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Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew

2022 Summer Selection(7月11日~8月28日)

橋本徹(SUBURBIA)を始めとする
「usen for Cafe Apres-midi」の選曲家17人が
それぞれのセレクトした音楽への思いを綴る
「Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew」

詳しい放送内容はこちら
D-03 usen for Cafe Apres-midi
http://music.usen.com/channel/d03/



橋本徹(「usen for Cafe Apres-midi」プロデューサー) Toru Hashimoto

梅雨明けも早々にいよいよ夏がやってきた2022年。様々な困難を乗りこえ、かけがえのない輝く季節の素敵な思い出が、素晴らしい音楽とともにありますように、と心からの願いをこめ、今回もメロウ&グルーヴィーで心地よい楽曲を中心に、計34時間分を新たに選曲した。
月〜日を通してのTwilight-timeの特集は、僕が選んだ2022年上半期のベスト・トラック425曲(曲目リストはベスト・アルバム55作とともにこちらに掲載されています)をシャッフル・プレイ放送で。その中でもよくセレクトしていた選りすぐりの42曲を集めたダイジェスト・プレイリスト「2022 First Half Best Tracks 42/425 selected by Toru Hashimoto (SUBURBIA)」もSpotifyで聴けるので、ぜひお楽しみいただけたらと思う(かなり夏向きのFree Soulフレンドリーな選曲なので、最高のひとときをお約束します!)。
その他の時間帯は、いつものようにニュー・アライヴァルのお気に入りを惜しげもなく投入。特にTom GalloとBruno BerleとSessaは愛聴盤トップ3。アプレミディ・レコーズから世界初CDとなる日本盤をリリースしたアメリカはニューイングランドの男性シンガー・ソングライター、Tom Galloの新作『Vanish And Bloom』については、UNITED ARROWSウェブサイトでの連載コラム「音楽のある風景」に詳しく書いたので、そちらを読んでいただけたらありがたいが、ブラジル北東部アラゴアス州マセイオ出身の新星Bruno Berleのファースト・アルバム『No Reino Dos Afetos』も、それに匹敵する素晴らしさで、繰り返し何度も聴いてしまう(7/1リリースだったのでエントリーされていないが、もう何日か早く発表されていたら、上半期ベスト5入り間違いなしでした)。とりわけ「2022 First Half Best Tracks 42/425」プレイリストにも当然収めたリード・シングル「Querno Dizer」は、僕にとって上半期No.1ソング。まるで夢の中で流れているような胸疼くローファイ・メロウ・MPBで、サイケ・フォーク〜ハイライフ〜アンビエントも内包するBruno Berleならではのサウダージが沁みるマジカルな名曲だ。
胸に沁みるローファイ・メロウ・MPBと言えば、トロピカリア・リヴァイヴァルの決定打的に高い評価を得ているブラジルの男性シンガー・ソングライター、Sessaの「Gostar Do Mundo」も、やはり「2022 First Half Best Tracks 42/425」に入れた上半期屈指のフェイヴァリット・ソング。カエターノ・ヴェローゾのようなヴォーカルもよくて、幻想的なMVともども、白昼夢のようなメロウネスとソフト・サイケな酩酊感に強く惹かれる。その曲に始まる、USインディーの名門メキシカン・サマーから届いた新作セカンド『Estrela Acesa』は、この1か月ほど僕のヘヴィー・ローテイション盤になっていて、上半期ベスト・アルバム第5位に選んだ。
もちろんTom Gallo〜Bruno Berle〜Sessa以外にも、相変わらず新譜豊作は続いていて(次点はサウス・ロンドン重要レーベルTouching Bassのショウケース・コンピかな)、今回のセレクションで特に活躍してくれた20作のジャケットを掲載しておくので、その中身の素晴らしさにも触れていただけたら嬉しい。ご覧の通りフォーキーな女性シンガー・ソングライターの充実が際立つが、ヒップホップではジャズ色強めでキャリア最高によく聴いているMoor Mother、ジャズではカルロス・ニーニョとのコラボレイションも珠玉だった南アフリカのThandi Ntuliや、モアシル・サントス不朽の名作『Coisas』をカエターノ・ヴェローゾも迎えラージ・アンサンブルで再構築したカヴァー集が遺作となったLetieres Leiteあたりも、特筆しておきたい。そして、しめきりぎりぎりで間に合ったUyama HirotoのHanah Springをフィーチャーした新曲ふたつも、やはり素晴らしかった!

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Tom Gallo『Vanish And Bloom』
Bruno Berle『No Reino Dos Afetos』
Sessa『Estrela Acesa』
Carlos Niño & Friends『Extra Presence』
Sam Gendel『SUPERSTORE』
V.A.『Touching Bass Presents: Soon Come』
Moor Mother『Jazz Codes』
Mejiwahn『Beanna』
Westside Boogie『More Black Superheroes』
Yaya Bey『Remember Your North Star』
Johanna Linnea Jakobsson『Alone Together』
Jamie Drake『New Girl』
Joan Shelley『The Spur』
Perfect Angels『Exit From The Ultra-World』
Thandi Ntuli『Blk Elijah & The Children Of Meroe』
Letieres Leite & Orkestra Rumpilezz『Moacir De Todos Os Santos』
Tim Bernardes『Mil Coisas Invisíveis』
Monica Salmaso & Dori Caymmi『Canto Sedutor』
Rodrigo Moreira『Songs From The Lochsa River』
Moons『Best Kept Secret』

Dinner-time 土曜日22:00~24:00
Cafe Apres-minuit 日曜日0:00~10:00
Brunch-time 月曜日10:00~12:00
Brunch-time 火曜日10:00~12:00
Brunch-time 水曜日10:00~12:00
Brunch-time 木曜日10:00~12:00
特集 月曜日16:00~18:00
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本多義明(「usen for Cafe Apres-midi」ディレクター) Yoshiaki Honda

梅雨が最速で終わり、あっという間に猛暑がやってきた。電力不足が心配な中、耳から入る音にも涼しさを求めずにはいられない(笑)。さっそくお気に入りの風鈴を窓にぶらさげ過ごしている。
今年のサマー・セレクションでも涼しさをテーマに選曲した。Axel Bomanの『Luz / Quest For fire』とDylan Moon『Option Explore』をピックアップするが、この2枚の収録曲は、涼感や冷感や適度な躍動感がお気に入り。

2022Summer_本多

Axel Boman 『Luz / Quest For fire』
Dylan Moon『Option Explore』

Lunch-time~Tea-time 木曜日12:00~16:00
Lunch-time~Tea-time 金曜日12:00~16:00
Lunch-time~Tea-time 土曜日12:00~16:00
Lunch-time~Tea-time 日曜日12:00~16:00



中村智昭 Tomoaki Nakamura

鹿児島県出身で、現在は横浜を拠点に活動するピアニストである、上柿絵梨子によるニュー・アルバム。昨年リリースされた即興演奏集『Rêverie 日曜日の夢の始まり』も素晴らしかったのですが、「自身の内面とより深く親密に向かい合うため丁寧にスコアに落としこみ、納得のいくまで弾きこんだ」というこのソロ・ピアノ作は、メロディーにおいてより鮮やかな印象に。今回のSummer Selectionでは選曲全体の流れに相応しいと感じた「逆さ雨と遠い記憶」と「花びらの舟に揺られて」をピックアップしましたが、全ての曲を今後もゆっくりと時間をかけて、みなさんにお届けすることになると思います。彼女の演奏は、例えばビル・エヴァンスの名曲「Peace Piece」のように、永遠に儚いのです。

2022Summer_中村

Eriko Uegaki『Ephemeral piece』

Dinner-time 月曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 火曜日0:00~2:00



添田和幸 Kazuyuki Soeta

毎年心待ちにしているサマー・セレクション。アルゼンチン出身のシンセ・ポップ・デュオ、Abc Dialectのファースト・アルバムがアナログでリリースされたので、改めてご紹介。Erlend Øye率いるThe Whitest Boy AliveのDaniel Nentwigをプロデューサーに迎えて、瑞々しいエヴァーグリーンな輝きに満ちたメロウ&フローティンな一枚に仕上がっています。移ろいゆく夏空を思い描いて、時間軸を大切に選曲しているので、リアルタイムで聴いてもらえると嬉しいですね。

2022Summer_添田

Abc Dialect『Abc Dialect』
Sidiki Camara, Øyonn Groven Myhren & Olav Torget『Tìle』
Natalie Evans『Movements』
Thomas Gray & Liam Ebbs『Blue』
Bruno Berle『No Reino Dos Afetos』
Papik Presents The Soultrend Orchestra『Live For Funk』
DACEY『SATIN PLAYGROUND EP』
The Frightnrs『Always』
Kings And Comrades『Taking Off』
Dabeull & Sofiane Pamart『Loving Life』
Aprile『From Heaven』
Nick Sheppard & Marigold Sun『Pratunam』
Mr. Fingers『Around The Sun Pt.1』
Abunai『Chrysalis』
Shabaka『Afrikan Culture』
Mark Barrott『蒸発 (Jōhatsu)』
Jahmal Padmore『Esparonto』
Eme Eme Project『Pacemaker』
Jasmine Myra『Horizons』
Amanda Whiting『Lost In Abstraction』
Dekker『I Won't Be Your Foe』
Xênia França『Em Nome da Estrela』
Quinn Oulton『Alexithymia』
Jono McCleery『Moonlit Parade』
Tom Gallo『Vanish And Bloom』
Lukas Lonski「music for two - everything is so far far far」
Tristan de Liège『Refractions』
Temple Haze『Dreams』
Lissom『Eclipses』
Malcolm Parson『Letters From Home』
Tapani Rinne & Juha Mäki-Patola『Open』
Nico Georis『Desert Mirror』

Dinner-time 火曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 水曜日0:00~2:00



中上修作 Shusaku Nakagami

ジェントル。素敵なワードですよね。先人が築きあげた砂の城がバランスを欠いて崩れかけている中、ジェントリーであることを忘れないでいよう。となりの平和は遠くの平和につながるから。そして、平和な時間にはとっておきのスマイルを。

彩度をおとしたペパーミント・グリーンの地色にモノクロ写真がレイアウトされたノスタルジックなジャケットは、チェリー・レッドやブランコ・イ・ネグロなど80年代のネオ・アコースティック系のレコードを彷彿とさせます。ヴォーカルのバーバラ・バルザン、ピアニスト兼アレンジャーのトーマス・シルヴェストリの二人はチューリッヒを中心に活躍するミュージシャン。活動の詳細がなかなか日本に届かないのが惜しいですが、まるでスウェーデンのイェレーヌ・ショグレンの『Sweet Surprise』のように軽やかなタッチのジャズ・ヴォーカルを聴かせてくれる好盤です。まずは18時台の冒頭に収録した「Wooing」をぜひ聴いてみてください。

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Barbara Balzan & Thomas Silvestri『A Gentle Smile』

Dinner-time 水曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 木曜日0:00~2:00



高木慶太 Keita Takagi

ラヴァーズ・ロック。体温を感じさせる甘美な響き。気温30度超えの喧騒にも、エアコンが効いたベッドルームにも、見事に居場所を見つける稀有な音楽。かき氷のシロップのごときキャンディー・ヴォイスも悪くないが、シルキーなクルーナーがやはり夏の夜には似合う。

2022Summer_高木

Bitty McLean『Heart Mind & Soul』

Dinner-time 木曜日18:00~24:00
Cafe Apres-minuit 金曜日0:00~2:00



FAT MASA

今年の夏はかなり暑くなりそうですが、僕の住む釧路は涼しく快適でございます。避暑地としてぜひお越しいただきたく思います。ただ海は冷たすぎて海水浴は出来かねます(苦笑)。
今回はマリオ・ビオンディの新譜を。カヴァー/オリジナル共にいい曲ばかりです。特に、レオン・ウェア「What's Your Name」、ジョン・ルシアン「Would You Believe In Me」のカヴァーがお気に入りです。ジョン・ルシアンはフリー・ソウル・クラシックとして学生の頃からDJするときには欠かさずレコード・バッグに入れておりました。今作もアナログ盤が出ており、嬉しかったの束の間、昨今の円安の煽りをうけて凄い値段。6,000円越えだなんて、レアな中古盤並みの価格。未だ購入できずにおります(泣)。どうにか買いやすい価格にならないものでしょうか。日本盤が出たらいいなと思ってしまう今日この頃でございます。

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Mario Biondi『Romantic』

Brunch-time 金曜日10:00~12:00



三谷昌平 Shohei Mitani

2020年リリースの『Cinco(シンコ)』のアナログ化も記憶に新しいブラジルのシンガー・ソングライター、シルヴァ。今回ご紹介させていただくのは、彼がデビュー10周年を記念し、その軌跡をコンピレイションという形で綴った最新作『De Lá Até Aqui(そこからここまで)(2011 - 2021)』から唯一の未発表曲「Pra Te Dizer Que Tô Feliz Assim(私はとても幸せだとあなたに言うために)」です。今回のSummer Selectionでは、本曲をオープニングに配しました。波の音をバックに美しいアコースティック・ギターと彼の優しい歌声が心温まるナンバー。是非聴いてみてください。

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Silva『De Lá Até Aqui (2011 - 2021)』

Dinner-time 金曜日18:00~22:00



渡辺裕介 Yusuke Watanabe

予想をはるかに超えあっという間だった梅雨から灼熱の夏の到来。
野外のパーティーで、レコードが唸って溶けていく90年代のパーティーが懐かしい。
DJカルチャーに接し、DJをするようになると、それまでアルバム(LP)と7インチしか買わなかった購入欲が、12インチという曲に特化したレコードも標的に。
特にヒップホップには、オリジナル・ヴァージョンにアカペラとインストが収録されていることが多く、同じレコード2枚を買ってスクラッチしながら2枚使いという、原始的な素晴らしいプレイ用だと力説していた友人DJがいました。
私的にも、インスト・ヴァージョンは重要でありました。「ヒップホップを好きである」を前提に、「ラップ要らないわ」楽曲に目覚めたのは、私だけではないはず。ちょうどMo'Waxに顔を揃えた“jazz not jazz”なDJ Shadow〜DJ Krush〜DJ Camなど。
今考えると、ジャズ・ヴォーカルの後ろのピアノ・トリオに興味ありと同じです。
そんなレコードを夢中で探していると、いつのまにかJazzy Hip Hopというわかりやすいカテゴリーが登場し、どんなDJするのと訊くと「Jazz Hip Hopっす」と答えてくれた若者が多かったのが2010年ぐらい。そんな感じでリアルな音楽生活を思い出しながらの今年の夏選曲。L.の「Check The Flow」に23年ぶりに針を落とし“サマージャム”な感覚に目覚めた熱くもだるくも緩くて涼しい選曲。お楽しみください。

2022Summer_渡辺

L.「Check The Flow」
A Tribe Called Quest「Bonita Applebum」

Dinner-time 金曜日22:00~24:00
Cafe Apres-minuit 土曜日0:00~2:00



富永珠梨 Juri Tominaga

アメリカ・メリーランド州出身、現在はNYを拠点に活動しているシンガー・ソングライター、Jordana(ジョーダナ)と、ロサンゼルスのインディー・ポップ・バンド、 TV Girl(ティーヴィー・ガール)が、2021年にリリースしたコラボレイション作『Summer's Over』をこの夏のベストワンに選びました。Jordanaの透き通るような甘くイノセントな歌声と、ギター・ポップをベースに、オールディーズ、ヒップホップ、ダブ、サーフ・ミュージックを融合させた、TV Girlの甘酸っぱくて最高にキャッチーなサウンドは、一聴するだけで一気に夏気分が盛り上がります。きらめきがギュッと詰まった、胸ときめくサマー・ポップ集。全7曲のEP盤なのですが、粒立ちのよいフレッシュな楽曲ばかりがちりばめられているので、聴き終えたあとの満足感がとても高い作品です。今回はお気に入りの「Summer's Over」「Ordinary Day」「The Party's Not Over」3曲を(好きすぎて3曲も!)セレクトしました。夏のドライヴ・ミュージックにもおすすめなので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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Jordana & TV Girl『Summer's Over』

Brunch-time 土曜日10:00~12:00



小林恭 Takashi Kobayashi

今回も新譜を中心にこの季節にマッチする夏な曲たちを選びました。

おすすめの一曲はブラジルのBruno Berleの「Quero Dizer」。
Bruno Berleのメロウな歌声と循環するメロディー、Batata Boyのループするビート&インストゥルメンタル。
初めてBandcampでこの曲に出会ったときに興奮して何度も繰り返し聴きました。すぐにDJでもプレイしましたが、とても好評でした。
そして先日発表されたファースト・アルバムは、ローファイで荒削りだけど繊細で、スケッチ的な輝く小品が詰まった初々しい作品集なので、ぜひそちらも聴いてみてください。

次のおすすめは次々と新しいアルバムを発表する奇才Sam Gendelのニュー・アルバムから「LAX Tunnel」。
先日観たSam Wilkesとのライヴが素晴らしい内容で、とても感動しました。
サキソフォンとベースの繰り広げる、ジャズ、アヴァンギャルド、フレンドリー、ゆるく、心地よいループ&グルーヴ、ときにメロウで……。アンコールはなんとミルトン・ナシメントの「Ponta De Areia」!
言葉にできないまさに唯一無二な即興的音楽に、ただただ身を任せ堪能しました。
そんな彼のニュー・アルバムも同様に、言葉にできない個性あふれる素晴らしい内容です。

早々に梅雨も明けて、今年はLong Hot Summerになりそうですが、そんな暑い夏に寄り添う選曲が魅力な「usen for Cafe Apres-midi」をどうぞご贔屓ください。

2022Summer_小林

Bruno Berle『No Reino Dos Afetos』
Stéphane San Juan & Sambacool feat. Eduardo Belo & Vitor Gonçalves「Golden Lady」
Sam Gendel『SUPERSTORE』
Kiefer「Why Not? / Montara」
Carwyn Ellis「Across The Water」
Wilma Vritra『Grotto』

Dinner-time 土曜日18:00~22:00



ヒロチカーノ hirochikano

2022年はいつもの年より少し早く海開きとなったおかげで、実際に午前中の海辺のカフェでビールを飲みながら感じたフィーリングに直接フィットした、ドリーミーでモダンなポップ&ソウル選曲をお届けします。そんな中から紹介するのは、その可憐な唄声とシンプルなメロディーが心に残ったMina Okabeの「Take It Further」。日本人の母とデンマーク人の父の間に生まれた彼女は、生活のバックボーンとしてロンドン〜ニューヨークを経由して、現在デンマーク・コペンハーゲンを拠点にするシンガー・ソングライターで、インディー・ドリーミー・ポップの中でも今最も注目したい逸材の一人。吐息のような彼女の切ない唄声が流れた瞬間、すべてのロマンティストの心を鷲づかみにすることでしょう。

2022Summer_野村

Mina Okabe「Take It Further」

Brunch-time 日曜日10:00~12:00



吉本宏 Hiroshi Yoshimoto

“夏が来た”。毎年、初めて聴いた瞬間にそう思わされる1曲があり、今年はメキシコシティーのプロデューサーPLQのEP作品だった(昨年はStep Tib「Lake」)。今作は、かのNujabesとharuka nakamuraの音楽からインスパイアされて生まれたものだそうで、その作品タイトルも『Reflections』。特にひんやりとしたキーボードと透明感のあるアコースティック・ギターの音がキラキラと戯れビートに乗る「Alleys」は、2022年の新しい夏にふさわしいサウンドだった。今春新しいアルバムをリリースした、haruka nakamuraと田辺玄の“循環”という名のユニットorbeのように、音楽の循環は国境を越えて今日もどこかの国で美しく響きあっている。

2022Summer_吉本

PLQ『Reflections』

Dinner-time 日曜日18:00~22:00



高橋孝治 Koji Takahashi

さて、夏がやってまいりました。夏と言えば花火大会。近年は新型コロナウイルスの影響により各所でお祭りや花火大会が中止となっていましたが、我が地元の名古屋では夏の訪れを告げる「熱田まつり」が3年ぶりに通常開催となり、1年の無病息災を祈る365個の提灯に明かりが灯される「献灯まきわら」により境内が幻想的な雰囲気に包まれる中、夜空に約1,000発の花火が打ち上げられ、多くの見物客を魅了しました。美しい花火を見ているときには、コロナ禍で当たり前になってしまっていた「当たり前のことが当たり前にできない苦しさ」からの解放を感じることができました。

夏選曲、まずはヴァージニア州を拠点とするインディー・ポップ・バンド、ストレイ・フォッサの夏にピッタリの爽快なナンバー「Perfectly Out Of Time」をピックアップしてスタート。続くスウェーデンはストックホルムで活動するJonathan Lennerbrantの音楽プロジェクト、EnengisがSJUという女性アーティストをゲスト・ヴォーカルに迎えてリリースした「Night Soup」もクールなダンス・ナンバーで、清涼感を感じる心地よい作品です。カナダのマニトバ州ウィニペグで活動する女性アーティスト、フロア・クライの4月にリリースされたニュー・シングル「Fleeting」や、カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするTotally Enormous Extinct Dinosaursの7月リリース予定のニュー・アルバム『When The Lights Go』より、先行シングルとしてリリースされた「Crosswalk」、イギリスはブリストル出身のTuff Bearの「How It Feels」なども爽やかな風を感じる素敵な作品ですが、イギー・ポップがデビュー・シングルを絶賛したとか何かと話題のイギリスのワイト島出身、リアン・ティーズデイルとへスター・チャンバースからなるウェット・レッグの「Loving You」や、テネシー州ナッシュヴィル出身のOccult Xの一瞬キュアーの名作カヴァーかと空目した「Friday I'm In L...」などのインディー・ロックな手触りの良曲もセレクトして選曲にアクセントをつけています。
ディナータイム後半はバンドを解散させソロ・プロジェクトとなったBarrieのバリー・リンゼイをヴォーカルに迎えたVansireの「Night Vision」や、トップスの新作『Empty Seats』からピックアップした「Perfected Steps」をセレクトしてスタート。大好きなこの2組のユニットの作品は安定して素晴らしいですね。他にはブルックリンのマルチ・インストゥルメンタリスト、パトリック・J・スミスの音楽プロジェクト、A Beacon Schoolの「Dot」や、セントルイスやミネアポリスなどを活動拠点にしているアメリカのインディー・バンド、スリーピー・ソウルの「A Wash」、カナダはトロントを拠点にしているインディー・ポップ・バンドNutrientsのニュー・シングル「Window Seat」、サウスダコタ州在住のBrandon Phrommanyの音楽プロジェクトJuke The Tigerの「Shirt」など、フレッシュなネオアコの風を感じさせるナンバーもセレクトしています。

ミッドナイトからの選曲はタイトルもズバリなSleep Surgeonの「Midnight」というアンビエントなインストゥルメンタル・ナンバーをイントロに、Jaguar Sunの6月末にリリースされたばかりのニュー・アルバム『All We've Ever Known』収録の「With You」や、デンマークはコペンハーゲン出身のアーティスト、アトミック・ブルーの「Velvet Cherry」、ギリシャのアテネで活動するΣtellaの「Charmed」、ニューヨークはブルックリンのアーティスト、Modern Dietの「Smaller」など、メロウなドリーム・ポップを随所にちりばめ、フランスのインディー・ポップ・レーベル、Nice Guysより5曲入りEPをリリースしたLovergroundのEPタイトル曲「My Love Is True」や、スペインの首都マドリードで活動するMoandayの「Too Good To Be True」などの軽快なダンス・ナンバーをアクセントに、ディスクユニオンの熱い宣伝で知った(笑)、ユタ州ソルトレイクシティーを拠点に活動する女性アーティスト、フォンテインの70年代テイストなプレAORの香りが素晴らしい「Savannah」などもセレクトしています。
ミッドナイト後半はニューヨーク在住のシンガー・ソングライター、ライアン・グロスのプロジェクト、Skinny Dippersの「Night To Day」や、スウェーデンのデュオNayadの「Red Carpet Sand」、フランスはパリを拠点に活動する3人組、シルク・スキン・ラヴァーズの「Forever」などのチルでメロウな作品や、カリフォルニア州ロサンゼルスで活動する男女デュオ、Veronicavonの「Everything I Never Wanted」やカナダのヴァンクーヴァー出身のセルビア系アーティスト、Dana Gavanskiの「Under The Sky」、カリフォルニア州オークランド出身の3人組、There's Talkの「Lightleak」などのひんやりとしたクールな雰囲気を持つ女性ヴォーカル作品もセレクトしています。

さて、今回お話する映画の話ですが、以前にもお話した1962年制作のアメリカ映画『アラバマ物語』についてもう一度触れてみたいと思います。1962年に制作されたということは、今年で公開されてから60年が経つんですね。10年前の50周年記念のときには初めて映像がレストアされ、初のブルーレイ化という嬉しい出来事がありましたが、今年はこれといった動きはないみたいです。ちょっと寂しい気もしますが、自分には特別思い入れのある作品なので、改めていろいろと検証してみました。まずこの作品の吹き替え版ですが、ブルーレイに収録されたヴァージョンと、パブリック・ドメインDVDに収録された2種類の他に、ソフトには収録されていない、1972年11月26日にテレビ朝日(旧NETテレビ)『日曜洋画劇場』で放送されたヴァージョンがあります。以前にも書いたのですが、ソフトに収録されたヴァージョンは、少し味気なくあまり好みではありませんでしたが、主人公のアティカス役に城達也さん、娘のスカウト役にアラフィフ世代には『ムーミン』のミイや『ガンバの大冒険』のイカサマなどでお馴染みの堀絢子さん、息子のジェム役に声優界のレジェンド野沢雅子さんを配した豪華な『日曜洋画劇場』版は素晴らしく、名作だと思います。この『日曜洋画劇場』版の素晴らしさは豪華な声優陣だけでなく、オリジナルではBGMがない場所に、エルマー・バーンスタインが手掛けたオリジナル・サウンドトラックの楽曲をかぶせてあるシーンがいくつかあり、邪道だと思われるかもしれませんがそれがとても素晴らしい効果を生み出しています。この編集は主にCMまたぎの箇所に施されていますが、終盤の感傷的な箇所にも編集がされていて、これが『日曜洋画劇場』版が特別な作品になっているひとつの要因だと思います。
そしてアメリカ映画協会(AFI)が2003年に選んだ「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」で、インディ・ジョーンズやジェームズ・ボンドといったスーパー・ヒーローを抑え、ヒーロー部門の第1位を獲得したのがこの『アラバマ物語』の主人公アティカス・フィンチでした。インターネットの時代になって様々な問題が起こると、それに対する様々な意見を目にする機会が増えたのですが、そんなときにはいつもアティカスの言葉を思い出します。それはアティカスが子供たちに言い聞かせていた「人を理解するには、その人の靴を履いて歩いてみないとわからない」という言葉です。

2022Summer_高橋

Enengis「Night Soup」
Floor Cry「Fleeting」
Totally Enormous Extinct Dinosaurs『When The Lights Go』
Tuff Bear「How It Feels」
Occult X「Friday I'm In L...」
Vansire「Night Vision」
Tops『Empty Seats』
A Beacon School「Dot」
Nutrients「Window Seat」
Juke The Tiger「Shirt」
Jaguar Sun『All We've Ever Known』
Atomic Blue「Velvet Cherry」
Σtella「Charmed」
Modern Diet「Smaller」
Loverground『My Love Is True』
Moanday「Too Good To Be True」
Fonteyn『Trip The Light Fantastic』
Skinny Dippers「Night To Day」
Nayad「Red Carpet Sand」
Dana Gavanski『When It Comes』

Dinner-time 日曜日22:00~24:00
Cafe Apres-minuit 月曜日0:00~2:00



山本勇樹 Yuuki Yamamoto

毎年、一番楽しみにしているのがサマー・セレクションの選曲です。普段はあまり選ばない、ソウルやハウス、バレアリックといったダンサブルでグルーヴィーな曲を織り交ぜていく作業が好きで、思わず気分も高揚してしまいます。今回のラインナップは、この2年くらい自分の中で“夏限定”で登場させている曲と、最近よく聴いている新譜を中心に組み立てました。やはりいつもの通りランチタイム~ティータイムという時間帯を強く意識して、その場の空気や雰囲気がぐっと華やかになるようなセレクトになったのではと思います。中でも、コリアン・インディー・シーンより現れたhanbeeの「dice & checkers」がおすすめで、まさに韓国版ケイト・ボリンジャーと呼びたくなる(もしくはQuiet Cornerコンピ『High Winds Orange Sky』に収録したcehrylにも通じる)、AOR感溢れながらもポップでキュートな1曲です。蜃気楼のように揺らめくメロウなトラック・センスも抜群で、暑い夏の午後に聴けばクールダウン間違いなしです。

2022Summer_山本

hanbee『odd one out』

Lunch-time~Tea-time 月曜日12:00~16:00



武田誠 Makoto Takeda

ノルウェイのマック・デマルコ〜テーム・インパラとも称されるMatte Junoは、ベルゲンを拠点とするMathias Haukjemによるソロ・プロジェクト。今年4月にリリースされた最新EP『Blue』は、既発シングル曲「August」を筆頭に、同郷のGoofy Geeseをフィーチャーした「In The Corner」など、あまり率先して使いたくはない“シティ・ポップ”なんて表現も思わず口から出てきてしまいそうになる、涼やかなコーラス・ワークとほどよいエレクトロ感をまとったまろやかなバンド・アンサンブルが甘い郷愁を誘う、夏の午後のまどろみにも似たソフト・サイケな小品揃いでした。
2020年からのSummer Selectionは、コロナ禍での自粛ムード、という趣きの中でお贈りしてきましたが、行動制限から解放されたのかどうか今年の選曲は、ダイアナ・ロス&テーム・インパラ「Turn Up The Sunshine」で口火を切るといったように、本来の夏らしい明るくポジティヴな流れでまとめてみました。そして、少しずつ陽が傾いてゆく時系列の中でメロウなサウンドへとおさまるように。
そう、あとひとつ。さまざまに活躍の場を広げる若手ドラマーの石若駿さんのインタヴュー記事の話ですが、芸大時代に得た教訓のことをたずねられたとき彼は、「楽器がしっかり鳴っているかどうか、自分の音をよく聴きなさい。どんなにピアニッシモで演奏しても、ホールの一番後ろに座っている人に聴こえるように奏しなさい。身体の重心を考えて、演奏すること。自分の出した音に責任を持つこと。魅せる、聴かせる、惹きつける、の“る”の三原則!」(Billboard Live News APRIL 2022より)という言葉を残していました。実は、このことを思い出すきっかけになったのは、先日カフェ・アプレミディで行われたChee ShimizuさんのDJを聴いたからでした。柔らかな手先から操られるアンビエント〜現代音楽〜民族音楽〜メロウ・ソウル等を織り交ぜた神経の行き届いたDJプレイは、まるでCheeさんの身体から音楽が鳴っているかのようにその繊細かつ芯のある響きが伝わってくる、まさに“魅せる、聴かせる、惹きつける”ものだったのです。選曲もこの意識で取り組まねばと(自分の出した音に責任を持つこと!)、なんとなく心に誓ってみたくなった2022年夏(猛暑)でした。

2022Summer_武田

Fievel Is Glauque『Aérodynes EP』
Ellie Dixon『Crikey! It's My Psyche』
Matte Juno『Blue』
Tim Bernardes『Mil Coisas Invisíveis』
Adolfo Lothar『Adolfo Lothar』
Sylvio Fraga『Robalo Nenhum』
Bruno Berle『No Reino Dos Afetos』
Lizzy Dutton『Amnesia』

Lunch-time~Tea-time 火曜日12:00~16:00



waltzanova

ひとくちに夏と言っても数多くのシチュエイションがあります。海辺で友人たちと過ごすブリージン・サマーもあれば、涼しいホテルで過ごすアーバン・リゾートなそれもあり。もちろん「サマージャム'95」的レイジーなロング・ホット・サマーもありますね。そこで流れている音楽もさまざまで、ボサノヴァやブラジリアン、AOR~アーバン色の強いソウルやジャズ、ヒップホップ、バレアリック、レゲエにラヴァーズ・ロックやカリプソ、ハワイアン、カリビアン、アフリカンなどなど……。「usen for Cafe Apres-midi」チャンネルのセレクターになって以来、他の方々の選曲を聴いて自分の中のサマー・ミュージックのイメージを広げながら、そのヴァリエイションを更新してきたつもりです。
 
今回のオープニングはブラームスの「クラリネット三重奏曲」。彼の晩年の作品で、瞑想的とも言える静かで落ち着いた曲調ですが、昨年選んだモーツァルトと同じように穏やかな午睡の時間のイメージが浮かんだのでピックアップしました。そこからはサマー・ソウル3連発です。夏の始まりを告げるファンファーレのようなマーヴィン・ホームズ&ジャスティス「Summer Of '73」。続いて昨年公開された映画『サマー・オブ・ソウル』サントラからのエドウィン・ホーキンス・シンガーズ「Oh Happy Day」、そして名手デヴィッド・T. ウォーカーによるスライ「Hot Fun In The Summertime」のナイス・カヴァー。どれも夏の温度と湿度が閉じ込められていますね。このタイプの曲は過去にあまり選んでこなかったので、自分としては新境地だったりします。
 
続けていくつかトピックを挙げていきましょう。“ソングス・オブ・ザ・セレクション”はマーク・ウィンクラーの「Bossa Nova Days」。カート・エリングやマーク・マーフィーといったジャズ・ヴォーカリストの系譜にいる人ですが、味のあるヴォーカルと柔らかなアンサンブルを聴いて想起するのは、やはりマイケル・フランクスのことです。タイトル通り、過ぎ去りし“ボサノヴァの時代”への憧れが綴られた名曲には、『Sleeping Gypsy』の影がくっきりと感じられます。「1959年のカフェに連れて行っておくれ/ドラマーはブラシをプレイし、シェイカーはリズムをキープする/僕は誰かを思いながら“Desafinado”を歌う」というロマンティックな世界観そのままのMVも必見です。そして僕が愛してやまないKieferの新曲「Why Not?」も“ソングス・オブ・ザ・セレクション”ですね。同時に発表されたボビー・ハッチャーソンのリメイク「Montara」も良すぎて、どちらもエントリー。彼に対してはどうしても甘くなってしまう傾向があるようです(笑)。インストゥルメントの比重が高くなり、ビート感覚も先鋭になったKieferの新境地。さらなる進化が楽しみでなりません。
 
新譜だとケンドリック・ラマーはもちろん、ブライアン・ジャクソン、ドーン・パトロール、ジャザノヴァ、ブランドン・コールマン、フローラ・プリム、orbeなどが印象に残りました。ケンドリックの『Mr. Morale & The Big Steppers』は橋本徹さんが「村上春樹の小説みたいだよね」と称した内省的な大傑作。ラストの「Mirror」には、それまでの流れも相まってグッときてしまいます。2015年の『To Pimp A Butterfly』だとロバート・グラスパーやテラス・マーティンらがサウンドの方向性を決定づけていましたが、今作はデュヴァル・ティモシーらUK勢の貢献が見逃せませんね。ブライアン・ジャクソンはアリ・シャヒード・ムハンマド、エイドリアン・ヤングとのプロジェクト『Jazz Is Dead』シリーズ8も良かったですが、今回の『This Is Brian Jackson』も予想の上を行く内容で、何曲かセレクションで使いたい候補がありました。マーティン&ガープが発展的に進化したオランダのネオAORグループ、ドーン・パトロールはスティーリー・ダンの影響色濃く、個人的にはヤング・ガン・シルヴァー・フォックスよりも好みです。ここではSD直系のホーン・フレーズとリズム・アレンジに惹かれる「Blossom」を取り上げました。伝説のジャズ・レーベル、ストラタをテーマにしたジャザノヴァ『Strata Records - The Sound Of Detroit - Reimagined By Jazzanova』も、グルーヴィー&メロウ&ジャジーな好盤でした。アルバム全編通してエレピが効いているのも僕好みです。アナログ盤も購入したので、早くDJでかけたいですね。
 
セレクションの最後は自分にとって大切な曲を置きました。僕にとっての“心の調律師”的な曲であるジョー・バルビエリ「Leggera」、ビーチ・ボーイズ唯一のリアル・サーファー、デニス・ウィルソンの感動的な「You And I」、そして波の音に導かれて始まるデオダート「Love Island」です。今季のセレクションは4分の3が初めて選ぶ曲なのですが、最後に思い入れのある曲を選んだことで、より特別なものになったと思います。

今夏は3年ぶりに花火大会やフェスなどの大規模イヴェントも行われそうです。個人的には高校野球の予選を神宮球場で楽しみたいですね(もちろんビールを飲みながら!)。ちょうど昨日、パナマ帽やサングラス、ショートパンツの手入れをしていたのですが、このコラムを書いている今から、どのようなシチュエイションでこのセレクションが鳴るのかをワクワクしながら想像しているところです。それでは、リスナーの皆さまも素敵なロング・ホット・サマーを! 

2022Summer_ワルツ

Amadeus Quartet & Cecil Aronowitz & Karl Leister & Christoph Eschenbach『Brahms: Complete String Quartets, Quintets & Sextets』
Marvin Holmes & Justice『Summer Of ‘73』
V.A.『Summer Of Soul (...Or, When The Revolution Could Not Be Televised) Original Motion Picture Soundtrack』
Dawn Patrol『Bring On The Good Times』
Mark Winkler『Late Bloomin’ Jazzman』
Flora Purim『If You Will』
Brandon Coleman『Interstellar Black Space』
Kiefer「Why Not? / Montara」
Kendrick Lamar『Mr. Morale & The Big Steppers』
Brian Jackson『This Is Brian Jackson』
Jazzanova『Strata Records - The Sound Of Detroit - Reimagined By Jazzanova』
orbe『orbe Ⅰ』

Lunch-time~Tea-time 水曜日12:00~16:00

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