免疫病やアレルギーの病気とその薬たち

自己免疫疾患という病名がある。
慢性関節リウマチ、SLE(全身性エリトマトーデス)、皮膚筋炎などの膠原病といわれるものが代表的だが、例えば消化器疾患の潰瘍性大腸炎やクローン病なども自己免疫性疾患の一種として扱われることもある。
 
確かにこれらの自己免疫性疾患の中には致死性の重要な状態も含まれている。
仮に対症療法であったとしてもいわゆる致死性の状態(ここでもまた本当に致死性かということも問われるが)に対して、一時的にステロイドを含めた対症療法をすることはあり得てもよいと思う。
しかしそれはやはり根本的な治癒には一切結びつかないことと、繰り返すが真に致死性であるかどうかを考慮することが不可欠である。
 
医学不要論では社会毒や三つの輪の喪失が病気の主たる原因として推測することから、その論理が始まっている。
その根幹となっているのは現代病がなぜ現代になって増えたかという理由そのものでもある。
つまりこれらの治療はすべて理由や原因を追及することも全くないまま、すべてに疾患において状態だけを規定化し、根本的治療法がない中で対症療法にいそしんでいる段階で変わりはないのだ。
だからあらゆる難病や自己免疫疾患と呼ばれる人々が、根本的な治癒に至らない。
これは必然であり当然である。
 
自己免疫性疾患を説明する時に自己細胞を攻撃するというのがその定義の根幹だが、では、なぜ自己の細胞を攻撃するのか?人々は考えたことがあるだろうか?さらにいえばなぜその部分だけの細胞が攻撃されるのか、さらにいえば全身性に自己免疫性疾患が広がる場合と、局所にとどまることの差は一体何なのか?真剣に検討されたことがあるだろうか?
 
一つの説明としてはサイトカインストームと呼ばれる状況により説明できる。
サイトカインとは免疫を担当する細胞が分泌し他の細胞に影響を与える物質の総称だが、これだけでも多くの種類があるとされる。
このようなサイトカインストームの状態は、必ずしも感染症だけに起こるとは限らない。
人体にとって異物とはウイルスや菌だけとは限らないからである。
 
ではなぜ自己免疫疾患にサイトカインストームが起こるのか?というより全身性だから必ずしもサイトカインストームというわけではないのだが、一つの考え方として読んでほしい。
サイトカインストームとは堰を切ってあふれ出した洪水のようなものである。
では自己免疫性疾患がサイトカインストームになったり、そもそも自己細胞を攻撃する理由は何か?
スペイン風邪によるアスピリンを例にとって、一般人にも分かりやすい表現をすると、アスピリンで自己の免疫や発熱を下げてしまった結果、体はウイルスを殺すために「ヤベエ、免疫が落ちてる」と判断して強制的に免疫力や免疫物質を上昇させるわけだ。
そこで免疫異常亢進状態となる。
これは感染症の話だが、では自己免疫性疾患は一体何に対して反応しているのだろうか?
わからない、それはもちろん私にも今のところわからない、というより完全な根拠がない。
しかし私は確信を持ってこう考えている。
繰り返すように、それらは社会毒によってもたらされた免疫異常亢進であり、さらにいえば三つの輪の喪失により、栄養素の不均衡によって生じた免疫不均衡でもある、ということだ。
この論理に則するからこそ現代社会の中でこれらの病態が増え続けて、しかも治癒しないという現実を生み出してきたことが証明できる。
 
それらがどんな病態でありどんな症状であろうともこの理論に則って考えれば、やるべき治療はほとんど同じになる。
そしてその結果は多くの古典的な強靭な人々が、たどってきた歴史と同じになる。それはつまり
社会毒の排毒
栄養素の補給(生命の輪の尊重)
体力、免疫能などの強靭化(三つの輪を考慮し鍛えるということ)
によってこそ本質的な治癒に至る可能性が高まるということだ。
 
<医学不要論より抜粋>
 
 
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