終活と人生観の見直し

がんを宣告された患者は、イメージとしての死を描くことが多いでしょう。
でも死を想定して、形にする人は少ないように見えます。
家族や友達に連れられて講演に参加したがん患者の中には「そういわれても」という反応しかない人が圧倒的に多いのです。
 
死を想定して形にするというのは、とても辛いことです。
できれば死にはしないと思い込んで、助かる道を模索していったほうがいいという気持ちにもなるでしょう。
でも生きているということは、自分一人で生きているわけではないのです。
家族のために、葬儀はもちろん、不動産を始めとした財産分与、必要なら遺言を用意することも必要でしょう。
死後に家族間で決してトラブルにならないように留意することも、終活の大切なポイントです。
 
遺言状を書きながら、自分のこれまでの人生を振り返ることもできます。
また治りたいという執着心が強すぎる人は特に、人生を振り返ることが大事です。
ひょっとしたら、強すぎる執着心によって、治療にも影響が出ているかもしれません。
 
また緩和ケアも決めておいたほうがいいでしょう。
この場合、大切なのは、死という前提で考えることです。
それにはまず本人が勉強することです。
末期癌の場合は治ったらラッキーくらいで考えてもらいたいです。
末期癌でもほとんど治りますよ的な人を見たら、私は即座に嘘つきだと判断します。
だってそんなに自分をひっくり返せる人、多くないですよ。
 
延命のためのホスピスをやる、やらない、在宅ケアにするのかどうかというもとも、家族のためにも決めておいた方がいいのです。
いざとなった時に、本人も家族も納得するように、準備も必要でしょう。
これも使わなくなることが目的ですが、ちゃんと考えて備えていることで、安心感も増すのです。
 
厳しいことを述べてしまいましたが、死を怖くても、しっかりと受け止めることによって胎がすわります。
そして終活だけでなく、生き抜くための治療も自分にとって本当にベストだと思える方法を選ぶ気持ちになるのではと思うのです。
 
<医者に頼らなくてもがんは消えるより抜粋>
 
 
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