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「今」が変われば、「過去」は変えられるよ

どうも、スプラトゥーン大好き内科医のDr.ゆうすけです。

このたび、盟友サクちゃんといっしょに、自己肯定感をテーマにいろいろ語っていくマガジンをオープンします。 

あらためて自分が何者なのかという説明をすると、内科医のくせにメンタルヘルスがライフワークという変な医師で、しかも診察室の中ではないところで生きづらさを抱えたひとの話を聞いたり、「死にたい」という気持ちと触れあったり、なんやかんやはたらきかけたりみたいなことを10年近くやっています。

なんでそんなことしてるかはまたマガジンの中で追々お話しするとして、そういう触れ合いの中で感じてきた想いや思考をことばにしてtwitterにつぶやいたりしている暇なやつです。


Twitterでも、この自己肯定感をテーマに書いたツイートは多くの反応をもらいやすいなと常々感じていて、それだけ多くのひとがこのテーマで苦しんでいるのだろうとおもっていました。

そこで、今までの気づきや学んできたことを「自己肯定感」というくくりで、サクちゃんと一緒に編集しなおしてみたいよねーという話しになりました。


で、その第一歩目として、「所信表明」といいますか、ぼくの「自己肯定感」というものに対するスタンスを表明したいなとおもいます。


よく言われているのが
「自己肯定感の低さは、幼少期の親(近親者)に必要な愛情を受けられなかったことによる原始的な欠損(基底欠損とか言われるやつ)から来ており、後天的に向上させることは困難である」という考え方。

僕はこの考え方を支持しません。

「救いがないからキライ」というのもあるんですが、「幼少期」みたいな「もう変えられないもの」に問題の原因を帰結させてしまう考え方って、その人から思考を奪い、事態を改善させる意欲が失わせてしまう。それは、あまり人間的な態度ではないとおもうんですよね。

ぼくが実際に見てきた感覚とも違うなとおもっています。幼少期や思春期に信じられないような不遇な経験があって、自己肯定感がものすごく低かったひとでも、そこそこ幸せに生きているひとはいる。後天的なひととの関わりによって、世の中への信頼を回復させている。

そういうひとを、実際に見てきている。
(サクちゃんもそのひとりだとおもっているけど、原因はまだ謎なのでこの場で掘り下げていきたいw)

だから、「自己肯定感低い問題」「後天的に何とかなる」派です。



何よりさ、あなたが抱えている「自己肯定感の低さ」は、100%あなたのせいじゃないからね。たまたま、安心がないところに生まれ落ちてしまったという「スタートラインの不平等」でしかないわけよ。

この現代において、そんな不条理なことでひとの人生が決まってたまるかよという思いがあります。


そんなこんなで、「後天的な関わりによって、相手の自己肯定感をどう高めていくか」というのがいまの自分のライフテーマになっております。


「自己肯定感後天的に何とかなる」派を裏付ける、ぼくの好きな研究があるのでちょっと紹介しますね。


不登校になった子の『その後』をテーマにした研究なのですが、ひとことでいうと「不登校だったけど、その経験をプラスに考えているひとたちの自尊感情の得点が、不登校の経験がなかったひとたちよりも高く、将来的にもより高度な教育を望むひとの割合も高かった」というもの。

これの結果を受けて、どこかの先生(たしか奈良の伊藤先生)がいってた

「過去」が「今」を作るのではなく
「今のあり方」が「過去へのとらえ方」を変えて
「未来への嘱望」も変わる

ということばがすごい好きなんです。

今の生き方を変えれば、過去の経験の意味付けも変えられる。
過去は変えられるんですよ。

だったら、今は生きづらいかもしれないけど、まず今の生き方を肯定できるようなアプローチの方法とか思考の材料をとりあえずいっぱい集めてくれば、どっかで何かがヒットするかもしれないよね。

ひとまず、この連載でやっていきたいのはそういうことです。

“excellent” や “very good” だとおもえなくても、まずは“good enough”(まあいい感じよ)と思えるように。

この “good enough” って感覚が自己肯定感の骨格になるんじゃないかなとおもっています。


というわけで、どうぞよろしくお付き合いください。


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(ほんとは、この記事もマガジンの無料記事に設定しようと思ったんだけど、いろいろとミスが重なってうまくいかなかったから、仕方なくマガジンから外して個人のnoteの告知記事として出しなおすことにしたんだけど、ないしょだよ。)

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