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「はじまりの灯り」プロジェクト| チャリティーソングの完成までを体験しよう|

このプロジェクトについて
「はじまりの灯り」は笹倉慎介が販売するチャリティーアルバムの中の1曲です。当企画はご支援者様に、ひとつの楽曲が完成するまでを楽しんで頂くこと、そして録音に参加してくれる音楽家への演奏料・制作費を集めることを目的とします。
ご支援はクラウドファンディングのページにてお願いいたします。


こんにちは、シンガーソングライターの笹倉慎介と申します。
今、僕たちの時代で演奏活動がこれほど制限されたことは前代未聞です。
オンラインでの活動も活発になってはおりますが、まだまだ手探りの状態は続きそうです。

沢山の仕事に明暗が別れて、世界は何か混沌としています。音楽家の表現はネットワークの中で継続することが可能な時代にはなりましたが、これまでの活動場所、ライブハウスやスタジオは現在閉鎖中で、存続の危機といえます。

僕自身、guzuriというレコーディングスタジオを2009年より営んでおりましたが、この2ヶ月経済活動ができず、また今後の音楽を取り巻く社会情勢が不透明なので、残念ですが6月末をもって閉鎖することになりました。

今は残された時間で何ができるかを考えています。

しかしそんな状況下でも、音楽を続けることができていることに変わりはなく、それはありがたいことです。

今現在もコロナウイルスで苦しむ方々や、医療従事者の方々の日々を思うと、胸に鉛のような思いが込み上げてきます。

自粛生活の中で思い出した曲

4月の頭、緊急事態宣言を受けて、僕の経済活動はストップして、今までに経験したことのないような日々がはじまりました。

そんな生活の中で、2011年の震災の直後に作った曲「はじまりの灯り」が妙に胸に去来して、なんとなく歌ってみたんです。

あの頃、思っていたよりも世界は動かなくて、、その後、その曲を歌う理由が見つからなくて、歌わなくなってしまった曲なのですが、

それは、まるで今を歌っているみたいでした。

なんとなくマイクに向かって弾き語りを録音してみると、重なる音のイメージが湧いて、作品にしてみたいと思いました。

変わっていく2020年の世界を感じながら、この曲が何かの役に立てたらという思いが湧いてきました。

ライブハウス支援の為の楽曲として

コロナ騒動が次第に大きくなり、ライブハウスの営業が厳しくなり始めた4月初旬、音楽配信サイトのOTOTOYさんからのお知らせメールで、ライブハウス救済のチャリティーへの参加の呼びかけがありました。

そのチャリティーに参加する為の音は、ライブ音源でも弾き語りでも何でも良いとのことでしたが、この「はじまりの灯り」を完成させて参加したいと思いました。

OTOTOYで販売する曲はそれに加えてライブ音源などを収録したアルバムを考えています。収益は全てライブハウスへ還元されます。
録音に人が集まることも出来ないので、伊賀航(ba)さんに弾き語りのデータを送ると、それにベースが加わり、さらにそれを大分に住む増村和彦(dr)くんに送ると、ドラムが重なりました。

この曲を、みんなで歌いたいなと思い、そのイメージで自分でコーラスを入れました。

「はじまりの灯り」2020年5月6日現在 笹倉慎介(Vo.Cho.Ag ) 伊賀航(Ba) 増村和彦(Dr.Pc)

ここまで来て、もっと音を重ねたくなりました。


今、声をかけている人、これから声をかけようと思っている人もいます。

みんな今はライブも録音現場も無くて家にいて、快く協力をしてくれます。

思ったのは、ライブハウス救済の為のチャリティーだけど、

協力してくれる音楽家に、少しでも今の生活の足しになるお返しが出来ないか考えてみました。

思いついたのは、
音楽制作の過程を、
制作の作り込む過程をじっくり公開することを楽しんでもらえないだろうか?

ということでした。

レコーディングの良さは、生演奏とは一味違い、演奏者の意図が繊細に反映されていくことです。それが一つ一つ重なっていくことは、僕自身、長年エンジニアをやっていてとても楽しいことでした。

それを、「皆さんにも楽しんでいただく」

その楽しみをライブのようにパフォーマンスとして収益化出来ないだろうかと思ったんです。

そこで、クラウドファンディングをもう一度やってみようかな、、そう思いました。

もう一度クラウドファンディングを

実は先日までクラウドファンディングを行なっていました。(「guzuri recording house をミュージシャンに無料開放をしたい」)

しかしながら緊急事態宣言の延長を受け、スタジオでの三密活動回避の為、現在は録音を自粛中です。
その為クラウドファンディングで掲げていたリターンが叶えられない状態になり、先日中止の発表をしたばかりです。

さらにguzuri recording houseは、やむなく6月をもって終わりにすることにしました。

自粛中も暫くは再開の為の模索をしていましたが、今後の社会情勢が不透明になるほどに、場所を維持していくことが、そのまま負債へと繋がることが日々明白になっていきました。
詳しくは近く正式な形でお知らせをさせていただくつもりです。

音楽家へ無料で貸し出すスタジオという理想は実現できませんでしたが、音楽が途絶えてしまうわけではありません。今度は違う形での循環を試みることにしました。

新たなチャレンジは、リスナーから音楽家へ、そして音楽を演奏する為の場所へ。

このクラウドファンディングでは、そんな風に想いを繋げたいと思います。

自粛の最中でも現場を作り出すこと

今、僕にできることは歌を作って世の中に羽ばたかせること。

そして、音楽を聴く人にも、演奏する人にも、楽しんでもらえて、生活の糧になれるような現場を作り出すことです。

今回のクラウドファンディングで集まった資金は、制作費、録音参加者への演奏料とさせていただきます。

この曲の制作が音楽の仕事の現場になり、その音がライブハウス支援の元になればと思っています。

また、クラウドファンディング特典の一つであるTシャツでは、アパレルブランドPHABLIC×KAZUIの協力を得てオリジナルTシャツにイラストレータや作家さんの作品をプリントし、特別なコラボを行います。

現在、音楽のみならず、たくさんの職業の皆さんがコロナウイルスの影響を受けています。Tシャツの売上はアパレルや作家活動をする仲間にも還元し、このプロジェクトの輪を広げていければと思っています。

支援者の皆さんと一緒に楽曲の完成までを楽しむ!

|5月6日の時点で出来上がっているベーシック音源(2020年5月6日現在 笹倉慎介(Vo.Cho.Ag ) 伊賀航(Ba) 増村和彦(Dr.Pc))を元に、今後クラウドファンディングと同時進行で少しずつ音を重ねていきます。

その都度イメージできた音を追加していくので、どこまで音の輪が広がるのか定かではありませんが、楽曲が出来上がるまでの過程、つまり参加する音楽家が増えるに連れて豊かになっていく音を体験してもらえたらと思っています。

是非ひとつの作品が出来上がるまでを一緒に楽しみましょう!

楽曲の制作期間は、クラウドファンディングが終了する7月31日を期限として、それまでに完成をさせます。


Save Our Place

|出来上がった楽曲は音楽配信サイト「OTOTOY」の行っているSave Our Placeというライブハウス救済の為のチャリティーに登録します。

Save Our Placeは各アーティストが特定のライブハウスへの支援をするもので、僕は東京都武蔵野市吉祥寺のスターパインズカフェさんを支援します。

僕は10年ほど前から演奏をさせていただいており、昨年からは2か月に1度のワンマンライブをさせていただいています。スタッフの皆様には大変お世話になっていますので、微力ながら音楽の力でご支援させていただこうと思います。

「はじまりの灯り」で伝えたいこと

このような自粛生活は初めての経験です。本日、2020年5月14日は特定警戒都道府県以外の緊急事態宣言が解除されましたが、僕の住む東京などでは引き続き自粛の日々が続きます。

音楽活動が以前のように回復するまでは時間がかかるでしょうし、すっかり元に戻るかも定かではありません。

自粛生活の中で、この世界とちょっと距離を置こうという気持ちでいたのですが、この曲を歌ってみて思ったのは「距離を置くのではなくて、ちゃんと距離を確かめないと。」ということでした。

相変わらずスーパーマーケットで買い物をするし、たとえ自給自足をしたとしても、この世界の枠組みから自分を切り離すことはできないと思います。

今、すっかり家に引きこもっていますが、世界と自分の関わりについてを、その距離感をもう一度見つめ直しています。

「はじまりの灯り」では「伝えることは、伝わっていく」ということを、歌っています。

誰かが、誰かに、、人はそうやって、これまでも、これからも生きていくのだと思います。

良いことも、悪いことも、そうやって伝わっていきます。

今はたまたま、伝染病によって世界は脅かされていますが、人々の心の良いところもたくさん伝わっていると思います。

僕たちの生きる意味の一つは、なんにせよ、そうやって伝え続けること。

それぞれが「灯り」を携えているのだという普遍を感じてもらえたらと思っています。

「はじまりの灯り」を灯せたら

冒頭で述べたように、僕たちの時代で演奏活動がこれほど制限されたことは前代未聞ですが、今、たくさんの音楽家が自宅での活動を始めています。
同時に録音環境を自宅に整えることが益々活性化されていくと思います。

宅録と言われる自宅でレコーディングをするスタイルは今後益々一般化していくでしょうし、こんな自粛の最中でも仲間とデータのやり取りをして作品を作り出すことが可能な時代であることは幸いです。

こんな風に音楽制作をしていく過程を公開する事は初めてなのですが、是非楽しんでいただけたらと思っています。

そして、この制作過程や、楽曲に触れた人々の心に、

「僕も!」

「私も!!」

音楽に限らず、そんな「はじまりの灯り」を灯せたら、それは、とても嬉しいことです。

より良い未来がひらけますように

最後に、今もウイルスによって苦しい思いをされている方の一刻も早い回復をお祈りし、医療現場で尽力されていらっしゃる方々にも多大なる感謝を申し上げます。

そして、より良い未来がひらけますように。
そんな思いを持って、制作を続けていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

この歌が届いた全ての人たちに「はじまりの灯り」が灯り続けますように。

笹倉慎介

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