抗生物質

人類永久不滅のテーマである感染症、そしてそのための薬として開発された抗生物質についてはどうでしょうか?
抗生物質まで否定するのかと読者の方々は思われるかもしれませんが、私は抗生物質は全否定していません。
しかしこの抗生物質が良い薬かと言われれば当然ながらそうはならないのです。
抗生物質についてどう考えればよいのか、医学的にご紹介してみましょう。
 
まず抗生物質には飲み薬と点滴があります。
まずは飲み薬についてですが、ほとんどの飲み薬の抗生物質は感冒などに処方されています。
感冒の原因はウイルスが主ですから全くと言っていいほど意味がないのですが、多くの場所で処方されています。
またこれについては多くの普通の医師でさえも無駄だということを知っていて出しています。
皮膚疾患の一部などにも使われているようですが、無益かつ有害なのに平気でやられています。
このような抗生物質によって耐性菌が生じたり、リーキーガット症候群と呼ばれる免疫異常が生じたり、とにかくさまざまな弊害を生じて医原病をもたらすことがわかっています。
飲み薬の抗生物質など百害あって一利なしとまで申し上げることができるでしょう。
 
では点滴の抗生剤についてはどうでしょうか?
確かに現代の病院においてはその大半が無駄と思われる使用法ばかりしています。
病院の院内感染でも耐性菌の問題は認知されています。
しかしその一方でどんな内科医でも外科医でも、本当に死にかけと呼べるような病状の感染症が、ただの抗生剤投与で劇的に改善する例は多数経験しているのです。
これは私も経験していますし一つの事実です。
なので救急疾患といえるような状態で、命の危険も考えられる状態の場合は、点滴の抗生剤はリスクとベネフィットでベネフィットが上回るのです。
 
抗生物質は立派な猛毒であり、人間は様々な細菌と共生して健康を作っていますが、抗生物質はそれを破壊することを忘れないでください。
ここでも西洋医学の原点は対症療法であること、感染症で危険な状態であるからこそリスクのある毒で「博打」をうとう、とまでしているのが抗生物質であるという認識が不可欠なのです。
一昔前の医師たちにはそのような意識ある人がちゃんといたのですが、残念ながら現在の医師や大病院の中では、その真逆のことが平気で行われているようです。
 
<薬毒論より抜粋>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?