まだ続いてる
1999年、世界は滅亡するはずだった。
「ノストラダムスの大予言」が流行りに流行って、当時小学生だった私はこういうたぐいの話が好きであった。UFOや妖怪などなど...
というわけで、子供心に「23歳くらいで人生が終わるのか。1番いい時じゃないか。結婚してるかしてないかだなぁ。」とぼんやりとした思いを持っていた。
「親はいいよな。良い時代に丁度生まれて。なんだかんだ経験してさ、老いてもなくていいじゃん。」などと羨ましがっていた。(笑)
地球は大気汚染も進んで、温暖化の恐怖があることなども「5年生の化学」みたいな雑誌で目にしていたので、諦めモードであった。本当にやる気のない小学生だった。
そんな奴が急に英会話教室に行くことになった。学校の帰り道にあったので、なんとなく親の勧めで入った。覇気がないからね。そしたら意外と面白かったのだ。英語じゃなくて英会話というのがポイント。子供から見て宇宙人のような外国人と会話ができるなんて、夢のようではないか。ちょっと英語が好きになった。できるかできないかは別の問題(笑)。
しかし、成長して中学生になると英会話教室がいつの間にか英語塾に変貌していた。仕方ないかもしれないが、楽しさは薄れゆくばかり。学生時代はなんとなーく塾に通い、英語の授業もふわふわーっとしていて、相変わらずやる気のない学生時代であった。
さて、問題の23歳。滅亡しない地球で事務員としてぼーっと過ごしていたら駅前留学が流行り出した。気持ちの奥底で眠っていた「英会話って楽しい」という引き出しが開かれたのだ。通いましたね。その教室が実施していたアメリカホームステイなんかも行ったりして、(その時に9.11に遭遇したんだけどまた別の時に)とにかくまた楽しめた。
その教室で今の夫と出会った。うーん、本当は地球は滅亡していて結婚も危うかったのに...。人生ってわからないのだ。誰にも。
今もyoutubeとかでは盛んに滅亡説が流れているし、内容も怖いけれど、やっぱり未来は分からない。
生き残る前提の方がいい。その方が前向きに日々を過ごせる。どうせ滅亡するんだー、とやる気をなくしても自分の時間がもったいない。未来が続いたらどうすんの。(笑)暗くて冷たい世界で生き残るのも嫌だから、みんなが明るくなれる方向に進んで欲しい。なんか楽しい予言はなもんかね!?
最終手段は自己暗示か。ちょっと貯金して、健康に気を付けて、淡々と、たまに笑えて過ごしていきたい。