中の中から、やる気がなくても東大へ-けいちゃん(文科2類1年)

1はじめに


 非進学校から東大に受かった。これが、僕たちUTFRという団体が持つ唯一にして最大の共通項。在籍校が問題なのであって、本人の能力は関係ない。そのため、「ただ非進学校に在籍していただけで、能力が高かっただけだ」との批判もあります。もちろん、そのような人が在籍するのは事実(僕の主観)ですが、UTFRの強みは50名を超える団体員であり、さまざまな境遇の人がいます。様々な境遇から東大に合格した具体例を垣間見てください。
 それでは、僕はどのような事例なのかを端的に書きます。
「中の中から、やる気がなくても東大へ~動き出しが早ければ、浪人回避できたかもなのに~」です。
この団体の理念に「自分と似たような境遇の中高生を支援する」というのがあります。「東大を孤独に狙っている人の支援」「非進学校で断トツの成績を取っている人への支援」、それらは僕より適した人がいるはずです。では、僕ができることはなんでしょうか。それは「大学はそれなりに目指しているが、上位大学を目指すことなど思いつかない人の選択肢を上に広げる」ことなのだと思っています。大学・上位大学に行くことが必ずしも正義ではないけれど、学びたい分野ができた時に、その選択肢を持っていることはとても重要です。そのため、この体験記が皆様の選択肢を広げるきっかけとなることを祈っています。

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UTFR(東京大学フロンティアランナーズ)による『非進学校出身東大生による合格体験記』第三弾になります。今回は12名のメンバーが執筆してお…

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