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第4回ポッドキャストアワードを予想しながら、クリエイターとして学びになる点をシェアします

本記事は、ドングリFMのnarumiさん主催のアドベントカレンダー参加記事です。

今年も JAPAN PODCAST AWARDS(ジャパンポッドキャストアワード) の時期がやってきました。 

知らない方のためにざっくり説明すると「今、聴くべきPodcastが見つかるよん!」というPodcastの大会みたいなものです。

「今、絶対に聴くべきPodcast」「もっと世の中に知られるべきPodcast」を、日本の音声コンテンツプラットフォーマー各社協力のもと発掘し、 新しいPodcastの可能性を見つけられるビビットな感性を持つ選考委員が選考していきます。

出典:JAPAN PODCAST AWARDS 公式サイト

本記事ではこのアワードの予想をしながら、おすすめのPodcast番組をご紹介しています。そして余談として、音声コンテンツのクリエイターとしての観点で学びになる!というポイントをコメントします。

ちなみにぼくはリスナーとして毎日2時間以上は音声コンテンツを聴き、クリエイターとして毎エピソード数千人以上に聴かれるPodcast番組をやっているので、ある程度信頼性はあると思います。

<自分のPodcast>
農と食のラボラジオゆるゆる数学エッセンス
※ イチオシは前者なのですが、今のところよく聴かれているのは後者です笑

ということで、ここからが本題です。

7つのおすすめPodcast番組をご紹介します!

今回ご紹介するのは、いろいろなジャンル/形式の7番組。これは、JAPAN PODCAST AWSRD で表彰される8部門のうちの7部門。

ちなみにアワードの8部門は、こんな感じ。

●ベスト パーソナリティ賞
●ベスト ナレッジ賞
 
●ベスト エンタメ賞
●ベスト コメディ賞 
●ベスト ウェルビーイング賞 
●ベストメディアクリエイティブ賞
●大賞

…エンタメ賞とコメディ賞ってどう違うんだ?と思う方もいると思いますが、とりあえず今日はあまり気にしなくてOKです。なぜなら、エンタメ賞はぼくの予想/コメントはありません。

ほかも、「種目が違うんだな」くらいに思っておいてください。

本記事ではそれぞれの部門で
・1番組
・コメント、予想理由
・クリエイターとして学びになる点

をご紹介していきます。

それでは早速、まずはベストパーソナリティ賞の予想からいきましょう。

「ベストパーソナリティ賞」予想:オチつかない日常

オチつかない日常(第1回のアワード推薦作品)

<番組紹介(抜粋)>
オチつかない日常、略してONNは在宅兼業主婦の極東が日常を語る湿度高めな野良ラジオです。

<コメント、予想理由>

圧巻の一人喋り。
モノの見方が独特、なのに頷いてしまう論調。
そして良い声。

イヤホンを通して聴いているだけなのに、パーソナリティである極東さんワールドにどっぷり浸かっている感覚です。

この感覚はほかにはなく、これこそがベストパーソナリティなのでは?と感じる所以です。

ちなみに極東さん、「エッセイ」を書いてもきっとすごい。そんな方です。

<クリエイターとして学びになる点>

本当に聴かれる一人喋りコンテンツを作りたいなら、このレベルを基準にしても良いかと思いました。

「自分の考えがしっかりしている」かつ「マイクに向かって喋り続ける特殊芸」がないと成り立たない一人喋り。極東さんはそのお手本のような存在です。

ご本人がどのくらい間を意識しているかはわからないが、それも絶妙。

番組のエンディングがちょっと唐突のも「わ!終わっちゃった!!」という気持ちになって次が楽しみなる感覚で秀逸だな〜といつも思ってます。

ぜひ、エンディングの入りにも注目して聴いてみてください。

「ベストメディアクリエイティブ賞」予想:京大変人講座

京大変人講座

<番組紹介(抜粋)>
これは、【変人の・変人による・変人のための番組】である…!

“真面目”だけでは、世の中は変わらない!“変人”がいないと、イノベーションは実現できない!
学問の街・京都にある「京都大学」はまさに“変人”(=良い変人※誉め言葉)の宝庫。“変人”が常識を飛び越えたその先に見えるものとは…?!

<コメント、予想理由>

番組のジャンル的にはナレッジ賞。大人気ポッドキャストであるコテンラジオ、ゆる言語学ラジオよりもある意味高度なことをやられているのがこの「京大変人講座」

形式としてはゆる言語ラジオ等と同じく、【「何かに詳しい人」が「それについて詳しくない人」にいろいろ教えてくれるトーク】という形。

(失礼承知ですが)大きく違うのが、話し手のスキル。ゆる言語学ラジオやコテンラジオは、話し手のスキルがそもそも異常なレベルで高いです。

一方「京大変人講座」はいわゆる大学教授の方が話し手のため、そんなにおもしろーく話そう!という意欲が高いわけではありません。
( ※ 取り組み自体が異常に面白いのと、もちろん面白く話す技術が高い方もいらっしゃいます。)

この番組のすごいところは、それを聞き手の方が「補う」というレベルでなく面白く料理されているのです。その聞き手をやられているコメディアン(?)の越前屋俵太さん。この方、ぼくは存じ上げなかったのですが、Wikiによるとしっかりテレビやラジオでご活躍されてたとのこと。

だからだ…というレベルでなく聞き手をこなしていて、さすがです。

<クリエイターとして学びになる点>

受賞予想コメントの通り、聞き手の越前屋俵太さんの立ち振る舞いがとても学びになります。特にぼくが改めて大事だなと感じたのが、しつこいかな?というくらいに内容を確認すること

専門家の方が話されたことを、ご自身の言葉で、しかも簡単な言葉でこういうことですか?とよく言い換えながら確認されるのです。それがとてもお上手なので、ぜひ注目して聴いてみてください。(多分、なんとなーく聞くだけだとスルーしてしまいがちなところ)

「ベストナレッジ賞」予想:経営中毒 〜だれにも言えない社長の孤独〜

経営中毒 〜だれにも言えない社長の孤独〜

<番組紹介(抜粋)>
大企業からベンチャーまで、数々の企業の変革を支援してきたエッグフォワード代表の徳谷智史と、音声プロデューサーの野村高文が、なかなか人に言うことができない「社長の悩み」について語りながら、大変だけど、それでも楽しい社長という仕事の「ありのままの姿」を紹介していくトーク番組。

<コメント、予想理由>

話し手である徳谷さんが「しゃべるだけ」だからこそ生まれたコンテンツ。今まで出てくることはあり得なかったコンテンツが、Podacastだからこそ出てきてしまったという衝撃。

さらに、実際に話しながら考え、言葉を選んでいるからこそのリアルさ。

テーマに沿って、実体験をもとに自由に話されるからこそ、脳みそに直接撃たれたような説得力がある気がします。

<クリエイターとして学びになる点>

この番組、実は各回のテーマ設定だけされていて、台本等はないらしいです。そう思って聴くと、また面白いです。

台本なしだからこその展開や、間がリアル。だからこそなのか、説得力がより増すような感覚もある気がして、それもまた良い。

また前述の京大変人講座は、話したいテーマはたくさんある人に対して、聞き手が臨機応変に楽しく対応する天才という感じですが、経営中毒はまた違った毛色ですごいのです。

経営中毒では、番組コンセプトも、話すテーマの設定も、収録時の方向性のコントロールも、聞き手の野村さんが担っているという印象。(テーマ設定は、打ち合わせレベルではやってるかもですが、起案は野村さん側だろうなと)

企画的にはしっかり緻密に練りながらも、トーク自体はフリートーク。このバランスが絶妙だからこそ、とても衝撃的な番組として仕上がっているんだなあと。。。 恐るべし、野村さん。

「ベストウェルビーイング賞」予想:ワクワク天職ゼミ

ワクワク天職ゼミ

<番組紹介(抜粋)>
天職を見つけるヒントを提供するラジオ、「よっしーのワクワク天職ゼミ」。
自分にぴったりの生き方・働き方を知るために、自分を深く理解する。自分らしく生きる素敵なゲストの人生観や職業観を聴いて、天職探しの旅を始めよう!

<コメント、予想理由>

この番組、ただぼーっと聴いても転職は教えてくれないし、なんなら天職を見つけるハウツーも教えてくれません。

ひたすら「こんな生き方してる人もいるよ。あなたはどうしたい?」と問いかけられている、そんな感覚の番組です。

これは実は音声という媒体だからこそ、「言い切らず、受け手に考えさせるきっかけを提供する」というのが成立しているのでは?と思って面白いなと感じています。

音声らしさと、新しさがすごいコンテンツ。

またシンプルにパーソナリティのよっしーさんと友光さんが、人生何周目だ?と達観している感じもすごい面白いポイントです。

<クリエイターとして学びになる点>

音声ならではといえば「ながら聴きできる」などいろいろありますが、その1つで特にぼくも面白いと思っているのが、「音声コンテンツは、言い切らなくて良い」ということです。

なんとなくはわかっていましたが、その極限がこの番組です。

記事や動画だったら、「天職ってなに?」「天職ってどう見つけるの」「まずはここからやってみよう」とハウツーを絶対出しますよね。

でも音声ではそれを避けながら、良いコンテンツ!と思われるものを作れるのです。(これは多分、音声だと受け手が「主体的/能動的になりやすい」とかが関係するのかな。。。多分)

「ベストコメディ賞」予想:佐藤と若林の3600

佐藤と若林の3600

<番組紹介(抜粋)>
どきどきキャンプ佐藤満春とオードリー若林正恭が2006年~2008年にかけて配信していたトークポッドキャスト番組「佐藤と若林の3600」がAmazon オーディブルに登場。 仕事や私生活など雑談に次ぐ雑談をお届けします。 タイトルの3600は「3600秒=1時間」が由来。

<コメント、予想理由>

テレビやラジオで大活躍のオードリー若林さんが、音声という媒体特性はもちろん、Audible限定、仲良しな佐藤光春(サトミツ)さんと話すからこその仕上がり。

この番組、実は内容については一切SNSで投稿してはいけないというルールがあります。一見謎だし、広まらないんじゃないか!?とか思うかもしれませんが、これがぼくだけの秘密感/特別感が爆上がりして、さらに番組への愛着が上がっているんですよね。

配信内容に触れてはいけないのであまり書けないのですが、「ココだけの話を、若林さんとサトミツさんと友達になって3人でトークしている感覚」 これがすごさです。

<クリエイターとして学びになる点>

経営中毒とも同様ですが、そのPodcastがなかったら出てこなかったような「ココだけの話」これはやはり強いですね。

加えてこの番組の面白さはやっぱり、若林さんとサトミツさんの仲の良さ。芸能人のPodcastではありますが、地上波TV/ラジオではありえなかったグルーブ感がすごいです。

仲の良い友達と番組をやるからこその雰囲気、面白さは芸能人でなくてもありますよね。ぜひ、そんな観点で聴いてみてください!(有料ですが)

「大賞」予想:【有料級】みなみかわと大島育宙の炎上喫煙所【Podcast】

【有料級】みなみかわと大島育宙の炎上喫煙所【Podcast】

<番組紹介(抜粋)>
喫煙所・・・そこでおこなわれているのは、“密”な場所での秘“密”の話。
そんな場所で、テレビ番組をはじめ様々なコンテンツに出演するみなみかわと、世の中のあらゆるコンテンツを全部見しているXXCLUB 大島育宙が、密かに語り合うPodcast番組です。

<コメント、予想理由>

この番組も、真似できないすごさ。

聞いていると、パーソナリティのお二人がこのままTV/ラジオ業界を席巻しそうだなと思ってしまうくらいの気持ちになります。

でも、個人的にはPodcastならではの活動、Podcastを軸に活躍してくれたら嬉しいなあ。
そうしたらきっと、Podcast人口が爆伸びする気がするから。

パーソナリティの1人「大島育宙(おおしまやすおき)さん」は、きっとPodcast発のスターになる方ですね。。。恐ろしや。

<クリエイターとして学びになる点>

「コテコテのお笑いお笑いをするわけじゃないけど面白いコンビの雑談番組」を目指すなら、この番組をまずは聴いてみるのは結構おすすめです。

多分、こりゃ無理だ。。。となる方が多いですが、自分もやれる!と思ったならきっと相当な番組が作れるはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。どれもぼくが毎回欠かさず聴いている番組なので、自信を持っておすすめしています。ぜひ、聴いてみてください!

またポッドキャスト番組を配信している方は、ぜひぼくのコメントも頭の片隅に置いておきながら、聴いてみていただけると嬉しいです。

最後に宣伝です。

ぼくもPodcast番組をやってますので、ぜひ聴いてみてください!

▼ ApplePodcast最高位:日本74位「農と食のラボラジオ」

▼ ApplePodcast最高位:日本31位「ゆるゆる数学エッセンス」


また以下のカレンダーのように、ほかにも毎日Podcast/音声配信のコンテンツが公開されますので、ぜひ覗いてみてください!


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