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#この髪どうしてダメですか に対するいち個人からのアンサー(25歳 男性 会社員)

A.既存のルールに従っていたほうが誰しも(特に従わせる側が)楽だから

タイトルのハッシュタグは、P&G社のヘアケアブランド「パンテーン」が行っている「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」というキャンペーンに用いられたもの。中高生から「髪型に関する校則」への疑問を集め、実際に先生たちへぶつけるという趣旨らしい(※1)。

私の通っていた公立高校はこと見た目に対して大変寛容で、金髪どころかピンク髪で舌ピアス、みたいな友人すらいた。牧歌的ないい高校だったと思う。
しかしながら、今の中高生はそうもいかないようだ。地毛証明書なんて、馬鹿げたものを出させる学校すらあるらしい。

先般のnoteでも述べたことだが、自分の見た目くらい自分でコントロールできる世の中であってほしい。金髪だとチャラチャラしていて、黒髪だと真面目なんて時代でもあるまい。
事実、現役教師の87%が「時代に合わせて、髪型に関する校則も変わっていくべきだと思いますか?」という問いに「はい」と答えている(※2)。

教師がルールを押しつけて学生をコントロールすることも、学生が押しつけられたルールに不満をこぼしながら従うことも、きっと簡単だ。
社会人も同じで、会社から押しつけられたルールに不満をこぼしながら従うのは簡単で、抵抗するよりは楽だと思う。それでも、そんな不健全な状態に身を置いていたくはない。

私の属する会社は寛容で、私は好きなように爪を塗って、好きなようにメイクをして出勤する。恵まれた環境だという自覚はある。しかし、それが当たり前であって然るべきではないのだろうか。

結婚する2人が主役であるブライダルスタッフが、黒衣に徹するべく、ブラックスーツに身を包む。百貨店のコスメカウンターにいる美容部員が、そのブランドが好きなお客様をもてなすために、ブランドから支給された制服に身を包む。こういったTPOは必要だと思う。

ただ、学校や会社という場に染めた髪やパーマをかけた髪が、絶対にそぐわないと言えるのだろうか?

自由で不自由な世の中にだけれども、自分の見た目くらい、自分でコントロールできる世の中であってくれ、と切に願う。

※1先生からの回答は2019/04/08に同キャンペーンサイトにて公開予定
※2 P&G社が2019年2月に行った中高生の髪型校則に関するアンケートより抜粋 n=1,000(中高生(卒業生含む)及び現役教師が対象)

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