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【Story-telling】 「この大学に来てよかった」を広げるために

UT-BASEでは多様なバックグラウンドを持ったメンバーが日々活動しています。本稿は普段は見えにくいメンバー個人に着目し、UT-BASEでの活動内容や活動への思いなどを紹介する連載、"Story-telling"の第2段です!

1. UT-BASEで現在やっていること

はじめまして!UT-BASE 3代目の共同代表を務めています、清 若菜です。
現在UT-BASEでは、団体のマネジメント、そして長期のプロジェクトである高校生向け企画に携わっています。また、最近「#進振り体験記」というプロジェクトを始めました(乞うご期待!)。

まず、団体のマネジメントについて説明します。
代表は、団体の業務・方向性に関する議論や意思決定の中核を担います。
「UT-BASEの中で、団体のメンバー全員が自分のやりたい活動を楽しみながらできているだろうか?」
「UT-BASEが目指すものは、メンバーの皆が抱いている問題意識や想いを、きちんと反映させているだろうか?」
という部分を常に心がけながら、団体の舵取りをしていくイメージです。

次に、高校生向け企画についてです。UT-BASEの高校生向け企画(公式サイト:https://ut-base.info/highschools)は、高校生にとっての東大の理解の解像度を上げることを目的として活動しています。自身も地方から東京大学に進学し、「思い浮かべていた東大像」との齟齬に苦しんだ経験からこの活動に取り組んでいます。

2. 自分にとっての世界一の学び場

私たちUT-BASEのビジョン(=実現したい将来像や、こうありたい・こうしたいという想い)は、「東大を世界一の学び場にする」というものです。ホームページの一番上にも大きく書かれています。

UT-BASE公式サイト(https://ut-base.info/

この言葉を聞いて、皆さんはどのような印象を抱くでしょうか?

有名なQS世界大学ランキング(※)を思い浮かべ、「東大が世界1位になるなんて難しいんじゃないの?」と思われるかもしれませんし、「そもそも何を以って『世界一』とするの?」などと思われるかもしれません。

※QS世界大学ランキングとは、英国の大学評価機関が毎年公開する世界の大学ランキング。東京大学は2023年度のランキングで23位にランクインしている。(参考:こちら

UT-BASEが思い描く「世界一の学び場」とは、世界大学ランキング1位になることであるとは限りません。団体内でも「世界一の学び場って何だろう?」「どう言語化する?」といった議論は活発に行われますが、結論から言えば私は、「世界一の学び場」の定義は各メンバーで異なっていてよいと考えています。大切なのは、「なぜその状態を目指したいのか」「どのような手段でそれを実現しようとするのか」だと思います。

私にとっての世界一の学び場とは、教員や学生といった様々な大学の構成員が相互作用を織りなす中で、それぞれが「最高に面白い、楽しい」と感じられる場所です。そう感じる瞬間は、授業内でも、課外のサークル活動・部活動でも、学友と話すときでも、人それぞれに異なって良いのです。どのような理由であれ、「この大学に来て良かった」「このコミュニティにいられて良かった」と個々人が心から思える場所こそ、世界一の学び場と言えるのではないでしょうか。
そして、それを実現するにあたって私が強く共感しているのが、UT-BASEのミッション(=やるべきこと・使命や任務と捉えているもの)である「東大生の挑戦・熱中・学びの機会を最大化する」という理念です。これについて、次の項で詳しく説明していきます。

UT-BASE公式サイト「UT-BASEとは(https://ut-base.info/vision)」より

3. 自分にとっての挑戦・熱中・学び

前述した、「東大生の挑戦・熱中・学びの機会を最大化する」とは一体どういうことでしょうか。自身の経験を踏まえてお話ししていきたいと思います。

私にとって、東京大学に入学してから「挑戦・熱中・学び」の前に立ちはだかる障壁は大きなものでした。「学ぶことを愛する人たちから刺激を受けながら、学問や課外活動に全力で取り組みたい!」という気持ちで東大に入ったのは良いものの、(コロナ禍もいくらか寄与して)どこに行けばそれが叶うのか、どこに行けば同じような想いを持った人たちに出会えるのか、入学当初は何も分からず途方に暮れました。おまけに、「東大の中で自分なんかが通用するのだろうか」という自信の無さから、行動の一歩を踏み出せずにいました。今考えれば、これは「挑戦・熱中・学び」の「挑戦」の前にある大きな壁だったと思います。

しかし、そんな状況に苦しんでいたある日、Twitterで以下のような文字が目に入りました。

UT-Basecamp 1期 フライヤー

私「!?!?ナニコレ楽しそう!!!」

UT-Basecamp(https://ut-base.info/basecamps)とは、UT-BASEが運営している自主ゼミで、「最先端の教養を、最高峰の講師と。」をモットーにセメスターごとに開講されます。
Twitterで流れてくるこの楽しそうなゼミの情報を見て、私は応募してみることに決めました。すると、いざこのゼミに入って待っていたのは、自分がかつて東大を目指すにあたって思い描いていたような場所で、目を輝かせて自分の関心について語り、共に議論し、学ぶことを全力で楽しんでいる人たちでした。私はこのゼミを見つけてから「東大に入って良かった」と心から思えましたし、毎週の活動をとても楽しみにしていました。

この経験は、まさに「挑戦・熱中・学び」の3単語で表すことができるのではないかと思います。
私にとって「挑戦」の前に立ち塞がっていた「情報の無さ」と「勇気の無さ」という壁を、UT-BASEが乗り越えさせてくれ、自分にとって最高に楽しい「熱中」ひいてはそれを通じた「学び」へと導いてくれました。

これは、前項で述べた「東大を世界一の学び場にする=教員や学生といった様々な大学の構成員が相互作用を織りなす中で、それぞれが『最高に面白い、楽しい』と感じられる場所にする」の実現に直結しています。
私の経験のみならず、これまでの学生生活を通じて見聞きした悩みを鑑みると、東京大学には本当は多種多様な機会が転がっているのに、それを見つけられなかったり挑戦してみる勇気が出なかったりする人たちが非常に多いように感じます。この課題を解決するにはどうすれば良いのでしょうか。

4. UT-BASEの挑戦

UT-BASEは「情報」をキーワードにそれに取り組もうとしています。「挑戦・熱中・学びの機会」は私の場合ゼミという場所でしたが、人によってはそれが学生団体やサークルかもしれないし、あるいはスポーツかもしれないし、授業かもしれません。

どのような機会があり、どのような場所がどのような人に合っていて、そこに飛び込めばどのような世界が待っているか。こうした情報の集約・発信を通じて、挑戦するという選択肢を知らない人・挑戦の前で躊躇っている人の背中を押すこと。それによって1人1人が自分の理想のコミュニティを見つけ、どこで何かに熱中し、「最高に楽しい、面白い」と思えるようにすること。

それが、私の考える「挑戦・熱中・学びの機会の最大化」の意味です。

そして、その実現には何が必要なのかを、ああでもないこうでもないと日々仲間たちと考えながら実践していくUT-BASEでの活動そのものが、現在の私にとっての挑戦・熱中・学びの場になっています。

UT-BASE公式サイトでは、サークル・ゼミや学部学科、外部のプログラムなど多種多様な機会の情報を集約・紹介しています。さらに、UT-BASEオリジナルの記事の掲載なども行っています。

UT-BASEがその名の通り「東大生の情報拠点」となり、1人でも多くの人を「挑戦・熱中・学び」へと導くインフラになりますように。
そして、1人でも多くの人がUT-BASEを通じて「この大学に来てよかった」と思える場所に出会えますように。


UT-BASEはこれからも心を込めて活動していきます!

5. 将来の展望

個人的な関心として、私は教育社会学を専門としています。
ここまでに触れてきたUT-BASEの理念とも親和性が高いかもしれないのですが、「メリトクラシーと機会の平等」「面白い学び場とはどのような要素から生まれるのか」といったテーマでの問いにアプローチしたいと考えています。
そのために、格差や不平等といった問題に対する分析の視座や対処のあり方を考える力を身につけるべく、日々勉強中です!

残りの学生生活では、教育のみならず複数の分野の知見を存分に吸収し、かつ課外活動で様々な経験を積みたいと思っています。それらを踏まえ、学問知と実践知の両方を以って、自分のライフワークにしたいことを見定めていくことができたらなと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました!
ぜひ他のメンバーのStory-tellingも、こちらから読んでみてください。
活動が楽しくて仕方がなくなるような、個性的なメンバーばかりが勢揃いしています!


また、UT-BASEでは随時メンバーを募集しております。
UT-BASEで「こんな課題に取り組んでみたい」「この活動に関わりたい」「この活動について思うところがある」という方は、ぜひこちらのフォームからご連絡ください。オンラインで気軽にお話しする機会を設けられたらと思います。お話しできることを楽しみにしています♪

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