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使いっ走り            ――画像しりとりはじめました(#157)

(#156) 手術→「つ」→使いっ走り

「上げ足をとる」

👇

「揚げ足を取る」

👇

「フライドチキン買ってこい」

――だろうって、
中坊のパシリにそこまで機転を求められても

ねえさん、それは……という話( ̄∀ ̄)



まあ、今日びの中学生に「揚げ足」で「フライドチキン」ってのが、そもそもハードル高いかもなぁ……^m^

意味が分からなくって、とりあえず使いっ走りのお使いの定番「焼きそばパン」とか買ってきて、ガッツリ怒られる――までがテンプレとみた^m^

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打越正行うちこし まさゆきという一風変わった社会学者がいる。
何が変わってるって、この人、暴走族の研究をするために、わざわざとある暴走族のパシリになって潜入し、しかも、そのパシリ・フィールドワークを20年もの長きにわたって続けたのだ。

その概要は、今年の5月16日放送の『激レアさんを連れてきた。(*1)』で明かされていた。

*1:激レアさんを連れてきた。:テレビ朝日系で放送中のバラエティ番組。激レアな体験をした人👉「激レアさん」をゲストとして招き、その衝撃的な実体験を聞いてイジるwという番組。MCを務めるオードリー若林正恭のツッコみもさることながら、進行を務める弘中綾香アナウンサーのダークな部分を垣間見られるのがけっこう楽しい。

左がパシリ時代wの打越さん 右がゲストとして出演した打越さん

パシリとなった経緯がなかなかオモロかったので、かいつまんで説明すると、こんな感じ。👇

まず大前提として、打越さん、中学時代からすでに現役のパシリだった(≧▽≦)♪

で、後に大学院で社会学を学ぶに際し、研究のために地元の広島で暴走族への潜入を試みる。
「チームに入~れて♪(≧▽≦)♪」

……ま、当然、気色悪がられるかブチ切れられるかで門前払い。

しかし、3件目でなんと話を聞いてくれる暴走族と出会う。
バイクのカギを渡され、ファミレスまで移動させといて、と指示されるも、これがまさかの盗難車であえなく御用(*´Д`)

🎵 盗っすんだバイクで走っしりだすぅ~ 🎵

――前に捕まっちゃったのね(・_・)

ただ、このエピソードが広島の暴走族界隈で浸透し、なんかオモロいおっさんおる^m^と有名になって、ほどなく別のとある暴走族に念願のパシリとして本当に採用がケテーイ(笑)

結局、大学院を修了するまでの間、この広島の暴走族のパシリを続けたそうな。

広島時代のパシリエピソードで一つ👆、番組内でピックアップされてたのが

おにぎりを買ってこいと言われ、高級なおにぎりを買っていったら
「なんでツナじゃねーんだ! 常識ねぇのか!」
と言われたらしい( ̄∀ ̄)……常識って……

大学院修了後の27歳~40歳までの間は、打越さんは拠点を沖縄に移す。
広島での経験が功を奏したのか、ここでも暴走族のパシリに無事就任
(o^-')b♪

この沖縄時代のパシリエピソードで一つ👆ピックアップされてたのが、

キャバクラで打越さんがキャバ嬢にビンタされてメガネが飛ぶ、というのが一度大ウケしてから、毎回そのネタ(笑)をやらされ、その都度メガネが華麗に舞い、暴走族大ウケ(≧▽≦)♪

この沖縄時代、打越さんは、暴走族の夜の生活は把握したがそれでは足りない、昼間の生活、彼らが生活の糧を得ている昼間の生活の研究がなってないではないか、として、暴走族の多くが働く建築現場で働き始める。
この「フィールドワーク」(笑)も40代に入るまで10年続いた。

こうして暴走族のパシリをしながら研究をつづけた打越さんだが、40代になってもいまだに非常勤講師どまりで先が見えないことに打ちひしがれ――ウチコシさん、ウチヒシがれるの巻( ̄∀ ̄)クスクス――ついに暴走族のパシリを抜けることに。

で、長い間仲間として受け入れ、研究させてくれた暴走族のためにと、その研究結果をまとめて1冊の本にまとめたのが『ヤンキーと地元』。

ところが、この「想い出本」(笑)が、社会学というおカタい分野の本にしては異例の大ヒット☆で早々に重版ケテーイ\(^o^)/

人生、わからないものである(ФωФ)♪

でもね、沖縄でお世話になった暴走族から後日、こんなこと言われちゃう打越さん――

打越、てめぇの本、高ぇぞ!

……(・_・)……ハードカバーは高いのよねぇ、確かに……

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

物事って、何でもそうだけど、外から見るのと中から見るのとでは、見えてくるものが全然ちがってくるケースは多々ある。

そして、そういった場合、どちらがより物事を正しく捉えているかといえば往々にして、それは中から見た方がより正確で、より詳細に捉えていることが多い (*2) のではないか、単なる肌感覚ではあるがそんな風にも思う。

*2:中から見た方がより正確で、より詳細に捉えていることが多い:調査者が研究対象となる集団へ自ら所属し、長期にわたって内部から研究することを社会学のタームでは「参与観察」と呼ぶが、あまりにも内部に入り込みすぎると客観的な判断ができなかったり、逆に内部からの一面的な見方しかできなくなったり、というデメリットもある。
 ま、本当に正確な研究をしたいなら、参与型と非参与型の両方をやるのが一番かな、と。

まあ、どんな学問においてもフィールドワークって大切だけど、エラい先生になるにつれ、得てして大学の研究室の中に閉じこもってしまい、研究がどんどん内向きになりがち……なんてケースもよく聞くからして( ̄∀ ̄)

社会学なんて分野は、特にフィールドワークが肝といってもいい学問だから打越さんのような「究極のフィールドワーク」を長期にわたって敢行した人なんかは、大いに称えられてもいいんぢゃないかと思うのだが(⌒~⌒)

現在、打越正行は、和光大学の現代人間学部現代社会学科の専任講師として教鞭を執っている。
まあ、2020年に着任して3年目なので、まだまだ「講師」なのかあ…という感じもしないでもないが、こういうちょいと異端な活動をしてはる人がもっとエラいポストにつくようなことがあってもオモロいのに( ̄∀ ̄)
そんな風に思える今日この頃。

👆 【教育活動】の内容なんか、なかなか興味深い(o^-')b♪

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

今日の〆の一曲は、陰陽座で『木葉天狗

木葉天狗こっぱてんぐとは、京の鞍馬の大天狗の傘下にある烏天狗たちのさらに下で、烏天狗の下っ端のまさに使いっ走りとしてこき使われている存在である。

この曲の中でも、イイ感じにこき使われておる( ̄∀ ̄)♪

まあ、骨太にしてコミカルな曲調でヒサンさはそれほど感じさせないのがせめてもの救いか^m^


おっと、今宵ももうこんな時間だ。今日もギリギリだわ💦💦


そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
パシらせられることもパシることもないような、ゆっくり歩ける一日でありますよう🚶‍♂️🚶‍♀️


■ おまけ

 今回の画像しりとり列車 (157両目) の前の車両です。タイトル「手術」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。


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