骨粗鬆症薬

とにかく使わないでほしいのが骨粗鬆症薬である。
具体的名前を挙げれば「フォサマック」「ボナロン」「ベネット」などのビスホスホネート系である。
これらの薬は非常に薬価が高く、その割に効果が不明なのだ。
実際FDAでは、フォサマックなどの非定型大腿骨転子下骨折及び大腿骨骨幹部骨折の発症リスクについて、ラベルに追記すると発表している。
他にも顎骨壊死のリスクについて、FDAは使用年数を制限するかどうか実際に検討している。
また、ビスホスホネート使用中にまれではあるが、ぶどう膜炎や強膜炎など重篤な目の炎症症状を発現する場合があるという研究も存在する。
対して効果もないのに薬価だけ高いこんな薬は、当然医学不要論では必要ない。
 
ではカルシウムをとればいいのか?それこそが大きな誤解だ。
骨とカルシウムについては山田氏が詳しいので著書「老けない体は骨で決まる」を読んで頂きたいが、簡単にいえばカルシウムだけとってもダメである。
同時に取るマグネシウムに重要性があり、さらにいえば不飽和脂肪酸であるオメガ3、シリカやコラーゲンやムコ多糖類などをうまく摂取することこそが重要なのである。
そしてこの条件に合わないものが牛乳であるからこそ、牛乳不用説が唱えられているのである。
 
牛乳やその発酵、食品がないと生きていくことさえ難しい世界が存在するので、牛乳を完全否定するのは難しいかもしれない。
しかし牛乳はいいことばかりではなく、むしろ悪いことが多いのは一般人が知っても何の損でもない。
 
牛乳の栄養成分表を見ると確かに重要な栄養素が入っている。
このことは間違いない事実だが、これでカルシウム豊富なので牛乳を飲めば骨が強くなるかというとそうではない。
これは牛乳の中にはマグネシウムが含まれてはいないためだ。
そうすると何が起こるかというと、骨はむしろとけてしまうという奇妙な現象が起こる。
違ういい方をすれば牛乳を飲めば飲むほどに骨は弱くなってしまう。
 
沖縄の三大学共同研究では、沖縄の100歳以上の老人が、乳製品をほとんど取らないのに、股関節の骨折率が非常に低いことを発見。
乳製品をあまりとっていない地域ほど骨粗鬆症が低く、カルシウムの摂取減として、大豆や海藻、キャベツやブロッコリーの価値を推奨している。
 
骨を強くするためには牛乳に頼ってもむしろ逆効果であり、生命の輪を尊重した食生活に留意せねばならない。
また運動や小魚は研究上骨にいいことは証明されており、牛乳よりもこちらを重視せねばならない。
整形外科とは外科医であり、治せる病気などほんの一部しかないことを、誰よりも患者側、特に老人など老化や運動障害をきたしやすい人々こそが考えない限り、有意義な老後を過ごすことさえ難しいであろう。
 
<医学不要論より抜粋>
 
 
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