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【読書】しゃばけシリーズ第22弾『いつまで』~時を超えても若だんなは若だんな~

【読書】しゃばけシリーズ第22弾『いつまで』~時を超えても若だんなは若だんな~

 2023年7月20日に発売されました。しゃばけシリーズ最新作です。去年、読むはずだったのですが、機会を逃してしまい、つい最近になって読みました。

 今回のしゃばけシリーズ、「いつまで」は、短編連作ではなく長編です。いつもは、1話ごとに読んで休憩していました。区切りがつけやすかったんですね。それが、今回は、続きが気になってどんどん読み進めてしまいました。

 今までも面白かったしゃばけシリーズで

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【読書】『十年屋7~タイムセールいたします~』

【読書】『十年屋7~タイムセールいたします~』

 今日は2月22日。ねこの日ですね。ねこにまつわるお話をあちこちで見かけます。ですので、今日はねこがでてくるお話です。

 廣島玲子さんの作品『十年屋7~タイムセールいたします』。

 猫もでてきますが主人公は魔法使いです。十年屋と名乗るばかりで本名はわかりません。見た目は若い青年ですが、年齢不詳の魔法使いです。ちょっと謎めていますね。

 彼の魔法は、お客様の寿命と引き換えに、モノでも感情でもな

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【読書】『へそまがりの魔女』~やさしい物語~

【読書】『へそまがりの魔女』~やさしい物語~

 最近借りてきた本。『へそまがりの魔女』です。

 白と黒と赤を基調とした絵柄。お布団の中で読んでもらうような物語のようです。

 全体的に白と黒と灰色が多いため、冬の季節をイメージさせます。物語にでてくる魔女とむすめ。どちらもねこですが、魔女の方は年をとってあらゆる知識と経験を積んだねこです。

 愛らしい娘と反対に貫録のあるどっしりとした雰囲気です。

 話のはじまりは、むすめが森の中に住む魔

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【読書】『夏井いつきの365日季語手帖2024年度版』~1年かけて、ゆっくり読む本~

【読書】『夏井いつきの365日季語手帖2024年度版』~1年かけて、ゆっくり読む本~

 1月1日、初売りに行ってきました。その際に本屋さんに立ち寄り、お目当ての本を見つけたので、すぐにセルフレジへと向かいます。

 『夏井いつきの365日季語手帖2024年度版』です。1日1季語学べる本です。この季語手帖、学べるだけではありません。1週間に1句、書き込むスペースがあるのですが、自信作ができた方は投句ができます。

 投句をして選ばれれば、『夏井いつきの365日季語手帖2025年度版』

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【読書】『鏡のなかの幽霊』~ルイスと魔法使い協会~

【読書】『鏡のなかの幽霊』~ルイスと魔法使い協会~

 おもしろい児童書はないかと探していて気づきました。以前に、DVDレンタルで見た『ルイスと不思議の時計』のタイトルに似た『壁のなかの時計』に。図書室の本棚で見つけました。そして、シリーズ化していることを知り、とりあえず順番に読んでいきました。

 おもしろいですね!

 シリーズ1作目では、主人公であるルイスの登場です。両親を亡くしたルイスは、魔法使いであるおじのもとへとやってきました。おじの使う

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【俳句エッセイ】俳句がうまくなるために歳時記を読む

【俳句エッセイ】俳句がうまくなるために歳時記を読む

 俳句を学び始めてから、最初のころよりは、うまくなったかなと思います。俳句ポスト365で投句を続けていますが、初級コースで私の句が金曜日に掲載されました。

 俳句ポストでは、初級コースと中級コースに分かれていますが、初級コース金曜日掲載は中級への昇級の目安となっています。やっと中級に手が届いたかなってところですね。

 うれしくもあり、自分の力の足りなさの実感もあります。

 さて、俳句でうまく

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【読書】『ビジュアル版ギリシア神話物語』~広大で深淵なる物語~

【読書】『ビジュアル版ギリシア神話物語』~広大で深淵なる物語~

「ギリシャ神話を読みたい」

 地名も登場する神々や人物の名も、想像以上に多い物語。有名なお話はいくつか知ってはいますが、もう少し、細かく知りたいと思いました。かといって、すべてを調べようと思えば、わけがわからないことになりそうです。

「読みやすく、わかりやすく、物語を細かく追って行けるけど、コンパクトにまとめられた本はないかな?」

 初心者、入門者が、もうちょっと詳しく知りたいという感じです

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『運命の人の見つけ方~出会う絆の10のカタチ~』購入しました

『運命の人の見つけ方~出会う絆の10のカタチ~』購入しました

 本屋さんに行くと並んでいますね。手帳がどーんと並ぶ横で、数多くの占いに関する本たち。暦は鉄板ですが、星占い、タロット占い、オラクルカード、四柱推命などなど、好みに合わせて好きな占い本を手に取るかもしれません。

 来年の運勢を知りたい方は、2025年度版の本を今から購入する方も多いでしょう。

 11月21日に発売されました、かげした真由子さんの新刊『運命の人の見つけ方~出会う絆の10のカタチ~

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【読書】石井ゆかりさん3年の星占い蟹座2024-2026

【読書】石井ゆかりさん3年の星占い蟹座2024-2026

 朝と日中の気温差が大きいです。朝の寒さ、昼のあたたかさ。あたたかいお日さまは嬉しいですが、気温差はちょっと困りますね。冷えないように注意です。

 年末に向けて、占い関係の本がどんどん書店さんに並びます。毎年、見かける著者さんもいれば、あまり見かけない著者さんもいますね。

 常連ともいうべき石井ゆかりさんの占い本。3年に1度、書店に並ぶ星占い。今日、本屋さんで購入してきました。

 私が、蟹座

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【読書】『降霊会の夜』~静かな日に読む~

【読書】『降霊会の夜』~静かな日に読む~

 著者、浅田次郎の『降霊会の夜』です。

 初老の男性主人公が、雷雨の日、庭に迷い込んだ女性に一夜の宿を貸したことからはじまりました。

 女性の名前は、梓といいます。女性の名前には珍しい、何か理由はあるのかとほのめかす主人公に、祖父が口寄せをしていたと答えます。女性は、梓巫女として家を継ぐよう育てられていたそうです。

 女性は、一夜の宿を借りた恩返しに、知り合いのミセス・ジョーンズを紹介すると

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今は読書週間

今は読書週間

 現在、2023年第77回読書週間ですね。読書週間は、10月27日から11月9日までなので、そろそろ終わりを迎えます。

 読書週間ということで、学校やサークル、何かの集まりで、読書を勧められることもあったでしょうか。図書室や本屋さんに行くと、面白い本を勧めるポップがにぎやかかもしれませんね。

 夏の、特に学生さんの夏休みの期間は、読書感想文という宿題があることから、自然に本に目が向いていたかも

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【読書】『その本は』~毎晩、お話を聞くのが楽しみになる~ 

【読書】『その本は』~毎晩、お話を聞くのが楽しみになる~ 

 ずっと気になっていた緑色の本。『その本は』って一体どんな本だろう?又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんのコラボ作品,、読んでみました。

 お二人がかわるがわるに、「その本は……」から、はじめて短いお話をつづっていきます。小さなお話がいくつもあるので楽しいですよ。

 プロローグは、ある国の、本好きの王様がお二人を呼び出すところから。なんでも、王様は本が好きだけど目が悪く、もう本を読むこともできな

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【読書】『注文の多い料理店』~怖かった童話の話~

【読書】『注文の多い料理店』~怖かった童話の話~

 名作中の名作。宮沢賢治の作品『注文の多い料理店』は、どこかで読んだことがある方も多いでしょうね。学校の教科書に載っていたでしょうか。読書感想文の宿題に出されたでしょうか。

 図書室でも、本屋さんでも取り上げられることの多い作品です。

 私は小学生のときに読んだのだったと思います。まあ、ぞわっと怖いお話ですよね。

 山奥に入って来た紳士ふたりは、案内人の猟師とははぐれてしまいます。ふたりの連

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【読書】『銀行屋と小間使い猫』~誰かに頼るのも大変です~

【読書】『銀行屋と小間使い猫』~誰かに頼るのも大変です~

 十年屋シリーズの特別編。十年屋と魔法街の住人たち4。『銀行屋と小間使い猫』です。

 本編、十年屋シリーズ6で出てきたかわいらしい子猫のミツ。ミルクティー色の毛並みにはちみつ色の目をした子猫は、めだたく銀行屋のギラトという主人を得ました。

 銀行屋のギラトは、はかりの魔法で価値をはかり、ふさわしい値段をつけてお金に換えるのがお仕事です。魔法使いもお金がなくては、日々、生活することができません。

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