はじめてのまるい銀色

初めて買ったCD。それは『風の谷のナウシカ』のサウンドトラックでした。

家にあった古いカセットデッキでカセットテープを聞いていた私のもとに、CDラジカセがやってきたのはいつのことだったでしょうか。横長で取っ手がついていて、持ち運べるタイプのCDラジカセでした。ラジオもずっとこれで聞いてたなあ、基礎英語とか。部屋にテレビを置くようになるまではひたすらラジオか、このラジカセから流れる音楽を聴いていましたね。

このラジカセを買ってもらった時に初めて、我が家ではCDなるものが聞けるようになったわけです。初めて再生するCDは何にするか、きっといろいろ考えたのでしょうけど、ちょうどお店にあった私のいちばん欲しいCDが「ナウシカ」だったんじゃないかな。オタクなんでしょうがないですね(笑)。

あまりにも有名な作品なので、今でも音源の入手は比較的容易ではないかと想像するのですが、それでも「買っておいて良かったな」と思うのですよね。ストーリーやキャラクターも非常によく知られていますが、久石譲さんの紡ぐメロディもたいへん耳に残り、愛されているじゃないですか。そんなすべてにおいて名作のサウンドトラックが「初めて買ったCD」だなんて、やっぱり嬉しいですもん。

もちろんまだ持っておりまして(笑)、今でも時々聞いてます。てか、せっかくなのでこれを書いている今も再生しています(笑)。大空に舞い上がるメーヴェの姿が目に浮かんでくるようなオープニングのメロディ、何度聞いてもいいですよねえ。物語序盤で王蟲が暴走するシーンの曲(この曲でギター弾いてるの布袋寅泰さんってホント?曲名は「王蟲の暴走」)とかね、戦闘系の曲もかっこいい。んでかの有名な女の子の声の歌。エンディングも希望に満ちていてこれまたいいのである。全体的に、風と空と砂のイメージが曲から湧き上がってきます。映画自体も何度も見てるけど、サントラはその何倍も聞いてるはず。それでもちっとも飽きないわ。

私はフィギュアスケートのファンなのですけど、スケートのプログラムにもナウシカの音楽が時々使われることがあるので嬉しかったりします。小塚崇彦さんが選手時代に使われてたのがいちばん有名ですかねえ。小塚君の職人芸のような美しい滑りが大好きなのでものすごくワクワクしました。スケート選手の間では『もののけ姫』がいちばん使われてるような気がしますけれど。
ナウシカではないですが、羽生結弦選手が久石譲さんの曲で滑っていた時は、リアルジブリだ…と感激したものです。「Hope & Legacy」と名付けられたそのプログラムは、おそらくフィギュアスケート史上に永遠に残る最高の演技を生み出したプログラムでもありました。2017年の世界選手権のその演技を、私が忘れることは一生ないと思います。

ナウシカについて語り出すとキリがないので適当にまとめますけど、クシャナ様にもナウシカにも憧れましたねえ。あんなかっこいいお姉さんになりたかった。不可能だった…。セリフなんてつい言ってしまう。しょうががそんなに長持ちしないことを知らず、生のまま冷蔵庫に入れていて傷んでしまったときについあのセリフを…。いや、何でもないです(笑)。

基本がマニアなので、一度手放すともはや入手困難ではないかと思われるCDばかり所有しており、手持ちのCDはたぶんもうほぼ手放すこともないでしょう。ナウシカのCDも勿論、いついつまでも私の宝物として棚に飾られ続けることだろうと思います。

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主にフィギュアスケートの話題を熱く語り続けるブログ「うさぎパイナップル」をはてなブログにて更新しております。2016年9月より1000日間毎日更新しておりましたが、現在は週5、6回ペースで更新中。体験記やイベントレポート、マニアな趣味の話などは基本的にこちらに掲載する予定です。お気軽に遊びに来てくださいね。

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