嫁姑は仲が悪いのがデフォなのか

夫が海外出張中で、週明けに息子の検査なので
明日からお姑さんが手伝いに来てくれることになっている。

そのことを話すと大抵

「え?!旦那さんいないのにお姑さんくるの?大変だね…」

と同情されてしまう。
どうやら世間的には嫁姑は仲が悪いのがデフォであるらしい。

当の私はというと、家事育児の人員が増える上、気の合う飲み友達がしばらくいてくれるとあって、楽しみでしょうがない。
ばあちゃん子の娘たちより、もしかしたら楽しみにしているかも。

私と、お姑さんは仲がいい。

だって、お姑さんは大好きな夫にそっくりで(顔も中身も)、さらに女性である分、共感力に優れている。
嫌いになる要素がないのである。

でもまあ、だからといって
「え?逆にお姑さんと仲悪いのおかしくないですかー?」
なんて、マウント取るつもりは毛頭ない。

家族は、こじれやすいものだ。
お姑さんと距離が近く、ちゃんと「家族」であればあるほど、こじれるんだろうと思う。

というのも、私は実の親とその状態なのである。

私は自分の家族にめちゃくちゃ気を使う。
一人っ子だからだろうか。
とにかく、しっかり、完璧でなければと思う。

電話などならまだ取り繕えるのだが、
家に来るとなるとそうはいかない。

何を隠そう、実母が家に来たときなんて
息苦しすぎて、何の用もない買い物に出かけたくらいだ。

親が来ると、がんばりすぎてしまう。
そして、がんばりが許容量を超すと、
「なんで家族なのにこんなに気を使わなくちゃいけないの?」
「家族なのに何でがんばってるのを察してくれないの!」という理不尽な怒りが出てきてしまうのだ。

私が実家を出てから15年以上経っている。
会うのだって年に一度あるかないかだ。
正直もはや家族なんて血縁だけだというのに
何故か、期待してしまう。

その点、私はお姑さんを「他人」だと認識している。
だから、ある程度気を使うことはお互い当たり前で
多少もやもやしても「まあそんなもんか」と思える。
他人なら食い違いがあるのも当たり前だからだ。
お互いに「過度な期待」が一切なく、純粋に女友だちのような関係になっている。

たぶん、この「お互いに」というのが大事なんだろう。
どちらかがちょっとでも「家族」と思っていれば
軋轢が生じ始める。

嫁姑、というか義理の家族がこじれわすいのは
そういう「位置づけをそろえること」が難しいからなんだろうなぁ。

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