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苔で有名な苔寺(こけでら)の苔は偶然の産物

苔寺こと京都の西芳寺(さいほうじ)。

西芳寺は、奈良時代に行基(ぎょうき)が創建したお寺。

一度衰退したあと、鎌倉時代に夢窓国師(むそうこくし)が禅寺として再建。

現代ではお寺そのものより、苔のお庭のほうが有名ですよね。

庭を造ったのも、夢窓国師。

でも、夢窓国師が庭を造ったときは、苔はありませんでした。

応仁の乱でお寺が荒れて、誰も手入れをしないまま、いつしか苔が自然発生。

夢窓国師が庭を造ったときは、まるで予想しなかったお庭の風景。

偶然生じた苔によって、今ではこのお寺は、とても有名な苔寺になりました。

自然の力って不思議。

苔寺の見学には、あらかじめ予約が必要。

しかも予約は往復ハガキ。ネット社会のこの時代に、あえてアナログ。風情があっていいです。

当日 写経と読経を経験したあとに、お庭の散策が出来ます。

少し手間がかかりますが、予約者しか入れないので、少人数でゆったりお庭の鑑賞を楽しめました。

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西芳寺は、古都京都の文化財として世界遺産に登録されています。

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