ビシネス書「ハーバード式ホルモンを整えてハイパフォーマンスを引き出す無敵の仕事術」の解説と所感
「ハーバード式ホルモンを整えてハイパフォーマンスを引き出す無敵の仕事術」の解説と所感を記していく
■ホルモンの正体
「ホルモン」と聞いて何を思い浮かべるだろうか・・・?
「ホルモン焼き」が出てきた方は多いのではないだろうか?
そもそも"ホルモン"とは何なのか
ホルモンとは:
・1905年イギリスの生理学者アーネスト・スターリングが提唱した言葉で、語源はギリシャ語の「hormaein」(刺激する、興奮させるの意)が元となった
・ホルモンは身体の様々な臓器を構成する細胞で作られ、細胞の外へと出ていき、それぞれ特定の受容体を持つ臓器の細胞に働きかけることで細胞を興奮させる化学物質である
・ホルモンによって、その人の性格、友達の数、恋愛経験、老化のスピードなどが決定されるという
ホルモンにとって良い生活を送れば、ホルモンの力を最大限に活用することが出来ると共に、役割や効果、分泌のタイミングなどを理解すればバランスをコントロールすることも出来るのだ
■仕事で成果を上げるためのホルモン活用法
・【勝負】 勝負の時間は朝にする
「大事な仕事は午前中に行う方が良い」これはあらゆるビジネス書でも言われていることで、科学的にも証明されている事実である
実はそこにはホルモンが大きく関わっている
そのホルモンとは、別名「成功ホルモン」とも言われる"男性ホルモン"だ
男性ホルモン:瞬時に状況を判断し、正確かつきっぱりと決断する力や、勝負に勝ち抜く強さをもたらしてくれるホルモン
その男性ホルモンの1つである「テストステロン」が朝に大量分泌されるのだ
従って、午前中に大事な仕事を終わらせることが効率的であるのだ
・【集中力】 エレベーターを使わず階段を上がる
「マインドワンダリング」という現象を知っているだろうか?
馴染みがない言葉と思われがちだが、実はこの現象は多くのサラーリーマン人に起きている現象だ
マインドワンダリング:上司のネガティブな反応を想像したり、過去にダメ出しされた経験から「またダメだしされるかもしれない」というような考えが頭によぎり仕事に集中出来ない状態をいう
そんな時に活用したいのが「幸せホルモン」こと"セロトニン"である
セロトニンを分泌させるには、汗がうっすら滲む程度の運動が丁度良い
セロトニンを作業前に分泌させるため、エレベーターを使わず階段を駆け上がってみよう
・【アイデア】 昼休みに漫画喫茶に行く
考え続けても良いアイデアが浮かばない時は、凝り固まった頭と身体をリラックスさせて上げることが大切だ
また、忙しいビジネスパーソンは睡眠時間もまともに取れていない
睡眠不足による悪影響:
1. 成長ホルモンが足りなくなり、脂肪が燃えにくくなる
2. 悪玉コレステロールの増加に繋がり、メタボリック症候群になりやすくなる
(睡眠が7時間未満だと肥満になる確率が上がる)
3. 脳が休まらず、昼間得た様々な情報を整理出来ない
ホルモンバランスを適切に保つためにも、睡眠時間は削らないようにしたい
思い切って昼休みに漫画喫茶などで仮眠を取ろう
それにより、身体を休めて脳に自由に情報を整理してもらおう
昼休みが終わる頃には、何か良いアイデアやヒントが閃くかもしれない
■周りの評価を上げるためのホルモン活用法
・【信頼関係】 ボウリング大会を開く
チーム内の信頼関係を高める点において、「オキシトシン」の力が効果的である
「抱擁ホルモン」とも呼ばれる"オキシトシン"は、抱擁や愛撫などスキンシップにより分泌が高まる
NBAの選手同士がお互いを触った回数と、チームのパフォーマンス向上との間に強い関連性が認められたという研究結果もある
ハイタッチや握手程度の接触であっても、十分にオキシトシンの分泌を高める効果が期待出来るのだ
例えば、チームでそれぞれペアを作ってボウリング大会を開くのも良いだろう
うまくストライクが取れたら、ペアはお互いにハイタッチをすれば、その分オキシトシンの分泌を高める期待は出来る
■現在の仕事に充実感を抱くためのホルモン活用法
・【自己肯定感】 きくらげを食べる
ホルモンの効能には色々あるが、1つだけ挙げろと言われれば「細胞を興奮させること」 である
人間は興奮(喜怒哀楽)するために生きている
ホルモンは、その興奮の仕掛け人として極めて重要な役割を果たしている
細胞を躍動させる物質は「カルシウム」である
普段の生活において細胞内のカルシウム濃度は低い状態で維持されているが、外部から刺激が入ると、たちまちカルシウム濃度は1000倍まで上昇し、細胞は一気に活気づく
心身ともに充実感を得るためにはカルシウムが欠かせないのだ
カルシウムの吸収に不可欠なホルモンが"ビタミンD"である
ビタミンは栄養素だと思う方が多いと思うが、体内のコレステロールから作られるれっきとしたホルモンである
カルシウムが豊富な牛乳や小魚、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富なサケ、サンマ、きくらげなどを食べるとカルシウムが補強されるのだ
■所感と私見
ホルモンの関わりがここまで大きく人間の身体に関わっているとは思わなかった
また身体や脳のこと、臓器のことなどが知識として学ぶことが多くあった
意外と自分の身体のことを知らなかったり、身体に悪い習慣をしていたりと、自分に矢印を向けることが出来た
本書籍では、とても分かりやすくどう行動すれば良いかが端的に書かれているため、もうその日その瞬間から取り入れることが出来る
また、その逆のNG行動も書いてあり、行うべき行動とそれとがはっきりしていて読みやすかった
さあ、細胞レベルで行動しよう
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