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うとQ世話し「春の心は、のどけからまし」からず GW最終日に

2021/5/5-2 ゴールデンウィーク最終日
(うとQ世話し「春の心は、のどけからまし」からず)
時は一月ほど前の景色に戻って
「世の中に絶えて桜のなかりせば(なかりなば)春の心は、のどけからまし」
確か在原業平だったか阿倍仲麻呂だったか、なんかそんな名前著名歌人の歌だったような気がします。高校の古文で習いました。
意味は
「もし世の中に桜などと言うものがなかったら、春は穏やかな気持ちで過ごせるだろうに。何故なら、桜があると、風が吹いたら淡いピンクの美しい花びらが散ってしまうのではないか?雨が降っても散ってしまい、折角の桜の楽しむ事が出来ない。なので、気もそぞろになって落ち着かないから」
というような意味だったと、記憶しております。
そうして春の次は初夏。
5月のゴールデンウィークと言えば、今までは毎年決まって、天高く晴れ渡った紺碧の空に鯉のぼりが風に流されて悠々と泳ぎ回る「五月晴れ」が当たり前でした。
ところが昨今、特に今コロナ渦では、6月から8月までが風水害を起こすほどの長雨や大雨。
そうした天候不順が最近では益々前倒しになっているようで、今回のゴールデンウィークも何となく半分はぱっとしない天気(神奈川地方の例)
そうしてそのうち、それが更に前倒しになって、冒頭の「春の悩み」すらなくなる時代がもう間近に迫っているような気がしないでもありません。
ひょっとしてコロナ渦が去っても、この事態が変わらないか、益々進行するようであれば、我々は可成り危ないところに既に立たされているような気もします。
コロナ渦平癒後の、生活様式の変容ありや否や、それによって、もしない場合は、相当な揺り戻しがあり、却って悪化レベルの急進がありそうな気もしております。
なので、春も初夏も、自分の心は既に
「のどけからまし」
どころ、では無くなっておるのです。


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