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彩雲は瞬く間に消えていく

地元の神社にお参りした帰り、ふと空を見上げたら彩雲を見かけました。小さな雲の欠片が虹色に光る様子は、あまりにささやかだったので彩雲だと思いませんでした。家に帰ってから気づいた次第です。

慌てて写真を撮ろうとしましたが、ほんの数秒の間に雲が動き虹色がどんどん薄くなっていきます。写真は撮れましたが、あまりに薄くなってしまったので残念に思いました。

「あれ?虹っぽい?」

気づいた一瞬が一番虹色が濃く、美しく輝いていたように思います。無理に写真を撮ろうとしないで、移ろいゆく色彩を眺めていた方が良かったのかと少し悔やみました。

空に限らず自然からの贈り物は、ほんの一瞬だということが多いです。とどめておきたいと思う間もなく、目の前から消え失せて心に余韻を残します。何度も思い浮かべてみては、またお目にかかれないかと空を見上げたり、木の葉の合間に偶然を見つけようとします。

一瞬を捕まえて、大切な誰かと分かち合えたら幸運ですね。

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