食事の基本は「風土・丸ごと・季節」

食事で意識してほしいのは次の3点です。
 
1 日本の風土に合ったものを食べる
これは「身土不二(しんどふじ)」に基づいた考えで、「身(体)」と「土(土地)」は「不二(切り離せない関係)」という意味です。ただ、世界中の料理を食べるようになり、世界中の農作物が日本でも作られるようになった現代の日本では、日本の風土に合ったものが何なのか、非常にわかりにくくなっていると言えます。一方で、料理の世界では和の野菜を使う店が増えてきています。イタリアンやフレンチといったレストランでも、ごぼうやかぶ、大根といった和の野菜を使ったり、伝統野菜を農家と一緒になって復活させたりなど、良い傾向が出ています。このようなレストランに習って、家庭でも和の野菜を積極的に取り入れてみてはどうでしょう。和野菜を洋風にアレンジすれば、飽きることなく日本の風土に合ったものを食べ続けることができますから。
 
2 食べ物を丸ごと食べる
「一物全体」や「ホールフード」という言葉が耳にする機会が増えました。これは東洋医学の思想で、たとえば、肉なら筋肉だけ食べるということはしない、魚なら頭から尻尾まで、いもやにんじんは皮つき、葉付きのままで、米は玄米で食べようという考え方です。丸ごと食べる良さは、たとえば穀類や根菜類などは糖質が高い反面、丸ごと食べることによって体に適した間接糖のかたちで取り入れることができます。精米した白米は米の栄養素をすべて除去した糖質の塊ですから、玄米で食べることで外皮にあるビタミンやミネラルといった栄養素を摂取することができるのです。
マクロビオティックやホールフードなどの横文字言葉を使う必要など、ないでしょう。日本に古くからある身土不二と一物全体という素晴らしい言葉と精神を忘れないことが大切です。
 
3 季節に合ったものを食べること
「季節に合ったものを」と聞くと、「旬のものは美味しいから」と考えるでしょうが、それ以上の意味があるのです。「滋味豊かな旬の料理」などという表現がありますが、滋味とは栄養豊富で美味しいという意味です。旬の季節に育った作物こそ栄養価が高いと言えるでしょう。東洋医学の観点からいっても、季節に合ったものを摂ることは自然の摂理に沿ったことになります。
例えば、今ではハウス栽培の進化で、真冬でもきゅうりやトマトがスーパーに並びますが、きゅうりやトマトは体を冷やす夏野菜です。真冬にわざわざ季節外れのしかも割高な夏野菜を食べて体を冷やして、病気を招く道理はどこにもありません。季節にあった作物を食べる。こうして自然の摂理に合わせることが、何よりも健康の秘訣です。
 
<医者に頼らなくてもがんは消えるより抜粋>
 
 
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