反動の原則について

心理を向上させることは癌の治療に直結しますが、それには全ての問題は自分から始まっていることを認識し、自分が作りだした過去の幻影と向き合って整理し、自分という人間の大きな目的を見出すことにあるのが原則です。
そこに小手先の技術は本当は必要ないのですが、しかし自分の心が幸せにかかわることはわかっても、心のどこに問題があるのかは皆見たくないのです。
 
たとえばあなたが幸せになれない一つの理由、それはあなたがバカと言われカスと言われて、ムカッとしたり逆ギレしたり、それを表に出さなくても裏でそう思っているからです。
こういうとつらい気持ちになりますが、これは結構重要な発想です。
この反応は残念ながら万人に存在します。
みなさんも夫婦でケンカしたとき、さすがに相手が正しいと思ったことがあっても、全然いうこと聞きませんよね。
これはすべて皆さんの心が原則を持っているからなのです。
 
これはいつも皆さんの心に働きます。
自分が間違っているわけはない、私が信じたものがおかしいはずはない、私がやっている治療が詐欺だなんて信じられない、これも同じ反応です。
これを少し拡大すると、自分のこんな醜い心理が癌を作っているなんて信じない、自分はもっと自分のことを分かっているはず、自分がトラウマに負けているなんてありえない、これも同じ反応なのです。
このような心は癌と密接に関係すると内海式ではとらえます。
 
これらの行動はあなたの深層心理の体現なのです。
それだけでなくあなたに出ている症状、あなたが持っている病名そのものがあなたの深層心理の体現なのですが、そうではないと考えてしまうのが反動の法則です。
しかし内海式ではそれを直視することこそが治療の第一歩です。
あなたが反動の法則で自分の身を守ろうとしているのを、内海式は必ず指摘します。
内海式はきれいごとの嘘っぱち精神を容易に見抜くのです。
 
「でもそんなこといったら苦しいじゃないですか」という人が、癌なんて病気を治せるはずもないでしょう。
癌でなく人生でも同じです。
原因や自分の内面や深層心理を直視せず、どうやって人生が好転するというのでしょう。
逆に言えば、究極的にはバカということを腑に落とし、それを受け入れてしまえば人間は苦しくなくなるのです。
私自身も究極的に自分のカスっぷりを自覚したのは子どもが生まれたとき、3.11の前後の時だったと思うのです。
 
人間、バカでいいのです。
バカでカスって言われたら本当にカスなんですから、「ホントに自分がカスで困ってますw」と笑って返せばいい話です。
人類全体が知れば知るほどカスであると思えば、執着するものなど何もなくなります。
それを邪魔しているのは結局のところあなたのガラスのプライドであり、そのガラスのプライドを満たすがためのあらゆるごまかしなのです。
それが権威主義でありいい子ちゃんなのです。
 
癌を治すためにはこのいい子ちゃんを本当にやめる必要があります。
反動が起こることを認識することが、自分の問題であると知ることの第一歩であり、反動を捨てるというより反動を別の方向へ向けるのが治るための道なのです。
世の中にはたとえどんなにきついことがあっても、強くたくましく生きている人がいますが、その人たちは、ふりかかってくる不幸を充実に変える道を知っているからなのです。
 
<医者に頼らなくてもがんは消えるより抜粋>
 
 
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