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【参考書レビュー】大学入学共通テスト日本史Bが1冊でしっかりわかる本

基本情報

書名:大学入学共通テスト日本史Bが1冊でしっかりわかる本
著者:塚原哲也
出版社:かんき出版

ジャンル:参考書
ねらい:共通テストに対応できるための考察力をトレーニングする
対象:日本史を共通テストで使う受験生
レベル 共通テスト〜東大日本史初学

以下、入試研HPからの転載です。なお、情報は「古代・中世編」のみです。

メモ&レビュー

赤本の執筆者でもある塚原哲也先生の新刊。「共通テスト対策」と聞いて、「共通テストなら東大の対策の中でできるしいらないかな・・」と思う受験生もいるかもしれないが、"共通テスト対策が東大日本史対策の中でできるからこそ"手にとって欲しい本。

「起・承・転」からなるテーマ章古代14章、中世19章から成る。これだけだと何のことかわからないが、ページを開いて「起」のコーナーを見ると、東大日本史のような問題があることがわかる。共通テスト、東大日本史共に「設問で与えられた情報を既存の知識と結び付けて解答する」というコンセプトが少なからずあるからであろう。さらにテーマ的にも東大日本史頻出のものが多く、共通テスト対策であるとともに東大日本史入門と言っていい本である。『日本史の論点』が難しいと思う人はまずこれを買うのがいいだろう(もちろん、最終的には『日本史の論点』レベルまで高めなくてはならない)。

推奨する使用法

通史学習段階の人は、通史と並行して読み進めていくと有機的な理解が得られるだろう。『論点』より平易な言葉で書いてあるのでオーバーワークに陥る心配も少ない。独学の人にもおすすめである。

ある程度論述問題対策を始めているのであれば、「起」の問題の解答の構想を練り、書いてみて欲しい。模範解答こそないものの、説明を読む中で大筋の正否はわかるはずである

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