なんでもない時間がいつも楽しかった[2020・1~]

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noteに先に投稿した、朝本浩文さんの思い出。
>>朝本浩文さんの初期のDJ仕事に同行した話|パラグラフ


2019年の短い総括です。

ここ数年までのような定期的な収入につながる仕事がなかった割には、不安に陥らず、心豊かに過ごせた一年でした。仕事がなくなる!と焦って他人に頼り切りで冷静な判断を失っていた去年(正確には今年2月頭)までの日々を思えば、はるかに幸せだったと思います。静かな仕事場兼自宅でいつでも好きなことができたし、外に出るのが減ったぶん、ストレスの原因となる物事や人との出会いを避けることにもつながって、いいことばかり 🙂 ひとつひとつの仕事に丁寧に向き合うことができました。

2019年に心がけた唯一のことは、仕事と趣味をあえて分けず、その時関心を持った物事にとにかく全力で取り組むこと、でした。文章を書くこと、音楽を楽しむこと、Spotifyのプレイリスト選曲、ヲタクとしての活動、etc……。その結果、自分が何をやっても常に楽しい状況を作り出せて、たぶん周りも楽しいだろうし、そんな中で予想もしなかった仕事が飛び込んできて、また喜びが深まったり。コンサートの時間や、ツイッターでのやりとり、音楽について調べるひととき……なんでもない時間がいつも楽しかった。

小沢健二の発言の影響でグローバルな世界に関心を持って、Spotifyの各国バイラルチャートを聴くうちにK-Popの魅力を発見し、筒美京平という作曲家の素晴らしさに気付くことができた。小沢健二は、作品と様々な発言によって、常識の隣りにあるものの存在に気付かせてくれた。今年のMVPでした。

その一方で、いま恩恵を受けている様々な物事の有限性を肌身で感じる出来事にも遭遇したり(個人的には耳の疾患。世間でいえば電気グルーヴなどの音楽が突然日常から消えてしまうこと)、政治や社会状況の酷さは日々極まるばかりで……。次の世代、具体的には自分の子どもに伝えていきたいことを整理しつつ、それでも、いまのこの時間を楽しむことに力を注げば、道は自ずと開けていくのではないか、と楽観的に考えています。

恒例の年末ベストなどについては、また改めてお知らせします。
 

>>これから行くかもしれない展覧会[2020・1~]

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