雨降る中でも花は咲くーーファサの「LMM」、必聴。

昨日は世界一好きな漫画の紹介文を書いてひどく緊張した。結果、多くの方に読んでもらえた上に「良い紹介文だ」という賞賛の声も頂けた。

ハリガネサービスの紹介文を書くということは、本当に、本当に緊張することだった。心から好きな作品だからこそ、生半可な文章ではいけないと思ったのだ。

でも、「伝えることを諦めてはいけない」とamazarashiが歌っていたように、私も諦めたくなくて地面に這いつくばるように紹介文を書かせて頂いた。

早速全巻買ってくださったフォロワーさんがいたり、大きな成果があったのが本当に嬉しい。

その後、他にも私の好きなものをたくさんnoteでオススメしてみてほしいという声を頂いた。

なので今日は、最近発表されたばかりのとある楽曲をオススメしてみたいと思う。

まずは、このMVを見て欲しい。

ピアノとストリングスが切ない、素晴らしい楽曲だ。

彼女は「MAMAMOO（ママム）」という4人組K-POPアイドルのうちの一人、「Hwa Sa（ファサ）」。

そのファサの最新ソロアルバム「Maria」が最近発表された。この「LMM」もそのうちの一曲である。

ママムは非常に高いパフォーマンス力を持った超実力派のグループだ。

試しにいくつか映像のリンクを貼っておこう。

去年発表された「HIP」という楽曲。私はこのパフォーマンスにやられて好きになってしまった。

私が最も好きなMV。「Décalcomanie」という曲で、アダルティックかつドラマティックな作りになっていて素晴らしい。ダンスも良い。

こちらは「I miss you」という楽曲のライブ映像。ボイスオーバーなしの完全生歌でこれである。圧倒的な歌唱力と言わざるを得ない。

こちらもラジオでのライブ映像。「gogobebe」という楽曲。
これもボイスオーバーなしの完全生歌。凄まじい。好きで何度も見てしまう。

ファサのソロ曲であり、今回発表されたアルバムの表題にもなっている「Maria」の映像も貼っておこう。

明暗入り混じった「Maria」という女性の二面性を表現している。この曲も大好きだ。

ファサはママムの中でも最もカリスマ性のあるアーティストだと思う。

そのファサの「LMM」、もう一度聞いて欲しい。

今度はMVのメイキング映像のリンクを貼ってみよう。

矢が降りしきるーーおそらく鳴り止まないアンチや批判の隠喩だろうーー中で、ファサはそれでも足を止めない。

どれだけ非難に晒されようとも。例えそれが体に突き刺さろうとも。

苦難の中、決して歩みを止めずに前へ進もうとする人を描いた美しい楽曲だ。

この曲は「떨어지는 비에도 꽃은 피어나니까（降る雨にも花は咲くから）」という詩で終わる。

MVの冒頭でも英文で「Flowers do bloom even in rain falling down」と出ている。これこそがこの曲のテーマなのだ。

この詩に、私は強く胸を打たれてしまった。

私はたった今、人生の土砂降りの中に生きている。花なんか咲きやしない、ひどい泥の中に生きている。

けれど、いつか、いつかこの泥の中から芽が出て、茎が伸びて、葉がついて、大輪の蓮の花が咲くのではないか。

その希望を失ってはいけない、というメッセージを受け取ったのだ。

お昼寝する時に、この曲をBGMに流して眠ったことがあった。

夢の中でファサがこの曲を私に歌ってくれた。とても美しい歌声だった。私は泣きそうになるほど感動した。

目が覚めると、そこは現実だった。枕元のiPhoneはこの曲を流し続けていた。

現実に帰ったのにも関わらず、気分はスッキリとしていた。ファサの歌声が、現実に疲れた私の心を癒してくれたようだった。

もしこの記事を読んでいて、少し人生に疲れてしまった人は、足を止めてこの曲を静かに聞いてみてほしい。

歌詞はみんな韓国語だし、何を歌っているか分からないかもしれないけれど、メッセージは彼女の歌声、表現力によって雄弁に語られている。

「降る雨にも花は咲くから」ーー。

人生の標語にしたいくらい美しい言葉だ。

こういう詩的な表現に、私はことさら弱い。キラーワードだ。

見事に私はこの詩にやられてしまった、というわけだ。

あまりに美しい楽曲なので、どうしてもオススメしたくなって少し紹介させてもらった。

歌詞含め、他にも色々解釈ができるだろう。興味のある方は調べてみるといい。

人生の苦難の道に立っている全ての人へ、この曲が届きますように。