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スペシャリテかくあるべし!風格漂うシャンドワゾーのミゼラブル

こんにちは、うさこです。

パティスリーの顔ともいうべきスペシャリテ。数々の名品あれど、これほどファンの多いケーキもそうないのではないでしょうか。

埼玉県川口市にあるシャンドワゾー。多くの方を魅了してきたそのスペシャリテを頂きに、先日行って参りました。

川口駅を降りて数分、夏の暑さを忘れるような涼やかな白亜の殿堂に到着。住宅地にひっそりとたたずむ瀟洒なお店の中には、いつもながら多くの方がケーキを買いに来ていました。地元の方にも遠征組にも愛される素晴らしいパティスリーです。

ショーケースの中には定番の商品をはじめ、夏らしい旬の桃を使ったケーキやや爽やかなヴェリーヌなどが、宝石のように美しく煌めいていました。おおおおお!シャンドワゾーに来たぞーっ!!とこみ上げる感動。

いつまでもうっとり眺めて居たいところですが、なにしろ夕方には新幹線という限られた時間。ぐっとこらえてケーキを選びました…が、ほんとにどれも素敵で苦悩。

実はこの後もうひとつ寄る予定があり、選べるのはただ一つ。瑞々しい桃のタルトや目にも鮮やかなピスターシュなどに心惹かれつつも初心貫徹でミゼラブルを注文。

シャンドワゾーは近隣にサロン併設の2号店ができ、1号店で買ったケーキはそちらで頂くことができます。イートイン限定のミルフィーユも楽しみにでいそいそと2号店へ。

が、そこで衝撃の事実。なんと2号店限定のミルフィーユ完売?!まだ11時なのになんてこった…。予約もできますので、と慰めの言葉を頂きましたが、岩手から遠征の身、今回は泣く泣く諦め、持込みのミゼラブルを頂くことにしました。うぅ…哀しみ…。

ミゼラブル

アーモンド生地とバタークリームを重ねたシンプルなスタイルだけに、華やかなショーケースの中で、むしろひっそりとした印象だったミゼラブル。ところが一口食べてあっ…と驚きました。

これはすごい。


食べた瞬間、この言葉しか出てこない。

上質のバターを使ったであろうバタークリームの滑らかさ、香りの良さ。重さを微塵も感じさせず、するすると溶けていくところをキュッと強めの塩気が引き留める。それでいて後味は実に軽やか。なんてすごいんだろう!

アーモンド生地の水分量がこれまた絶妙で、アーモンドの香ばしさを讃えつつしっとりふわりと、滑らかなバタクリともに消えていく。気づくと消えてるんです…と言われるのがわかる!!

更に散らされたラムレーズンは程よい甘みを補完し、バタークリームの塩気をしっかり引き立てる、シンプル故に一分の隙も無い丁寧な仕事が伺える、圧巻の完成度。

これほど凄みを感じるケーキには滅多に出会うことがありません。シャンドワゾーのミゼラブルは別格!と言われる理由を、たった一口で理解しました。

実は、ミゼラブル(MISERABLE)、ベルギーの三大古典菓子のひとつ。アーモンドのスポンジとバタークリームを重ねたもので、「レ・ミゼラブル」と同じく「惨めな」「貧しい」という意味。

その昔、高価な牛乳を買えず、クリームを水で炊いていたのが命名の由来で、貧しいながらも美味しいお菓子を食べたいと願った庶民の暮らしから生まれたケーキでした。今でもベルギーのお菓子屋さんよく見るポピュラーなケーキです。

それが村山太一シェフの手により、上質のバターで作られると、これほどまでの品になるのか!と。まるでシンデレラが魔法にかかるシーンを見るような素晴らしい体験でした。素晴らしい!!

スペシャリテかくあるべし!と、思わず唸るシャンドワゾーのミゼラブル。気づけば夢のようにお皿から消えてしまったので、またいつかあの幸せをお迎えしたいと思います。

#コラム #シャンドワゾー #ケーキ #パティスリー #スペシャリテ #コンテンツ会議

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うがいと手洗いで風邪知らず!
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東京生まれ岩手在住。好きなものはチョコレート。チョコレビュー/note執筆のコツ/岩手暮らしを綴ります。また、noteソムリエとして面白いnoteやnoterさんを探しています。(旧HN:うさこ)
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