野菜の栄養価の低下

なぜ日本人は食べすぎているのに栄養が足りていないのでしょうか。
それは、スーパーマーケットの野菜売り場を見ればわかります。
日持ちするブルームレスきゅうり、芽の出ないジャガイモ、甘みの強いトマト……。
こういった野菜は、皆さん、もう見慣れているのではありませんか?
 
ブルームレスきゅうりは、きゅうりの表面にでるブルーム(白い物質)をなくしたものです。
このきゅうり本来が持つブルームは、水分の蒸発を防ぐ役目があったのですが、白い物質を農薬ではないかと消費者が疑うという懸念や見た目の悪さからブルームレスへと改良されています。
しかし、このブルームきゅうりは本来のきゅうりよりも果肉が固く、味も落ちるうえ、ブルームに含まれていたミネラル成分であるケイ素も欠乏しているのです。
芽の出ないジャガイモは保存中の発芽を抑えるために、放射線照射されたもので、栄養価の低下や発ガン性リスクなどが懸念されています。
昨今人気の糖度の高いトマトは、高額で売れることから生産したがる生産者も多いですが、トマトは日本の食品栄養価の低下を顕著に表す野菜でもあるのです。
 
文部科学省が公開している「日本食品標準成分表」によると、現代の野菜に含まれているビタミンは30年前に比べて20~50%程度しか含まれなくなっています。
トマトを1950年時と比較すると、ビタミンC含有量は2分の1に、鉄分にいたっては25分の1しか含まれていないそうです。
これらはすべて、野菜本来が持っている含有栄養価や味を無視して、外見や利便性、市場、生産効率を重要視した品種改良、農薬の使用、土壌変化などをした結果にあります。
また、昔の農法では微量ミネラルが土に還元され、そこで育つ作物には栄養がバランスよく豊富に含まれていましたが、化学肥料や農薬が繰り返し使われることにより、微量ミネラルが作物に取り込まれなくなってしまったことも原因のひとつです。
 
<あなたを殺す食事生かす食事より抜粋>
 
 
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