音楽前夜(谷中みか)

音楽が生まれる前の静けさのようなそんなイメージから音楽前夜と名付けました。 音楽を感じ…

音楽前夜(谷中みか)

音楽が生まれる前の静けさのようなそんなイメージから音楽前夜と名付けました。 音楽を感じることから育てていく音楽プロセス体験と描く音楽学習法を提供しています。 +実家の3反近い農地との交流も記録として残しています。 https://utenamuse.jp

マガジン

  • 音楽の背中・暮らしの奥に(日記)

    大人や子供がやってきて音楽をまなぶここutena music field での出来事と、日々のふりかえり、明日への希望などを。 音と音のあいだにある音楽と西洋音楽の仕組みへの敬意と、暮らしのあらゆる場所に偏在する音楽と。そして、私。

  • 人と音楽のあいだを満たすものについて

    人たちのかけがえのないいとなみと連動する音楽のことを考えたい。 音楽学者ではないけれど、いえ、だからこそ見えてくる音楽があるはず。音のない音楽のことや、自然のなかの音楽のことなども。

  • 松野町ワンダーランド&にわにわにっき

    除草剤や草抜き・草刈りが生きものの姿を変えていくのを目の当たりにしながら、でも、楽しく谷中のワンダーランド化している、実家の話です。松野町は実家の在処。そしてたまに音楽室前の庭の様子。

  • 音楽を描く?utena drawingの基本のワーク

    メンバーシップ向けマガジンですが、単体で有料で購入していただけます。 10分程度の動画が挿入されています。

  • ”音楽”を伝える音楽教室に

    音楽教室は「音楽」をちゃんとその人の根っこに手渡せているのだろうか?掘り下げてきたのは、「人と音楽の出会う場所」。感覚、時間、空間、身体、教えるということ、まなぶということ。音楽教室のありかたについて、考え方と社会とのつながりと。

記事一覧

固定された記事

音楽を描く?

興味が尽きないのは、音楽が生まれるところ 音が一つ。 * もう一つ増える *     * そうすると、その間に音楽の動きが生まれて それが流れをなし、いくつか合流し…

春の愛媛から東京へ

東京ワークショップの朝。 春爛漫の庭の写真を写真に収めてから出発。 帰る頃にはみんな散ってしまっているだろうなあ。 今日のフライトは薄曇り。 オンラインでしかお会…

音楽室便り5月

うてな便り5月 5月、爽やかな季節ですね。 音楽室の近くでも、燕が盛んに鳴き交わしています。 ただ、急激な暑さに体はついていくのに一生懸命ですね。 生徒たちもあくび…

あそびは日常か非日常か。

子どもたちの遊びと音楽のことを昨日書いた。 その連想ゲームみたいなもので、 ふと、 遊びっていうのは果たして日常なのか、非日常なのか、 というどうでも良いような、と…

小さい声に、小さい声で答えること。

ピアノレッスン生のグループワークの時。 幼児さんクラスは 生徒の一人が即興で何か歌い出したかと思えば、 それをいつしかみんなで歌っていたり、 クレヨンを人に見立て…

音楽プロセス体験研究室の地味なZoom

ただただ、黙々と自習するために、集うZoomというのを見かけたことがある。 自習する内容はなんでもよくて、でもそこに集うためには課金が必要で。 それはきっと一人でする…

音楽が気持ちを落ち着かせてくれることを伝えるのも音楽教室の任務やと思う。

新学期が始まっても、いつもと変わりない子もいれば、 明らかに、いつもの感じじゃなく ハイテンションだったり、あくびが止まらなかったり する子もいます。 今日来た女…

"描いて"深める音楽学習のオンラインコミュニティなど、ワークショップの案内です。

やっているワークショップの内容はこんなことです。 utena music fieldも例に漏れず、 コロナでやむなく、やっつけでオンラインでワークショップを始めました。 その良さ…

土と奏でる(4月上旬の実家)

Googleマップをもとに、畑の見取り図を作ってみました。 最初①の畑から始めたので、他の場所のスケール感が掴めなかったのですが、こうやってみると、わかりやすい。いや…

音楽ドローイングから身体への反映

愛媛グループワーク 今日は愛媛の定期ワークの日でした。 きのうnoteにもアップした白鷺の写真、実際に描いてみました。 それも模写ではなくて、質感と動きを体感で捉え…

一枚の写真から音楽を読み取る試み

ある霧のたった朝の河辺の風景です。 ちょうど一羽の白サギが飛び立ったところ。 ここにある音楽を聴いてみよう、という試み。 あるいは、ここにある音を音楽に変換して感…

レントな母とアレグロな私

実家での食事がまだるっこしい。 もうやがて90になる母の偉いところは 腰が痛くてもゴミ出しに自分で行く。 段差のあるところで手を貸してもはねのける。(気が強い) 必…

伝えようとすればするほど遠くなる

SNSが苦手です。 ・・とは言っていられないわけで。 美味しいお菓子もできました、 美味しいお茶も淹れて待っています。 の、泣いた赤鬼の気分で、 インターネットの軒先…

土と奏でる(実家’24/4月初め)

3月30日にはまだ、桜が咲き始めたばかり、帰る頃には8分ほど咲いていました。 今年は、2月が暖かく、3月が寒い冬でした。 自然農4年目の畑 そら豆が大きく育っています。…

音を言い当てるよりも・・

音を見る、音に聞き入る、音を追いかける。 うんと受け身になって、 音の開示するものを受け取る。 それらは、 なっている音の名を大脳が言い当てるより うんと前に出会っ…

伸びる音符を心地よく伸びるために

「音楽を描く?utena drawing」基本のワーク」マガジン 伸びる音は本来心地よいものだったり、 どこかへ連れて行ってくれる感じがすると 自分でもきもい良いし 音楽を共有…

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音楽を描く?

興味が尽きないのは、音楽が生まれるところ 音が一つ。 * もう一つ増える *     * そうすると、その間に音楽の動きが生まれて それが流れをなし、いくつか合流してきて、本流になって、やがて、またどこかへ去っていく・・・どこにもないのに、確かに存在している、音楽。 感じるところから始まる音楽体験と演奏へのアプローチ 音楽と仲良くなるためにすることは、 演奏をきく人、楽器を奏でる人の自然なしぐさと音楽とを 感覚を通して結ぶこまやかな作業。 私は音楽を教える仕事を通

春の愛媛から東京へ

東京ワークショップの朝。 春爛漫の庭の写真を写真に収めてから出発。 帰る頃にはみんな散ってしまっているだろうなあ。 今日のフライトは薄曇り。 オンラインでしかお会いしたことのなかった、発展プログラム参加者さんと北千住で待ち合わせして、初めてお会いしました。 いつもこの瞬間が、嬉しい。 個人ワークのあと、 リアルオープンワークでも、 「やっと会えたねー」みたいな声が飛び交っていて、 オンライン、やってきたよかったなあと思いました。 グループワークは大いに盛り上がりました

音楽室便り5月

うてな便り5月 5月、爽やかな季節ですね。 音楽室の近くでも、燕が盛んに鳴き交わしています。 ただ、急激な暑さに体はついていくのに一生懸命ですね。 生徒たちもあくびの多いこと。 しっかり眠って、しっかり起きて、季節に馴染んでいくことは、体のリズム。習慣っていうのはとっても音楽的なものなのかもしれません。ピアノの練習も習慣化して「いつものこと」と体が覚えていけば良いのです。でも、「やらされ感」の習慣は私は歓迎していません。変な我慢の癖がついてしまうから。 心地よいものを繰り返

あそびは日常か非日常か。

子どもたちの遊びと音楽のことを昨日書いた。 その連想ゲームみたいなもので、 ふと、 遊びっていうのは果たして日常なのか、非日常なのか、 というどうでも良いような、とても大事なことのような といが生まれてきた。 暮らしの中に息づく遊び・・なんていうじゃないですか。 わらべうた、とか。 私も子ども向けのワークをするときには、 日常に出会うもの、小さな虫や、動物や、お母さんの仕草や 隣のヘンテコおじさん、そんな題材を大事にしている。 でもな。 取り上げている題材は確かに暮らしの

小さい声に、小さい声で答えること。

ピアノレッスン生のグループワークの時。 幼児さんクラスは 生徒の一人が即興で何か歌い出したかと思えば、 それをいつしかみんなで歌っていたり、 クレヨンを人に見立てて友達とごっこ遊びをやったり、 好き放題やっているようだけれども、 私が小さい声で話し始めると、同じようにトーンを落としてくるようになった。 場を読み、場を作るのが上手くなってきてるなと思う。 そういう遊びの言語をだんだんとこの子達は身につけてきている。 歌はいつも手遊びや、ドローイングと一緒に。 歌を歌だけで歌

音楽プロセス体験研究室の地味なZoom

ただただ、黙々と自習するために、集うZoomというのを見かけたことがある。 自習する内容はなんでもよくて、でもそこに集うためには課金が必要で。 それはきっと一人でするより、きっとうんと集中すると思うし、まして課金しているのなら、なおさら。 わかるわかる。 不思議なもんで、そのPCやスマホの向こうで他の人も黙々とやっていると思うと、一人でするのとはきっと全然違うんだろう、やってみたいなあと思っていた。 音楽プロセス体験の昨夜のズームは、二人きり。 私は取り組みの途中だったメロ

音楽が気持ちを落ち着かせてくれることを伝えるのも音楽教室の任務やと思う。

新学期が始まっても、いつもと変わりない子もいれば、 明らかに、いつもの感じじゃなく ハイテンションだったり、あくびが止まらなかったり する子もいます。 今日来た女の子は、 音楽室に入った時から落ち着かず、 弾き始めたピアノも ガッツンガッツンと そりゃ工事現場の音ですかい? と言いたくなるような音。 もっと優しく弾きなさいとか、 指をこんなふうに腕をこんなふうに、体をこんなふうに、 なんて、もしもそんな「指導」をしたって きっと馬耳東風なので、 しばらく様子見。 そもそも

"描いて"深める音楽学習のオンラインコミュニティなど、ワークショップの案内です。

やっているワークショップの内容はこんなことです。 utena music fieldも例に漏れず、 コロナでやむなく、やっつけでオンラインでワークショップを始めました。 その良さもよくなさも体験しました。 世の中にもたくさんのツールが生まれ、使い勝手も変わってきています。 もちろん、伝わり切らなさ、はあります。 でも、全国どこの人とも繋がれる、というのは 大きな希望だと思いました。 なぜなら、 私のやっているワークは、 決して誰もが飛びつくようなものではなく、必要に駆られ

土と奏でる(4月上旬の実家)

Googleマップをもとに、畑の見取り図を作ってみました。 最初①の畑から始めたので、他の場所のスケール感が掴めなかったのですが、こうやってみると、わかりやすい。いや、改めて無謀な試みだ。 今年に入って、②の横畝、③の玉ねぎ畝に並行した畝と、耕運した。 ④の北の隅っこにも畝立てをしたけれど、こちらは使いもになるかどうか・・ ということで畑散策どうぞ。 ①自然農4年目 ② 野菜ができる予定の畑 葦科の小さな芽が空き地いっぱいに目一杯芽吹いてきています。 去年これで覆

音楽ドローイングから身体への反映

愛媛グループワーク 今日は愛媛の定期ワークの日でした。 きのうnoteにもアップした白鷺の写真、実際に描いてみました。 それも模写ではなくて、質感と動きを体感で捉え、それを描いてみる、という試み。いやあ、面白かった。あえて、画像は載せないので、ぜひ、やってみて。楽しいから。 最初から嬉しくて仕方ない、という感じて描いている人もいるし、 しばらくじっと目をつぶっていてから、鳥の動きだけを集中して描いている人もいたし、 その鳥も、私は軌道を書いたのだけれども、羽ばたきの形が描

一枚の写真から音楽を読み取る試み

ある霧のたった朝の河辺の風景です。 ちょうど一羽の白サギが飛び立ったところ。 ここにある音楽を聴いてみよう、という試み。 あるいは、ここにある音を音楽に変換して感じてみる。 この瞬間の前後も読み取りながら。 音楽は音とは限らないくて、動きや、形。 また、そこにあるさまざまな質感を味わってみる。 そしてあらためて音楽を思い起こしてみる。 岸の直線、石積みの硬さ。 拡大してみて、水の方向や、質量 人の手によって密植された木々のミニマムな連続。 そして、さながらメロディのよ

レントな母とアレグロな私

実家での食事がまだるっこしい。 もうやがて90になる母の偉いところは 腰が痛くてもゴミ出しに自分で行く。 段差のあるところで手を貸してもはねのける。(気が強い) 必ず、花瓶に花が飾ってある。 夕方農作業(というより野原遊び)から私が帰ってくる頃に お風呂を入れてくれている。 花壇の手入れは欠かさない。(もうできません、と言いながら) お年頃故、同じ話をなん度も繰り返すが、 記憶はちゃんと更新されている。 とにかく元気でいてくれることに感謝しかないけれど、 ただ、食事の支度

伝えようとすればするほど遠くなる

SNSが苦手です。 ・・とは言っていられないわけで。 美味しいお菓子もできました、 美味しいお茶も淹れて待っています。 の、泣いた赤鬼の気分で、 インターネットの軒先で 足をぶらぶらさせながら さて、ここから何をすればいいのか。 SNSが苦手なこの私が。 ・・・・・ 人を惹きつける言葉はたくさんあって、 かざるデザインも溢れていて、 目まくるしく変化していく動画もチカチカしてて、 小賢しく真似をしてみるものの 飾れば飾るほどに遠くなるし 伝えようとしればするほどに遠く

土と奏でる(実家’24/4月初め)

3月30日にはまだ、桜が咲き始めたばかり、帰る頃には8分ほど咲いていました。 今年は、2月が暖かく、3月が寒い冬でした。 自然農4年目の畑 そら豆が大きく育っています。一度霜にやられたので、もう無理かなと思ってみに行ったのですが、花がたくさんついていて丈夫そうでした。 キャベツも曲がりなりにも結球しています。マノアレタスも。 種を蒔いていたニンジンが双葉を出していました。 藤くるり(大根)ほうれん草、小松菜、水菜、ミックスレタス、を蒔きました。 少し掘ってみると、ミミズの

音を言い当てるよりも・・

音を見る、音に聞き入る、音を追いかける。 うんと受け身になって、 音の開示するものを受け取る。 それらは、 なっている音の名を大脳が言い当てるより うんと前に出会っている音の姿。 音楽の姿。 あるいは なっている音は銀河の星の一つのように 美しい群生として散りばめられている。 一つの音の名は その構成の中の、ほんのひとひら。 その一つを言い当てるよりも 大事なことがある。 音の名はたった12個。 それを言い当てるよりも それらがどう自らを音楽に投げだしているかを この耳

伸びる音符を心地よく伸びるために

「音楽を描く?utena drawing」基本のワーク」マガジン 伸びる音は本来心地よいものだったり、 どこかへ連れて行ってくれる感じがすると 自分でもきもい良いし 音楽を共有する時にも感覚を重ねることができるものです。 でも実際やってみると なかなか心地よく伸びられない、 という現象がおこってしまう・・ なぜかというと、 拍のカウントに縛られてしまったり いく先が気になる・・・ 要するに着地点に対する不安や 距離感に関する不安がそこにあるからです。 さて、この不安にま

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