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【牛島薫子のそんな資格とってドーするの③「ファイナンシャルプランナー」】

【牛島薫子のそんな資格とってドーするの③「ファイナンシャルプランナー」】

 第三回目は「ファイナンシャルプランナー(通称FP)」についてです。
 危険物取扱者、潜水士と続いたので、第三回目の今日はより身近な資格についてお話したいと思います。
 よくユー〇ャンの資格講座の冊子で「オススメ!」「人気TOP5!」と紹介されるファイナンシャルプランナー。しかしファイナンシャルプランナーとは「一体どんな仕事をする資格なのか」を説明できる人は多くありません。
 一方で銀行勤務の方や不動産会社に勤めている方は会社から取得することを半ば強制される資格なので詳しい人はめっちゃ詳しい。
 この資格は一体何者で、そしてなぜ牛島薫子がオススメするのかについて、詳しくお話していこうと思います。

 ところでファイナンシャルプランナーは資格の名前ではなく「ファイナンシャル・プランニングをする人」を指す呼称です。資格の正式な名前は「ファイナンシャル・プランニング技能士」で、1級~3級まであります。
 元々は公的資格として「金融渉外技能検査」という資格がありましたが、それが行政改革的に統合されFP技能士になりました。現在では国家資格として活躍しています。
 年3回の試験日程が組まれ、毎年10万人を超える人が受験するとても人気な資格でもあります。ただ、先述の通り「会社に半ば強制されて受けた」という方も多い資格で、自らFP技能士になるため受験する人は割と少ないイメージです。
 しかしFP技能士の資格を勉強することは、もしかすると、FP技能士の資格を取得することよりももっと重要かも知れません。それはFP技能士の仕事内容に関わってきます。

 それではFP技能士は一体どのような仕事をするのでしょうか。
 FP技能士の仕事はものすごく簡単に言うと「顧客の生活設計から資産計画を提案すること」です。
 なんかよくわかりませんね。
 もっと嚙み砕いて言うと「お金について将来的にアドバイスすること」と言えるでしょう。
 たとえば「住宅をローンで買うがどのように支払っていくのか」とか「年金をどのように運用すればよいか」など。そういった生活に密着したお金について豊富な知識から将来的な展望を見据えて計画を立ててくれるのがFP技能士です。ですので、銀行業務だと特に融資課など、不動産会社だと住宅ローンの相談についてなど、直接的に関わりはないけれど資格を取得しておいた方がいい職種というのがたくさんあるのです。(保険の外交員さんなんかは必須かも知れませんね)。
 つまりFP技能士の資格試験はその仕事内容を踏襲して基本的に「お金の事(資産運用)」について出題されます。ローンについて、年金について、税金について、保険について、不動産についてなどなど……。
 これは日本において社会で生活する上で必要な知識です。
 必要な知識、と言うよりは「知らなければ損する知識」と言い換えた方がいいかも知れません。
 そのため、僕個人としては職種に関係なく、たとえ主婦でも、いや主婦だからこそ、この資格を取得した方が良いと思うのです。お金について勉強するだけなら特にFP技能士の資格を取る必要はありませんが、勉強は目標があった方がより捗ります。資格取得は目標となる上に、一定の知識を得たという基準となるので、決して資格試験は無駄になりませんよ。

 しかし問題になるのは1級~3級の内、どのくらいまで取ればいいかと言うことです。
 僕の知人で銀行の融資課に勤めている男性がいますが、彼は入社直後に3級の取得を勧められた(強制)と言います。そして勤めて3年くらい経ち、新人の肩書がとれる頃に2級の取得を勧められた(強制)らしいです。
「3級は苦労しなかったけれど2級は1度落ちた」と言うので、一般人なら3級を、仕事に生かしたいなら2級を目標にすると良いかも知れません。
 僕としてはできれば一般人でも2級を……。とは思います。後に触れますがそれは3級の試験がクソザコナメクジだからです。ちなみに1級は「FP技能士で独立したい人向け」です。1級は別格のつよつよ国家資格です。
 基本的には2級を取得できたら御の字だと思ってください。

 資格試験は学科と実技に分かれています。
 実技と言っても実際に面接などをやるのではなく、筆記試験です。
 3級は学科・実技ともにマークシート(選択式)方式。2級からは学科がマークシート、実技が論述問題になります。
 基本的に学科と実技は同日受験するのですが、片方のみの受験でもよく、受かっていれば次回は免除されます。
 先ほど、難易度的に3級はクソザコナメクジだと申し上げましたが、それは試験問題自体が簡単だからという訳ではありません。3級は合格率がだいたい70%~80%なのですが、簡単だと言う訳ではなく問題の構成事態が弱いのです。FP技能士3級の試験は「選択肢が2択か3択の問題しかない」のです。さらに合格ラインは6割なので、確率の女神に愛されていれば鉛筆転がして受かる可能性があります。
 2級からは選択肢も増え、論述問題も出されるので確率は通用しません。合格率は50%を切ると言われております。(なお、1級の学科合格率は10%を切ります)。

 勉強時間として3級なら50時間~100時間。(第一回でご紹介した危険物取扱者の乙種4類程度の時間ですね)。
 2級なら300時間。(3級程度の基礎知識があること前提の時間)。
 1級なら600~800時間が目安とされています。
 2級は意外に合格勉強時間が多いな、と思うかも知れませんが、僕としてはぜひチャレンジしてみて欲しいです。と言うのも、お金についての勉強でありますが、FP技能士で勉強することは他の資格にも生かせるからです。たとえば難関資格と呼ばれる宅地建物取引主任者(通称、宅建)の不動産についての知識は2級FP技能士で基礎程度は勉強できます。他の難しい国家資格、行政書士などにも同じことが言えます。
 危険物取扱者試験にも言えますが「難しい試験の前哨戦」としてこの資格を受験することもアリですよ!

まとめ!

FP技能士は国家資格。
お金のことについて学べるよ。
最も日常に則した国家資格かも知れない。
他のつよつよ資格の前哨戦としてもぜひ!
(忘れてた)2・3級の受験資格はないよ!
大学生の内に2級まで取っておけば安心!

おわり

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