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和洋折衷が見事な旧鹿児島紡績所技師館(異人館)

鹿児島紡績所は、日本初の近代的紡績工場。

工場を稼働させるためには、蒸気機関や機械類の設置や組立、原材料の調整、試運転など専門技術と経験が必須。

薩摩藩は、近代紡績技術を導入するため、五代友厚らをイギリスへ派遣。

イギリス人技術者を招き、紡績機械購入行うように指示。

1867年 鹿児島紡績所が完成。

同時に イギリス人技師が滞在するためのコロニアル調の宿舎が完成。

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これが「旧鹿児島紡績所技師館(通称・異人館)」。

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異人館は、日本で最も初期の西洋建築で和洋折衷が特徴。

薩摩藩の職人が和の建築様式で設計。

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柱等は、日本の寸法で設計。

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ベランダは当時イギリスで流行っていた様式。

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ドアノブも、和の設計だったため、通常より低め。

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日本の洋風建築で、2階だてとしては初期の建物。

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今見ても、おしゃれでモダンな洋館。

当時、庶民がこの異人館を眼にしたら、本当に驚きだったのではないでしょうか。

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薩摩の人たちは、イギリス人技師の技術指導のもと、蒸気機関による洋式紡績技術を、わずか一年で習得。

明治に入り、やがてその技術と知識は、富岡製糸場をはじめ全国の紡績工場へ。

島津斉彬の「富国強兵」「殖産興業」の理念。その考えの下、発展した製鉄や紡績の技術。

日本の近代化に不可欠なものでした。

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異人館は、仙巌園から徒歩5分くらい。

仙巌園や尚古集成館には観光客がたくさんいたのですが、異人館はびっくりするくらい人が少ない。

私が見学した時も、私を含め二人しかいませんでした(;^∀^)

ここも世界遺産なんだけどなあ。。。

明治初期にこんなおしゃれな洋館。なかなか素敵な建物でしたよ。




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