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220417 流れに身をまかせてみる

函館への帰り道。
ハードな日程が終了。

水曜から札幌へ出張。
NHKのラジオの収録や打ち合わせがあり、
15日金曜日にテレビの生放送
16日土曜日にラジオの生放送でした。

なんとかやりきったなアという気持ち。
ナナメの場という番組を去年からやらせていただき、制作チームの皆さんとの信頼関係があったからこそできた時間。一緒にMCをしているずーちゃんとのコンビ力も上がっていて、その場の雰囲気やゲストの方の想いとかを考えて、頭をフル稼働して、感想やゲストへの問いを発言する。番組のテーマやその時その時の伝える内容はあるけれど、ほとんどアドリブな番組なので、とても鍛えられる。何より、NHKのスタッフさんたちが、ど素人な若造MCふたりを信頼して大部分を任せてくれてるのはなんだかすごいことだなぁ。

昨日はもうフラフラで、終わった後、見たかったバンドのライブがちょうど札幌であったのだけど、音も光も刺激が辛くて最後まで見られず。ホテルに戻って、共用のお風呂で立ちくらみ足を滑らせて、浴槽に頭からザブンとダイブしました。普通に他のお客さんもいたので恥ずかしかった・・・驚いたと思うし、笑い堪えてただろうな、、、

とはいえ、わたしよりもナナメの場を作ってきたチームのみなさんもっと長い時間企画をしてきて、朝から晩まで働いてたんだなぁ。と思うとすごい色んな人のパワーが集まって、お疲れ様でしたのきもち。

観てくれた方や、聴いてくれた方にも、何かいい気づきがあったらいいなぁ。

こうして番組に関わらせてもらって、いうことじゃないかもしれないのだけど、わたしは普段テレビを見ないのでテレビを持っていない。ラジオは車で聴いたりするけれど。

今はYouTubeとかネットがメインになっているとはいえ、テレビの影響力はまだまだあって大きな力だと思う。人は、見たもの、聴いたことで、思考が影響されるから、いい面も良くない面も。知っていた方がいいニュースはあるといえ、やっぱり偏りや情報操作があったりして、考えることに疲れてしまうので、わたしは見ないことを選んでいる。(その考え自体も偏ってはいるのだけど・・・)だからこそ、テレビに出るというのは、ものすごく考えるものがある。自分は今まで数は多くないけれど何度かテレビに(新聞なども)出させていただいて、ゲストや取材側として、歌ったり、話させていただくことがあったけど、自分の思いはなかなか一言では語れないし、その時だけで表せられるものではない。メディアに出ることで広く伝わること、応援してくれていた人が喜んでくれることもあるけれど、ちょっと違うんだよな、、、という切り取り方をされたりすることも多かった。本意と違うことになって、広がるのは困るので、むしろ出ないことを選択している人もいると思う。

だからこそ、わたしは歌うことを選んでいるので、なんだか複雑な気持ちにもなりながら迷いながら続けさせていただいている。

MCという立場で、深々と考えてしまって言葉に詰まったり、後からあぁ、もっとわかりやすい聞き方ができたかなとか、もっと話したいことがあったかもな、とか考えてしまうね。普段一人でいることが多くて人付き合いも悪いし、コミュニケーションもどちらかといえば下手くそだと思うので、本当に慣れておらず、毎回訓練であります。

それでも、今関わらせていただいている、ナナメの場という番組は、生きづらさや理不尽なものと戦おうとしている人がスポットに当たっている。そもそもこの番組は、シングルマザーが生活に困って自分の子どもと共に命を落としてしまった事件がきっかけで、そこまで追い詰められる前に何か寄り添える場所があれば変わったんじゃないかというディレクターのまほちゃんの思いで始めたというのを聞いて、グッときてしまってわたしも力になりたいなぁと思い、仲間に入れさせていただいたのだった。

今まで出演してくれたゲストの皆さんも、ホームレスや行き場のない人に場所を作っているシェルターの人や、地域の人に無料でご飯を提供している人、シングルマザー向けの支援をしている人、地域の子どもが集れる場所を作ってる団体、根っこがしっかりあって音楽や小説、文章などにしているアーティストなど、葛藤しながらもなんとかしたいと活動している人たちが多い。わたしはロックだなぁと思っている。そういった思いを持っている人が何かやってる、姿勢や思いに触れさせていただいて、自分自身も視野が広がったり、パワーをいただいている。

自分の中で、探り探りMCやらせていただいてたけど、ようやくなんとなく自分の関わり方見たいなものが見えてきたような気がするので記録をしておこうと思う。

今回、テレビでゲストだったGスクエアの岡本さんは函館でもお世話なっていて、ライブもさせていただいたりしているけれど、ものすごく熱い思いを持って動いている方で、尊敬している人の一人なので、一緒に出演できて嬉しかった。テレビ出演の後、少しお話しして、岡本さんがどうして人のため、まちのためアクティブに動けるのか、原動力はなんなのか、少しわかったような気がした。函館で何かを頑張っている人だけじゃなくて、がんばりたいけど何をしたらいいかわからない、居場所がないって人にも、ちゃんと心を向けて動いている。こんなこと言っていいかわからないけれど、心がとてもピュアで、わたしの歌に涙ぐんでくれたり、誰かが一歩踏み出したことに泣いて喜ぶような方だ。ゆりなちゃんは同志だと思っていると、話していただいたこと、とても嬉しかった。お守りにしようと思った。

UNTAPPED HOSTELの神さんは、以前ラジオのゲストでご一緒した以来で、深々と個人的にお話をしたこととかはまだなかったのだけれど、先日シーソーブックスという最近オープンされたシェルターに併設された本屋さんに遊びに行って見させていただいて、並んでいる本を見て、わ、なんだかすごく好きな本や読みたかった本ばかりだ!仲良くなりたい!と思った。仲良くなりたいというか、この方は信頼できるお方だ・・・と、本のセレクトで感じるというか。そんなふうに、本を通して間接的になんとなく伝わる空間、本屋っていいなぁと思いました。選択肢が委ねられている場所。
実際に場所を作って、タフに活動されているのに、とても余裕というか、ゆとりのある雰囲気の方で、ゆっくりした話し方や言葉の選び方、あったかい笑顔から、その場の空気が変わる感じがあった。本屋さんのスタッフの方も、素敵なお姉さんで、また本屋さん、遊びに行こうと思った。

そんなお二人だったので、楽しく生放送もあっという間でした。(緊張したけど)

ロケでは、あがり框という帯広にある食堂へ。障害を持った方も働かれていて、できることをできる人がやる、働く場になっていた。働いている皆さんも、生き生きして楽しそうだったし、代表の中村ちよさんがとても温かい方で人との関わり方が素敵だった。そこで、定期的にやっている、誰でもこれる無料食堂を取材した。なんだか、見ているだけではいられない!何か手伝いたい!みたいな気持ちになって、二日間スタッフのようにお手伝いさせていただいた。ボランティアスタッフとして来ている人も皆さん心意気がすてきで、楽しい時間を過ごさせてもらった。
最後に、お別れの時、気持ちが溢れて、カメラ回さなくてもいいので一曲歌ってもいいですか、とまほちゃんに聞き、1曲歌わせていただいた。ふぁいとという、ずっと歌ってきた曲。冬の間はライブをしてなかったので、久しぶりに人前で歌って、目の前の人が喜んでくれたり、涙を流してくれて、とても嬉しかった。その時に、心に火がついたというか、やっぱり歌が好きだ。って思った。実際にその様子も、カメラマンさんがとってくれており、テレビで放送していただいた。グッとくるVTRにしていただいた。感謝…!

その後、本当は翌日行く予定だった根室が、大雪の通行止めで行けないことになり、その翌週にスケジュールを立て直して、飛行機乗り継いで函館から釧路、そして根室に行った。(製作費があるってすごい・・・自分じゃなかなか行けない・・感謝)シングルマザーで、不登校のお子さんをもつお二人が、場所を始めようとしていて話を聞かせていただいた。何かを始めるって大変なことだけど、迷い悩みながら、力を合わせている様子がとても心強かった。

そして昨日のラジオでは、寺尾紗穂さんがゲストだった。寺尾さんは、以前鷹栖町であったハレバレパレットという野外イベントに急遽前座で歌わせていただいた時に、メインのアーティストで出演されていて、その時のライブに感動してCDも買って、ファンだった方。歌はたくさん聴いて、カバーもしたりしていたのだけど、たまたま最近本も買って読んでたところ、ディレクターのまほちゃんもたまたま最近寺尾さんのライブを見て感動して、ゲストに・・・ということになり、とても嬉しかった。本を2冊読ませてもらっていたので、寺尾さんの繊細さや、思慮深さ、感じてきたことなどを思うと、尊敬しすぎて緊張してしまった。事前に電話収録だったのだけど、声も手も震えてドキドキしながら、言葉に詰まりながら質問してしまって、まだまだだなぁわたし・・・と後悔も大きかったけど、電話越しにお話をさせていただいて、やっぱり本や歌の中で表現されているそのままのまっすぐな方だなぁ、と嬉しかった。わたしも、寺尾さんのように、姿勢や行動、表現で意思表示をしていきたいと思った。
わたしもうたうこともう少し形にできたら、いつか函館にライブにお呼びしたい。

1曲新曲の、金色の夢という歌を歌わせていただいた。実はまだ歌詞を迷っていた曲で、当日の朝にカラオケボックスに入って、練習して固めて本番に挑んだ。良かったと思う。寺尾さんの楕円の夢という曲のお話もさせてもらった。楕円の夢だけではなく、色んなアーティストの曲や、読んだ本や、出会った人のおかげでできている曲だと思うので一言では語れなかったけれど、大事な曲になりそう。金色の夢というのは、確かよしもとばななさんの小説の中で出てきた言葉で、頭から離れなくて歌にしたかった。
寺尾さんの楕円の夢で描かれている夢っていうのは、おそらく歌詞のストーリー的には起きている時に見る目標に近い未来のドリームだと思うのだけれど、わたしの今回の金色の夢の夢は寝ている時に見る夢のこと。精神的にしんどくて何もできない時に見る夢と、何かに夢中になっていい疲労感で眠る時に見る夢って、なんだか色が違うなぁと思うのだ。

テレビの放送が終わった後に見た夢は、なんだかあったかくなるような夢で、金色の夢だったなあと思った。夢から覚めてすぐ詩を書いたので、詳しくはこれからの歌にしよう。

テーマソングも作らせていただいた。ミムラさんという音響効果のスタッフの方が、前回テーマソング作ったら?と言ってくださったのがきっかけで、テーマソングも作らせていただいた。ずーちゃんからテーマソングに込めたい思いや言葉もアイデアをもらって、ストーリーを作った。明るい曲になったけど、少しつまづいた時の気持ちとかも含めたつもり、どんなふうに届くんだろう。これから楽しみだ。ずーちゃんがシェイカーやってくれて楽しかった。

今回、テレビもラジオも経験させてもらって一緒に番組作ってるスタッフの皆さんと、力を合わせた〜って感じがすごくて、楽しくなってきたな〜って思いました。

自分の力不足もたくさん感じるけど、ずーちゃんのおかげ、コンビ力でなんとかなっている。ずーちゃんは本当に、人の気持ちを汲み取るのが上手で、たくさんの人に出会っているからか、人間力がものすごい。かわいくて柔らかい雰囲気の中に、しっかり強いものがあって、かっこいい友達。一緒にできて本当によかった。ありがとうのきもち。

今年度継続となったので、楽しんで、パワーアップしていったらいいなぁ、心地よい、やさしい世界がつながっていったらいいなぁ。

わたしも、歌が誰かの居場所になったらいいなぁなんて烏滸がましいことを考えてしまうのでした。

20代前半は、なにもわからぬまま、自分の身に起きることや機会に流されて、傷つくことも多くて、疑い深くなってしまった。一度殻に閉じこもっていたけど、今少しずつその殻が脱げてきて、また少し息がしやすくなってきた。ちょっと前に日本一周してしまったような、解き放たれた時とは違う感覚。なんだか、理不尽なことも、綺麗じゃないことも、たくさんあるけど、できるだけ全部信じてみたいなぁって気持ち。

もう一度、自分に起きること、身の回りの人を信じて、流れに身を任せてみようかなぁと思っています。ブレずに、でも自分を省みることも忘れずに。わたしがスッとしてさえいれれば、何が起こっても大丈夫なはずなのだ。まぁ、これからもフラフラもするんだろうけど。

幸せといえば、人それぞれで、穏やかに生きたいって人もたくさんいると思うのだけれど、わたしは波風立とうと、できるだけ色んなことに向き合うこと諦めたくないなっていうのがあって、今のところはそんなふうに生きてみたい。

マイナスのパワーに支配されてた時期を超えて時間が経って、少しずつプラスのパワーが湧いている気がする。他にもうたのお仕事いただいたり、ちょっとずつ、面白いことが始まりそうな予感があって、やるかやらないか、日々選択することもたくさんあるのだけど、出来るだけ、目の前にあるものに、フラットに、前向きに、まっすぐに、向き合ってみたいなぁと、改めて思っている。

深呼吸

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