【日本史・世界史】通史学習の方法

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という質問が来まして、

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と返したら、

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と、来ました。

ということで、通史学習の方法について書いていきたいと思います。

とはいえ、自分の考え方の基本は「東大日本史の理論Ⅲ」で説明済みですので

重要な部分を引用します。

もちろん、何か特別なことをする必要はありません。教科書が歴史学という学問を専攻している先生が書いたもので、東大日本史が学問の営みと近いものである以上、教科書を基調とした正面からの勉強を積み重ねるのが最善手です。
まず、通史学習段階では、
(授業がない人)実況中継など、口調が柔らかい本で歴史の大まかな枠組みを形成する。

授業か参考書でだいたい各時代の特徴が掴めたら、教科書の記述を見てミクロの視点(細かい内容理解や具体的事象ごとの因果関係など)とマクロの視点(歴史的背景など)を身につける。補助として『日本史実力強化書』『詳説日本史ガイドブック』で深めたり、『日本史の論点』で比較の視点を導入してもよい。(以上3参考書はレビュー済みなので記事を見てください)

一定量進むごとに、書いてアウトプット。ウイニングコンパスのような文章穴埋め型、年表穴埋め型のものは記憶の定着には優秀。重要な点は文章で書きたいので、記述問題がある『日本史総合テスト』(山川)などを使うこともおすすめ。

これがしっかりとできれば、知識面で困ることはないでしょう。
長いこと書きましたが、結局は
単語にいろいろくっつけて覚えるのではなく、まず枠を作ってそこに細かい知識をはめていく
というのが理解が早いでしょう。因果関係から覚えることになるので、単語知識が強固に紐付けされます。

図に表すと、以下のようになります。
日本史

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世界史

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「口調が柔らかい本」は、「実況中継」や「なぜと流れがわかる本」、「ナビゲーター世界史」などを推しておきます。

2021/2/12追記:全体を貫く骨格として、「共通テスト日本史Bの点数が面白いほどとれる本」を推しておきます。初学者、深める段階、論述対策全てに使えます。

まあこんな感じです。気をつけて欲しいこととしては、些末な暗記に気を取られてマクロの視点を見失ってしまうことです。特に論述問題が出題される大学を志望している受験生は、このような状態に陥らないよう気をつけてください。

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