水道水って安全?

「水」による発ガン危険性としてはトリハロメタンが有名ですが、まだ許容量が大きく、水質基準によって厳密に規制されているということがあります。
トリハロメタンよりも発ガンの危険性が高いのはヒ素かもしれません。
しかしヒ素も水質基準によって厳しく規制されていますので、じつは水道水が危険であるというのはイメージ先行である可能性もあります。
 
たとえばミネラルウォーターのヒ素含有基準は、水道水に比べて5倍緩い基準となっていますし、たとえばミネラルウォーターは基準が水道水より緩いだけでなく、横浜市の調査で、国内で売られているミネラルウォーターの一部で、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド(いずれも発ガン性有り)が水道水の80倍の濃度で検出されたという記事もありました。(毎日新聞2003年4月20日の記事)
更に、一部のミネラルウォーターから乳幼児の生育に影響を与える硝酸性窒素が検出されています。
 
ただ、やはり水道水は塩素の問題だけでなく、人体に有害なミネラルが含まれているので、人々はよく調べたうえで飲用するか決める必要があるでしょう。
これも飲むものがなくなるではないか、とよく言われますがまさにその通りです。
そうでない水が飲めるように、市民が動かずして変わるなどということはありえません。
 
これからは水ビジネスの時代といわれています。
このような悲しい事態となっていること自体憂えなければならないのですが、すぐにどうなるものでもありません。
水道水にある有害ミネラルや放射能が気になるのであれば、水道水に浄水器をつけるのがもっともコストパフォーマンスに優れたやり方でしょう。
ただ、理屈だけでいえば水道水や湧水を中心に、浄水器などつけなくても飲める水であればもっとよいこと、そもそも完全に無菌でミネラルなども除去されてしまったような浄水は、真の意味で体にいいのかを考える必要があります。
 
まあ、あれが安全、これが安全じゃないなんてことを日本人はみんな言いますが、この世界に安全なものなんて存在しなそうです。
重要なのはその背景を知ることであり、社会全体を変えることであり、毒物を完全に削除するのは難しいので毒を出せる体を作っていくことです。
水は生命を維持するうえで最も重要な物質であり、すべての水に存在する問題に対して、ぜひ興味を持ってください。
 
<おかんと医者の社会科見学より引用>
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?