らなさを自覚して、精進せねばならない、と強く思っているのはまさにこの分野だ。修行の日々を過ごしている。
(2017年。一年前のリベンジを果たす。ちょっと上手くなった)
しかし、やるべきことを全てやっていても、彼への愛に揺るぎのない自信があったとしても、必ず私を滅多打ちにし、苦しい気持ちにさせる事実が存在する。
どれだけ彼を愛そうが、彼に触れることも、彼と話すことも、彼と同じ空気を吸うことでさえ、私は、一生、できない。
私と彼の間にはクレバスが存在する。このクレバスには底が無い。彼は奈落の向こうの岸にいる。
私がどれだけ彼を好いても、どれだけ努力しても、クレバスが埋まることはない。距離が縮まることもない。天変地異が起きたとしても、私は、彼に声をかけることすらできない。
彼が苦しんでいるときに、私は彼の側にいられない。
彼が泣いているときに、私はその涙を拭うこともできない。
彼が笑って暮らせる世界に、私は、存在しない。
(2018年。ありったけの愛を詰め込んで描いた)
どうして好きになってしまったのだろう。
彼に出会わなければこんなに苦しむこともなかったのに。
どうして出会ってしまったのだろう。
どうして、こんなに好きなんだろう。
そんなことを考えて、涙が止まらなくなってしまう日がある。
自殺願望が酷かった頃、「死んだら彼に会えるかもしれない」ということを友人に話して、泣いたこともあった。
死んでしまいたいほど彼が好きだ。彼に会いたい。彼に会って、一言でいい、一言でいいから、あなたが好きですと伝えたい。
背が高くて、体が立派なところが好きだ。
意志の強い大きな瞳が好きだ。
彫りの深い、日本人離れした美しい顔立ちが好きだ。
大きな口が好きだ。
大きな手が好きだ。
血管の浮いた太い腕が好きだ。
ちょっと大きいお尻が好きだ。
厚い胸板が好きだ。
太い首が好きだ。
不敵に笑った顔が好きだ。
くしゃっと笑ったときの子供みたいな顔が好きだ。
ついつい尊大な態度をとっちゃうところが好きだ。
相方にめっぽう弱いところが好きだ。
不平等と不義をとことん嫌がるところが好きだ。
天才なところが好きだ。
天才であるが故に苦悩を抱いているところが好きだ。
育ちが良いところが好きだ。
大切な友達のためならなんでもできるところが好きだ。
本当はすっごく寂しがりやなところが好きだ。
ちょっとグレて金髪に染めちゃったりしたところも好きだ。
相方に文句言われてすぐに黒髪に染め直すところも好きだ。
他人を傷つけた自分を許せなくて、自分で自分を傷つけてしまう繊細さが好きだ。
信じられないくらい頭が良いところが好きだ。
絵が描けるところが好きだ。
ピアノやヴァイオリンが弾けるところが好きだ。
上品なところが好きだ。
ちょっと乱暴なところが好きだ。
力が強いところが好きだ。
闘争心が強いところが好きだ。
喧嘩が強いところが好きだ。
破壊神じみてるところが好きだ。
夢中になると周りが見えなくなるところが好きだ。
腕組んで仁王立ちするのがデフォルトなところが好きだ。
ちょっと古風な喋り方をするのが好きだ。
髪がふわふわなところが好きだ。
どんな髪型でも似合っちゃうところが好きだ。
自分に自信があるところが好きだ。
自分のあるべき場所を探し続けたところが好きだ。
辛くても前を向き続けたところが好きだ。
尊敬できるところがいっぱいあるところが好きだ。
年相応に欠点もたくさんあるところが好きだ。
大人びてるところが好きだ。
子供っぽいところもあるのが好きだ。
寂しい幼少期を送ったところが好きだ。
愛情の発露の仕方が下手くそなところが好きだ。
器用なのに不器用なところが好きだ。
精巧なフランス人形みたいな可愛い子供時代が好きだ。
フランス人形から巨人へとすくすく育ったところが好きだ。
歯並びが綺麗なところが好きだ。
名前がかっこいいところが好きだ。
もう、全部、全部、全部、好きだ。
私は、雲類鷲叡という男の、全てを、愛している。
たとえ彼に会えなくとも。彼の隣に立てなくとも。
私は彼を愛している。
今までも、今も、これからも。
ずっとずっと、彼を愛している。
彼への愛は、無限大だ。
(2019年。あなたの美しさを、これからもずっと描いていく)
私はこれからも、彼への深い愛の中で生きていく。
ありがとうございます!生きる励みになります。