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新規参入は昔より厳しいのか?

産休に入って時間ができたので、今まで全く見る時間のなかった他のクリエイターさんの作品を見たり、ストックフォトのブログを見たりしています。始めたてで苦労されているクリエイターさんのブログに感化されてこんなの書いてみようと思いました。


現在3年連続ピクスタで売上1位でコンテンツ数は56000点ほどある私ですが、もちろん、始めた2010年の最初はランク外ですし1撮影で約200〜500点をコツコツ積み上げて今の作品数になりました。モデル、メイク、スタジオを手配する規模の撮影を今確認したら7年間で222回行ってます。一回の撮影に掛けている経費は5〜15万円くらい。自社スタジオや合同撮影中心なのでわりと経費を掛けていない方ですが、経費もすごい総額です。


もちろん、最初は赤字、というか、膨大な労力と時間をつぎ込み続けているにもかかわらず、3年間利益を全く取らず、最初は月数万円の自腹にプラスして売上の全てを撮影経費に突っ込んできました。売上が上がると、撮影回数、撮影経費を増やし続けました。
3年で黒字に転じた、と言っても、使った経費分は売上が出た、というだけで膨大なタダ働きをしてきた分はマイナスのまま。やっと今までの自分の人件費分が出た、と思えるようになるのに6年。普通に仕事するのと比べて「儲かってる」と感じ始めたのはわりと最近です。


他の上位クリエイターの方が何人か売上をブログで公表されていますし、私の売上はそれよりも多いと自分で書かなくてもおおよそわかってしまうのですが、記事などで「月収◯◯◯万円!」とか書かれると、「月収じゃないよ!月の売上だよ!収入と売上は全く違うもなのに…ぜんぜん儲かってないのに誤解されたらやだなー」とつい最近まではもやもや思っていたのですが、7年かかってやっと、普通に働くより金額的にもやってて良かった。と思える状態になってきました。


私が始めた2010年の時のトップクリエイターの方たちはまだコンテンツ数が1万点にも満たないくらいだったので、上位の方たちのコンテンツを全て見尽くし、まずはこの量をできるだけ早く撮ってみよう、と目標も立てやすかったと思います。
でも1位の方の当時の売上も、たしか今の私の20%くらいでした。
この7年間でコンテンツ数は増え、新規参入は厳しい、と考えてる方もいると思いますが、確かに順位で上位になりたいなら7年前より難しいと思います。が、同じ金額の売上を上げるという点では、別に厳しくなってないと思います。
ピクスタという会社が成長して販路をその分増やしてくれ続けていたからです。それを証拠に「撮っても昔のようには売れない」とは感じません。流石に5年以上前の旧作がほとんど売れなくなることによって作品を増やしても正比例的には伸びなくなってきましたが、まだまだ充分だと感じます。


進んでライバルを増やすと不利なのですが笑 私はカメラマンの同業者が好きだし自分はやって幸せになれたのでストックフォトで幸せなカメラマンが増えたらいいな、とも思っています。



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