人の喧嘩はわんちゃんに影響を及ぼしているって本当?
家族や恋人、パートナーと一緒に暮らしていると、ふとしたことで喧嘩をすることがあるかと思います。時には声を荒げたり、人によってはきつい態度をとる方もいるかと思います。そんな姿を、一緒に暮らしているわんちゃんはしっかり見ているでしょう。
では、人の喧嘩はわんちゃんに影響を与えることがあるのでしょうか?
わんちゃんは喧嘩を理解しているのか
どれだけ仲が良いとしても、つい起こってしまう喧嘩。もちろん、わんちゃんは日本語をすべて理解できないため、どのようなことが理由で喧嘩が起こったかは理解することができません。しかし、不穏でピリピリした、いわゆる“空気感”を、わんちゃんは鋭く察知します。
喧嘩によるわんちゃんへの悪影響
実は、人の喧嘩がわんちゃんに大きなストレスを及ぼすことがわかっています。詳しく見てみましょう。
●聴覚的なもの
個体差はあるものの、わんちゃんが落ち着くとされている人の話し方は、で、少し声のトーンが高い、ゆっくりとした優しい話し方だと言われています。一方で喧嘩をすると、どうしても口調が強くなる方や、声のトーンが低くなる方がいるかと思います。そんな話し方を聞いてると、わんちゃんは恐怖を感じます。
不意に聞こえる大きな音や、耳に響く甲高い声、金属がぶつかり合う音も苦手なようです。
●視覚的なもの
わんちゃんは、飼い主様の表情や仕草にも敏感です。普段と違う様子の飼い主様を見ると、「あれ、なんだか怒っている…?」と察知するようです。
飼い主様によって与えてしまう悪影響
飼い主様にもそれぞれ性格があるため、喧嘩による気分の浮き沈みもそれぞれです。私はあまり人と喧嘩することはありませんが、モヤモヤっとするとどうにも他のことに頭が回らなくなってしまうものです…。
ここからは、飼い主様の態度によるわんちゃんへの悪影響をご紹介いたします。
●コミュニケーション不足によるもの
喧嘩をすると、わんちゃんとのコミュニケーションをつい怠ってしまうことはありませんか?イライラするとどうしても余裕がなくなってしまうものですから、撫でたり遊んだりする時間を億劫に感じてしまいがちかもしれません。すると、わんちゃんは「なんで構ってくれないんだろう…」とストレスを感じてしまいます。
●運動不足によるもの
余裕がなくなると、わんちゃんとのお散歩時間をつい後回しにしてしまいがちです。気乗りしないのも十分わかりますが、お散歩はわんちゃんにとって欠かすことのできない大切な時間です。ちょっとした運動不足は、身体的にだけでなく心的にもストレスを及ぼす原因にもなります…。
●空腹によるもの
飼い主様によっては、喧嘩の影響でわんちゃんのケアを放置してしまうことがあります。その中でもいちばん健康被害を生むのが、食事を与えないことです。これは、人で言う“育児放棄”と同じことです…。
「わんちゃんの健康は自分が守る!」という責任があれば起こることはないと思います。しかし、実際に食事を与え忘れてしまう飼い主様がいることも事実です…。食事は健康に生きる上でとても大切なことですので、きちんと管理してあげましょう。
わんちゃんは人の感情を理解できる
わんちゃんは、人が想像している以上に観察能力が優れており、とても賢い生き物です。飼い主様方の表情や仕草を見ることで、喧嘩にもすぐ気づきますし、声色の変化にも敏感です。
また、一緒に暮らしている時間が長ければ長いほど、わんちゃんは飼い主様のストレスなども伝染しやすくなります。できるだけ感情をコントロールして、パートナー間でのすれ違いに対しても冷静に対処できるといいですね◎
家族としての責任を忘れないこと
もし喧嘩をしたとしても、大切な家族であるわんちゃんの生活をきちんと守ってあげましょう。どれだけ心が沈んでいたとしても、わんちゃんが頼れるのは飼い主様であるあなただけです。それを理解し、常に健康を管理してあげましょう◎
お互いに影響しあっていることを知ろう
わんちゃんの様子がいつもと違うと心配になりますよね。それは、わんちゃんも同じです。私たちが思っている以上に、わんちゃんは飼い主様の影響を受けているのです。
たとえ言葉が理解できなかったとしても、わんちゃんにはストレスがかかることを理解しましょう。もし喧嘩をするなら、わんちゃんの目に入らない場所を選ぶのもいいかもしれませんね。できることなら、喧嘩ではなく話し合いによる円満解決を目指し、お互いにストレスのかからない生活を心がけましょう◎
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