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【読書】言葉を話さぬ宝石が語る物語

廣嶋玲子さんの『秘密に満ちた魔石館2』を読みました。

この本に出てくるお話にはすべて宝石や石が出てきます。きらきら輝く石たちが人の手に渡る時、一体どんなことが起きるのでしょう。

美しい宝石は魔を払い人を守ることもありますが、逆に欲におぼれさせ破滅を招くこともあります。今回の本に出てきた宝石たちは、一体どんな物語を語ってくれるのでしょうか。

ラピスラズリ~魂をえがいた肖像画~

ひとりの画家がある女性の姿を描きます。絹のドレス、宝石で飾った姿の奥には美しい真実の彼女がいます。

琥珀~海から流れついたもの~

少女は海で琥珀を拾いました。琥珀の中に何かが閉じ込められています。この何かを取り戻そうと、妖精が少年の魂を連れ去ってしまいました。交換条件は少女のもつ琥珀です。少女は琥珀を手に、かけがえのない親友を取り戻しに向かいます。

トパーズ~幸運の守り手~

世界で最高に素敵な宝石ってどんな宝石?それは自分にぴったり合った宝石です。両想いを見つけたら、浮気をしてはいけません。

翡翠~呪われた家の秘密~

太陽の子と呼ばれる若様は、屋敷がある敷地から外には出られません。夜になれば部屋に閉じ込められ、夜は起きていることもできません。一体なぜだろう。その秘密を知った若様は正しい行いをします。

黒真珠~黒いひとみの謎めいた美女~

人が宝石を選ぶのではなく、宝石が人を選ぶ。所有者が手放しても必ず戻ってくる。そう、ウランスキー一族以外、誰もこの黒真珠を所有することはできないのです。

ダイヤモンド~王の災いと呼ばれた石~

大きくて美しいダイヤモンドに目がくらみ、多くの人が道を踏み外しました。ダイヤモンドは小さな欠片となって残ります。

一話完結型の短編集です。短いお話ばかりですが、面白くもドキッとするようなお話ばかりです。

あなたはどのお話がお気に入りですか?


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