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ぐりとぐらのカステラ

年に数回、おやつ作ろ!と思う日がある。


本当に、年に数回。


食に対して、こだわりも少なく、やる気もない私が子育てした結果、娘がお菓子作りに興味を持つようになった。


私は、食べる専門だ。そして、なんでも美味しく食べられる長所も兼ね備えている。



年に数回しかないおやつ作ろ!の情熱の出所はどこか。


それは、「面白そう!」である。



ネットで「ぐりとぐらのカステラ」を発見し、うっかりワクワクしてしまった。


娘に、ぐりとぐらの工作をお願いすると、糖質の少ないレシピでシュークリームも作るようにと条件が付けられた。



そもそも、シュークリームを作ったこともないのに糖質の少ないレシピで作れなど「失敗しろ!」と言われているようなものだ。



期待に応え、


シュークリームは盛大に失敗したが、「愛」の魔法を使って全部食べさせた。



いよいよ、カステラの出番!


焼きたては、とてもふっくらしていたけれど。


ぐりとぐらをのせているうちに、

しぼんでしまった。



おもしろいそう!という情熱で作った割には、おいしい!と好評だった。



高校生の娘が作ったぐりとぐらの工作。


幼い頃に作った工作ならまだしも、実はこっそり保管している。


時々見ては、心を温めているのだ。



思春期の子供が醸し出す、客観的に親を見つめようとする雰囲気。


時に、厳しい視線が刺さる事がある。


そんな時に使っている😂



自分の心を観察する事に慣れてくると、人を観察したくなる。


考え方や捉えかたが違う人たちが大勢いて、それが家族である場合も多い。


そういう人達もいるという事を、感じて、認めて。心の距離のとり方を学んでいるのだろうなぁと思う。



どんな態度で子供が接してきたとしても。


どの瞬間も、お互いに貴重で、幸せな愛の中にいるのだと私は思っている。

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