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それでも私がUT-BASEにいる理由

初めまして、佐藤美乃梨です。現在工学部社会基盤学科3年に所属しています。
メンバーの自己紹介と絡めてUT-BASEの内実をお話するnote企画も、そろそろ終わりです。この連載を読んだことのある方は、「UT-BASEってガチプロしかいないし、意識高くてついていけない」と薄々感じているのではないでしょうか?
確かに、メンバーには団体の代表、幹部経験を持つ人が多数いますし、毎日UT-BASEのSlackに張り付きながらもインターンや学生団体を掛け持ちしている人たちはたくさんいます。でも、そんな人ばかりでは決してありません。このnoteでは、そんな経験も全くない、何の取り柄もない私がUT-BASEでどんな活動をしているのか、活動の中でどう感じているのかを紹介したいと思います。誰かの日記だと思って気軽に読んでくださると幸いです。

1.団体活動にコミットできていない私

UT-BASEで私のプロフィールを見ると、「TBA,FFJE,Hult Prize東大大会運営/Ex-川人ゼミ,軍縮ゼミ」と書いてあります。「なんだ、お前も意識高い系なのか!」と突っ込まれそうですが、実はそれらの団体すべてに全力投球できているわけではないんです。所属団体の関係者の方、ごめんなさい。ただ名前だけ所属しているのと、組織のために全力を尽くして活動しているのとでは、全く意味が違います。よく、自己紹介でゼミのことを話すと「理系なのにゼミやっているんだね」と言われますが、実際はついていけていないものも多いのです。特に軍縮ゼミは本当にしんどくて、自分のあまりのできなさ加減を思い知りました。

私は興味の赴くままに色々なことに手を出してしまう性格で、たくさん習い事を始めても長続きしなかったり、中高の部活も最後まで頑張ることはできずに違う活動をちょっとしてみたり、と何かのために自分の全力を尽くすということが苦手なタイプです。東大に入学してからも、面白そうと思って参加したゼミや学生団体の数は、気づいたら両手に収まりきらないほどで、少し時間がたつと興味が無くなったりキャパが追いつかなくなったりしてフェードアウトしてしまう、ということを繰り返しています。結局、今の私には「この団体でこういう経験をして、このようなことを学びました」と自信を持って言えることはありません。何のスキルや軸もないまま、自分がどこに所属しているのかもわからない、ふわふわとした学生生活を送っています。

2020年の秋にUT-BASEに入ったのも、本音を言えば先輩から誘われてなんか面白そうだから入ろうかな、くらいの理由でした。このような性格なので、最初はSNS部門にいたものの途中からイベント部門になり、その合間にちょこっとだけ記事を書いています。現在の私のUT-BASEでの立ち位置も「特に大きな企画を持っておらず、あまりミーティングにも来てない人」という感じです。

2.UT-BASEで活動していて思うこと

こんな中途半端な私がUT-BASEの他のメンバーと活動するとどうなるでしょうか?今までの記事では「優秀な人から見たUT-BASEの良い面」が紹介されていたので、あえて私の本音をぶっちゃけます。

まず、周りのレベルの高さに圧倒されます。UT-BASEには主力の1,2年生をはじめとして30人程度がいますが、彼らは膨大なタスクと授業とその他の活動を両立させ、恐ろしいスピードで企画を動かし、質には一切妥協しません。1日の空いている時間の大半をUT-BASEに注いでいるのではないかと思うほどで、Slackには授業中の時間であっても投稿してから3分以内には反応のスタンプがつきます。3ページ程度の企画書のフィードバックを頼むと、何十個もの鋭いコメントがついて返ってきて自分にがっかりします(いつもありがとうございます!)。東大内の100を超える学生団体とのやりとりも数人で行っています。それに加えて内部の読書会や勉強会も頻繁にやっています。ただ強調したいのは、必ずしもみんながそうではないということです。少なくとも私はUT-BASEにそこまでのキャパを割くことはできてません。非常に申し訳ない気持ちになりますが、人より優れた点を持っていないことも一つの個性だと思って活動しています。

そのような中で、私は息苦しさも感じています(もちろん、UT-BASEの皆さんは非常に優しい方なので変な圧力があるというわけではありませんが)。UT-BASEではタスクをより良く早くこなすことが絶対にいいことというような風潮があり、深夜までSlackが動いてます。私は何よりも楽しんで活動することが前提だと思うので、みんながたくさんのタスクで音をあげているのを見ると、少し休めばいいのになと思いますし、ワクワクして活動できているのか不安です(私が心配しているだけかもしれません)。

ここまで読んでくださった方には、UT-BASEの内部の雰囲気に好意的な意見をもっていない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、オフの時のUT-BASEは非常に居心地のよいコミュニティーです。雑談チャンネルはおしゃべりしているような温かい場ですし、辛い時にはみんなが支え合っています。

多様性に溢れた素敵な人たちと一緒に切磋琢磨し、成長できる場は他にはありません。つまり、私のような何の取り柄もない人がUT-BASEに入って成長できる伸びしろはたくさんあるということです。例えば、この間の進学選択相談会に携わった時には、当日までのスケジュール、スライド制作、登壇者との連絡、当日の司会など多くのことを経験させていただきました。イベントをより良くするためにはどうすればいいのか、みんなでブラッシュアップしながら進めていくことができましたし、1個のイベントを作ることにどれだけの労力がかかるのかも身をもって体験しました。

UT-BASEは周りから見れば入りにくい団体に思えるかもしれません。しかし、優秀な人だけじゃなくてこういう人もいるんだ、と肩の力を抜いて私たちの活動を見守ってくださると幸いです。UT-BASEに入るために必要なのは、それまでのスキルや経験ではありません。東大をより面白くするための興味や熱意です。少しでも気になった方は、ぜひフォームに記入してみてください。みなさんとお会いできるのを心よりお待ちしております。

これからもUT-BASEをよろしくお願いいたします。


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