世界最初の抗ガン剤の正体

世界最初の抗ガン剤は、悪性リンパ腫や白血病の治療に使用されたナイトロジェンマスタードという薬です。
ところでこのナイトロジェンマスタードという薬には、まったく別の顔があります。
というよりも、もうひとつの顔こそがナイトロジェンマスタードの素顔といってよいものなのです。
その素顔とはマスタードガスという毒ガス兵器です。
マスタードガスはとても危険な毒ガスで、皮膚や粘膜、消化管や造血器に重大な障害を与え、致死率も非常に高いことで知られています。
1943年にこの危険な毒ガスを積載した貨物船が港で爆撃を受けて、多量に流出する事故が起こりました。
この事故で生き延びた人たちを検査したところ、白血球の減少や血圧の低下などの症状が見られたのです。
そのことから、突然変異原物質としてマスタードガスが研究され、マスタードガスを改良して作られたのがナイトロジェンマスタードという抗ガン剤だったのです。
現在、主要な抗ガン剤のひとつとして使用されているシクロホスフォミドは、このナイトロジェンマスタードに改良を加えて作られたもので、いわばマスタードガスの孫のようなものなのです。
 
<薬毒論より抜粋>
 
 
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