まずは「朝食ぬき」からはじめよう!

断食実践者は1日1食をよく推奨しますが、いきなり実施するのは難しいです。
そりゃあ、3食しっかり食べていた人がいきなり1日1食はなかなか酷な話。
まずは3食を2食に減らしていくところからはじめてみてはいかがでしょうか。
 
「1日2食」というと、ダイエット本をよく読んでいる女性などは、朝と昼をしっかり食べて、夕食を抜くのがいいのではないかと考えがちですが、違います。
まず、朝食を抜くところからはじめてください。
1日1食にするとしても、朝食ではなく、昼か夜に食べるほうがいいのです。
1日のはじまりでもある朝食をしっかり摂ることは、健康のバロメータのように言われていますが、朝一番に食物を受け入れるように、実は肉体はできていません。
体は空腹を感じたときが、活動するのにもっとも適した状態なのです。
どういうことかというと、空腹感は「食べ物がほしい」というサインではなく、「活動する準備が整いました」というエネルギー充填完了のサインなのです。
食べ物を体内に取り込み、消化吸収されるまでの時間は約4~6時間。それが終わったころに空間感が生じるのです。
 
古代の狩猟民族は空腹を感じ、狩りに出かけ、食べるという「エネルギー充填→空腹サイン→活動(狩りによるエネルギー消費)→食べる」というサイクルができ上がっていて、余分なエネルギーをため込むこともありませんでした。
だから、肥満にもなりませんし、食べ過ぎによる病気もなかったのです。
しかし現代は、狩猟がひと苦労だった古代と違い、すぐ食べ物が手に入ります。
「活動しなさい」という空腹のサインを無視して、活動をせずに食べてしまっているのが現代。これが食べ過ぎの元凶ともいえるのです。
「でも、朝はお腹が空いて食べないと動けない……」という人がいますが、そういう人は立派な「糖質ジャンキー」だといえます。
 
朝は前日の晩に摂ったエネルギーがまだしっかり残っているはずですから、朝はお腹が空いてしかたがないという人は前日の夜に摂った糖質の影響で、不自然に空腹感にさせられているということなのです。
特に日本人は、夜に糖質の高いものを食べて血糖値を急上昇させ、3~4時間経つと急激に血糖値が下がっていき、朝を迎えるという「隠れ反応性低血糖」になっている人も多いのです。
まず、朝食を食べないとクラクラしてしまうという人は、少しずつ糖質の量を減らすところからはじめてみましょう。
そして2週間、朝食なしの生活を続けてみてください。
ただ、水はしっかり飲んでくださいね。2週間後、体調の変化に気づくはずです。
脳が食べ物を欲する訴えを出さないようになり、朝食を摂らなくても朝から元気に動けるようになるのです。
 
<あなたを殺す食事生かす食事より抜粋>

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