はじめにー非進学校からの東大受験体験記Ⅴの発刊に際して

 この note に興味を持っていただきありがとうございます。
UTFR3代目代表を務めているしょうけいと申します。UTFR は周囲のおかげもあって無事4年目を迎え、この合格体験記シリーズもコロナを経てオンライン版に形を変え、第5弾を迎えることができました。

 この前書きでは、我々がどのような団体なのか、なぜ合格体験記を作っているのか、そしてどのようなことに気をつけてこの合格体験記を読むと良いのかをお伝えしようと思います。

 我々UTFR は東大にほとんど進学しない高校から東大に合格したメンバ ー約 110 人で構成され、教育支援活動を行っております。具体的には東大合格者があまり出ない地域や学校での教育支援活動、学園祭での合格体験記の販売を行っています。また、2019 年には一般書籍として『非進学校出身東大生が高校時代にしていたこと』を小学館様より出版させていただき ました。さらに、近年のコロナ禍においてはオンライン自習室や高校での オンラインイベントなどを開催してまいりました。また、このような真面目な活動だけでなく所属する東大生の自助団体としての側面も有しており、勉強会や情報の共有、内部イベントの開催なども行っております。

 次に我々が世の中に溢れている「合格体験記」を半年に1 回というペースで出し続けている理由を説明させていただきます。合格体験記と聞くと多くの人は大手予備校や高校が出している「合格体験記」を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、我々の合格体験記は同じ名前を冠してこそいますがそれらとは全く違う価値を持っています。

 まず、我々の合格体験記は体裁、誤字の確認はしているものの、それぞれが書いた文章に対する検閲行為は一切しておりません。そのため、当然ですが予備校にとって、 或いは学校にとって不利益な内容を含んでいてもそのまま販売されることになり、都合よく改変されていない経験を伝えることができます。

 さらに、この合格体験記の強みとして執筆者のバックグラウンドの多様性があります。先述したように弊団体には東大にほとんど合格しない高校からの進学者だけが所属しております。故に、それぞれが受験におけるロールモデルを見つけにくい中、試行錯誤し、ユニークな経験を経て東大に合格しています(この側面では単純に読み物としても面白いと思います)。 そのため同じような境遇にある高校生にとっては我々の存在自体が目標を目指すきっかけになり得ると同時に自分にあった勉強法を見つけ出すための具体例の集合のような役割を果たすことができると考えております。

 最後に読む上での注意事項なのですが、この冊子に書かれていることを鵜呑みにしないでください。我々は自らの経験をもとに各々が皆さんに伝えるべきだと思ったことを書いています。しかし、それはあくまで個人的な経験であって抽象化・一般化をうけた誰にでも通用するものではありません。そのためメンバーによって全く反対のことを述べていることもあると思います。皆さんにはそれぞれに合った道をこの合格体験記を読む中で自ら見いだして欲しいと思っています。

それでは本編をお楽しみください。

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UTFRによる「非進学校からの東大合格体験記」第5弾!! 初執筆のメンバーによる完全新作を7本収録。 コロナ禍のなか地方からの逆転やストレ…

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