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未経験でのコンサルファーム転職に有利な資格はあるのか?必要なのか?について

コンサルファームへの転職は、通常の転職よりも難易度が高いとされています。その理由は、コンサルタントという職業が全てのスキルにおいて高いレベルを求められるからです。

コンサルタントは、クライアントの課題解決のために1時間あたり数万円という高額なフィーをもらうことで成り立っています。

そのため、ベストな解決策を出すために極限まで思考し続けるプロフェッショナル能力や、物事を瞬時に分解・整理するロジカルシンキング、わかりやすさを追求した資料作成力が求められます。コンサルへの転職を志望する人たちは、非常にハイスペックな人材が多く、応募者へ求められるレベルも高いです。

そのため、どのくらいのスペックがあれば転職できるのか?と不安になる方も多いかと思います。(私自身もそうでした)

今回は未経験でのコンサル転職において、資格は有利になるのか?どのような資格が有利なのか?をご紹介したいと思います。私が在籍していたプロフェッショナルファームのコンサルタントが保有する資格なども考慮して、リアルな内情をまとめていきたいと思います。

簡単な自己紹介

【現在】29歳 / IT企業役員 / ♂

【学歴】MARCH卒

【経歴】

①softbankに新卒入社し、1年間法人営業

②GMOグループで約3年間インターネット広告の運用

③デロイトトーマツコンサルティングでエネルギー業界をメインにコンサルタントに従事

④独立

上記が簡単な経歴です。見ての通り、特に目立った学歴・経歴ではない私ですが運良く大手のコンサルティングファームに転職することができました。英語ができたわけでも、特別な資格を持っていたわけでもありませんし、学歴も良くありません。

結果としては、コンサルティングファームは6社ほど受けて、3社からオファーを頂くことができました。(書類は全部通過でした)

オファー:アクセンチュア、デロイトトーマツコンサルティング、アビームコンサルティング

面接落ち:PwC、KPMG等

未経験のコンサル転職で資格は有利になるのか?

結論から言うと「資格が無くても減点はされないが、保有しているとかなり有利」というのが現状です。やや当たり前っぽくなってしまいましたが、通常の転職よりも資格への加点評価がされやすいと感じています。

その理由は、未経験転職の場合、事業会社と比較して過去の努力値を評価する傾向が強いと感じているからです。それは学歴や経歴も含みます。

私の主観ですが、面接時点で「この求職者は入社後に即戦力になるか」という視点はほとんどないように感じました。基本的にはコンサルで即活躍できるようなスキルを持っていないという前提があるため、地頭力や過去の努力実績(学歴、経歴、実績、資格)が判断の変数として一定の割合を持ちます。

そのため、転職前に資格を取るといった努力は内定率を高めるために重要なアクションだと考えています。(いつまでに転職をしたいのかという時間軸にもよりますが)

コンサルティングファームへの転職で有利な資格4選

コンサルへの転職で有利になる資格は、大きく分けて下記の4つがあります。

MBA系

英語系

会計士系

ITベンダー系

特に英語系に関してはコンサルへの転職では必須資格に近いくらいに、保有すべき資格です。また、MBAなどは入社してから留学して取得するというパターンも多いのですが、コンサル転職前に取得しておくと、非常に有利になるでしょう。

それぞれについて、有利な理由も踏まえて解説していきます。

MBA

面接時に取得していると非常に有利になる資格です。

経営者修士を取得するための大学院という位置付けとなっており、経営戦略や起業論、マーケティング、財務、会計などを約2年間で学びます。MBAが有利になる理由は、経営に関する幅広いテーマについて、体系的に学んだことの証明になるからです。

コンサルティングファームは、クライアントの経営課題を解決することを価値としています。そのため、経営戦略や事業戦略といった分野をMBAで学んでいるという事実は大きな信頼となります。

また、海外の一流大学のMBA(ハーバードなど)を取得している場合、それが最終学歴となるため、学歴という面でも有利になることが多いです。ただ、MBAは留学費用が高いことや、取得するまでに2年という時間を費やす必要があります。

コンサルへの転職を思い立ってから取得を目指すというのは現実的ではないため、転職を前提にして計画的にMBAを取得している人や、現時点で保有している人に限られるでしょう。

英語系(TOEIC・TOFLE)

入社前に高得点を取得しておくと、非常に有利な資格です。

外資系コンサルティングファームはグローバル案件も多く、ビジネスで英語を使える人材はとても高く評価されます。現状はビジネスで使えるレベルじゃなかったとしても、TOEICで800点ほど取得していれば英語の基礎はできていると認識されるため、面接でも有利になります。

実は、現役コンサルの中でも全員が英語を使えるわけではないので、TOEICの高得点を持っているだけで選考突破率が高くなったりします。

また、入社後に勉強するよりも入社前に勉強しておくほうが良いです。入社後はプロジェクトで忙しくなり、勉強する時間がなかったり、早く英語を使えるようにしなければというプレッシャーも大きくなるためです。

私の場合はコンサルファーム入社後にTOEICを猛勉強しましたが、コンサルとの両立はかなり辛かったので、面接の時点で話せるようにしておくことが絶対におすすめです。

会計士系(公認会計士・簿記)

公認会計士や中小企業診断士などは、財務系の案件があるコンサルティングファームで有利になる資格です。

有利になる理由としては、財務諸表などを見ることができる人材は、ある程度即戦力として計算ができるからです。会計系・金融系などの案件においては、会計分野の専門知識を持っていることで書類選考や面接において高く評価される傾向があります。

また、コンサルファームによっては(BIG4など)簿記の取得を義務付けているところもあるため、そういった資格を持っていることもメリットとなります。

ITベンダー系(SAP・Oracle認定資格など)

ERPパッケージのベンダーが自社の製品の知識について認定を行なっている資格のことを指します。

コンサル会社では、IT系の案件も非常に多く、こういった資格を保有していることは即戦力として期待されるため、選考において有利になります。ERPの市場に関して言えば、SAPとOracleが最大手となっているため、どちらかのコンサルタント資格を持っていると良いでしょう。経験者ではない場合は、取得が難しいため転職前にそういった分野の職についているような人は取得しておくことをおすすめします。

また、コンサルでIT系案件を扱っていない場合もあるため(少ない場合)、そういった際には有利に働かないということも認識しておきましょう。

まとめ

今回は、コンサルの転職で有利になる資格についてまとめました。

転職活動を考えた際に、すぐに取得できるような資格は少ないですが、事前に保有している場合はとても有利になります。また、英語については、2ヶ月~3ヶ月でTOEICの点数を伸ばすことができるため、転職活動前に一度挑戦することをおすすめします。

こういった資格を取得して、少しでもオファー獲得率をアップできるように取り組むことが重要です。

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