映画「ジョーカー」観てきました。

いまさらながら観てきました。引っ越しとかのどたばだで時期を逸してしまったので、もういいかなとも思ったのですが。なんども迷ったので、そんなに迷うぐらいなら、観たほうがはやいだろということで。

んで観にいったのは、川崎のチネチッタ。以前は映画なら、東横線から渋谷をスルーして新宿にでることが多かったのですが、せっかく川崎市内に引っ越したので、南部線で川崎市街まででてみたんですよ。いやはや、ここはいい映画館ですね。はやりのシネコンみたいに、ばりばり資本主義でやってますみたいな感じではなく。外見は南欧風の建築なのですが、ほどよく古びた感じでおもむきがありました。わざわざ映画を観にゆきたくなるような映画館というのが、世のなかにはあるものです。

さて肝心の「ジョーカー」ですが、結果としては、けっこう満足しました。もっと怖いシーンがあるかなと、勝手にびびっていたのですが、それほどではなかったです。テーマがシリアスなだけに、そっちは配慮したのかな。

感想としては、つぎのようなことを感じました。

・むげに人を笑うのはよくない。もちろん虐待もよくない。
・野心もけっこうだが、身のほどにあった生活も大事。
・不幸をいいわけにしてはいけない。
・銃社会じゃなくてよかった。
・無駄なように見えたとしても、公共サービスの切りすては、めぐりめぐって、世を不幸にする。

けっこう訓戒めいてますねw まあただ言葉で訓戒を聞かされても、ただのお説教にしかならないことにくらべると、こういう視聴覚的な効果でのすりこみは、効き目があるかも。ここでこいつを笑ったら、こいつをアーサーにしてしまうかもしれないと思えば、むげに人を笑うこともなくなったりとか。しないですかね。もちろん映画として面白いという前提あってのものですが。やはり社会生活をいとなむうえでは、内面の自由は誰にもおかせないとはいえ、外面をつくろうこともまた大切なのであった。

もうちょっと批評として中身のあることも書きたかった気もしますが、そういうことはもういろんな人が、いろんなところで書いてるのでしょうし、まあいいでしょう。こういう有名作を観ておくと、それにまつわる批評や評論も楽しめるという、二重の楽しみもあっていいですね。

しかしアーサーさん。自分が笑われることには敏感なのに、小人症の人を笑いものにするのは平気で、そこはちょっとどうなのと思いましたよ。いやそこ?

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